隠居の独り言 183

平成が間もなく終わりを迎える。平成の時代が始まって30年、30年の歳月は、長いようで短く、短いようで長い時流と感じる。平成元年の平均株価は38,000円を超えバブル経済が最後の仇花を咲かせたが戦後の高度成長の絶頂期に誰が20年後に100年に一度の不景気に襲われ、また復活を予想しただろうか。平成の時代は湾岸戦争、9,11テロ、イラク戦争、A・A民族紛争、中東の戦火、それにインド・パキスタン北朝鮮の核保有などは、益々世界はキナ臭くなる。これほどに世界は激変しているのに日本だけは蚊帳の外のように旧態依然でイザの時はアメリカが助けてくれると信じている能天気の日本人がなんと多いことよ!北方領土竹島尖閣、日中間線、北朝鮮拉致、どれひとつも国連やアメリカが日本の立場に立って助けてくれただろうか?日米安保条約があっても国連に世界3位の分担金を払っても何の保障も何の保護も無いのを自民から共産まで政治家達は承知の上なのだろうか?戦後間もなく占領軍GHQが実質的な属国化ともいえる憲法の制定で戦争放棄の義務までも押し付け、未だに金科玉条のように押し戴いている護憲派の心を問いたい。平成が30年経ても御触れのままは世界が大人として認めない。体験者として戦争は二度としてはいけないが戦争を避けるには丸腰では国が侵されるし、力を背景に外交をしないと何時でも日本は損ばかりさせられる。中国は猛烈に軍事大国に邁進し、北朝鮮はミサイルと核を日本に向けている。もし不意に国土を攻撃されたらどうするつもりなのか?今年は参議院選挙だが右から左までマニフェスト憲法を問う政党が一つも無いのが実に情けない。目の黒いうちに「日本の成人」を迎えたい。