隠居の独り言 29

世界の国々はどこも「軍隊は国の財産」と思っている。人の本能に闘争心がある以上考えるのは当然であり戦闘集団を財産のように大切に思い、その功績に対し国家と国民は最大限の名誉と尊敬で軍に報いている。それが世界常識と言うべきだが日本は果たしてどうか?「自衛隊違憲である」との亡霊が戦後日本人の体に沁みて自縄自縛の状態から抜け出せないジレンマに身動きがとれないのが現状といえる。現在の国会でも、北朝鮮よりモリ・カケで騒いでいるのは能天気すぎる。日本に向けてテポドンを発射されたら着弾10分間で自衛官の判断で迎撃ミサイルで処置すべし、の提案も国会の承認を得てから、なんて時代劇的な答弁に笑う。国を守る、国民の命や財産を守るといった国会議員の資格を問われる人が多い議員に何が分かるのだろう。たしかに国を守るにはお金がかかるように出来ている。日本の空を守るF15戦闘機は一機約100億円、それが200機で2兆円。維持費やパイロット養成を計算すると、その倍の額が必要となる。イージス艦は1200億円・・戦車は80億円、ミサイルを一発撃つと2億円かかり発射基地を含めると20-30億円、兵器その他と別に、隊員の人件費は一年で2兆円近いとも言われている。国防の意義は外からの抑止にあるのは言を待たない。12日に行われる米朝首脳会談も、北朝鮮アメリカの圧倒的な軍事力に屈して核、ミサイル放棄を約束する。アメリカから見れば赤子の手を捩じるようなものだろう。外交は強い軍事力をバックにしなければ立場が弱い。その点で、日本は戦後のGHQ製の憲法に縛られて、身動きは取れないし、何かにつけて舐められるのは国民は知るべきで世界の国と対等に渡り合えるのは9条放棄と国防軍の充実を図る以外生きる道が無い。