2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

隠居の独り言(679)

「仕事を続けていれば思い詰めずに済んだかも」母親を介護していた元タレントの 清水由貴子さんの自殺に介護経験者は口をそろえる。自宅で要介護者をみる家族は 孤立しがちで離職はそれに拍車を掛ける。清水さんは離職者が陥りがちな心理の末 命を絶ったのだ…

ビールの季節

ビールの美味しい季節になってきた。 下戸の身でも休日の夕餉の食前酒は 生ビールと決めている。350ml缶を 山の神と半分に分けたカップ一杯で 真っ赤になってほろ酔い気分なのは 呑める人から見ればなんと情けない。 しかも酔うと眠気を催してくるので 外出…

隠居の独り言(678)

明日は「昭和の日」、子供の頃は「天長節」だった。学校では校長先生の挨拶の後 生徒は歌を歌った。♪今日の佳き日はオオミカミの生まれ給いし佳き日なり・ 学校の帰りは、頂いた紅白の饅頭を持ち、みんなで斉唱しながら家路に着いた。 昭和は遠い昔になった…

殿ヶ谷戸庭園

中央線・国分寺駅に隣接する、この庭園に 新緑を求めて散策した。戦前は三菱財閥の 別荘地であったとかで武蔵野台地の面影が 保存され、段丘崖の地形に造られている。 園内中央の次郎弁天の清水の湧き出る池を 囲むように新緑の木々が散策客を圧倒的に 覆い…

隠居の独り言(677)

五月の節句も近いが今年の人形商戦で戦国武将同士の一騎打ちが起きているそうだ。 一騎打ちは、伊達男の象徴・伊達政宗とイケメン武将の今年の大河・直江兼続という。 例年、断トツ人気は人形の兜の前立てが鋭い三日月形をしている仙台藩主伊達政宗の 鎧兜が…

エレアコギター

友人からエレアコギター、アンプ、マイク、 スタンドなど、一式を譲っていただいた。 そもそもクラシックギターのナマの演奏は 音量が小さく他の楽器との合奏に不向きで ボリュームを上げるにはアンプが必要だ。 部屋で自分ひとりが楽しむにはいいのだが 広…

隠居の独り言(676)

童謡の「おかあさん」の歌は、♪おかぁさん、なぁに、おかぁさんは、いいにおい・ 二歳の孫娘の昼寝の子守唄で、爺と孫の二重唱のレパートリーの一つになっている。 何も知らない孫は爺に時々替え歌で返してくれる。♪おじいちゃんは、いいにおい・ 午後のひと…

こいのぼり

♪やねより、た〜か〜い、こいのぼ〜り・ 五月晴れの空に映える鯉のぼりの勇姿は まさしく日本の景色ならではの風物詩で 一年で最もいい季節の象徴的風景と思う。 鯉のぼりは鯉が滝を登り龍になるという 中国の伝説からきたそうだが子供たちの 出世を願う親の…

隠居の独り言(675)

人生の大半は帽子屋を営んでいる。世間は100年に1度の不況というけれど 帽子屋の不況の出発点は数十年も前の事で、その大きな原因の一つに学生が 帽子を被らなくなったのが業界を直撃した。学生数は小学校から大学生まで およそ3000万人だが、その数だけ商品…

チューリップ

桜の季節が終わるとチューリップの 花が陽春の象徴のように可憐な姿で 咲き誇る。2歳の孫娘は歩きながら チューリップの唄を口ずさんでいる。 昔はそれを見た男性が花の下の茎が 長いのを表して「鼻の下が長い」と 茶化して女性に甘く愚かな好色者を 指した…

隠居の独り言(674)

越後の冬は厳しい。空は一面に厚い雲で遮られ連日のように北風と白い雪が舞い 聞こえるのは日本海の荒波であり、足の裏に忍び寄るのは板の間の冷たさである。 雪深いこの地で育った人達は厳しい気候風土のせいか忍耐強く頑固一徹な気風は 今も残るが、それだ…

八重桜

日本の春も長いものと感じるのは 桜の花が寒桜から始まって様々な 種類の花咲く時期を経て八重桜が 綻び終わるまで半年近くかかる。 ふっくらした八重を見て思うのは 遠い昔の話し、小学高学年のころ 同年の女の子で八重ちゃんという 名前の学校内でも活発な…

隠居の独り言(673)

人気お笑いコンビ・ハリセンボンの一人箕輪はるかが肺結核のため入院したことで 結核への関心が高まっている。吉本興業に所属してコンビと接していた志村けんや 東国原英夫知事も検診を受けたそうだが結核は依然として日本では最多の感染症で 過去の病気では…

おたまじゃくし

今年の春はいつになく花が美しく見える。 花見で人が賑わう頃、水の中も春が来た。 近くの安田庭園の池で今年になって初めて おたまじゃくしが泳いでいるのを見つけた。 めだかに似た小さな魚たちと競うように 群れをなしているのを見ると、池の中にも 春が…

隠居の独り言(672)

女「昨夜は・・?」男「そんな昔のことは覚えていない」女「今夜は・・?」 男「そんな先のことは分からない」周知の通り映画カサブランカの名セリフで 若い恋人同士だから絵になるが、老人の会話だと愈々の感じがしないでもない。 1933年4月16日、大阪市東…

諏訪湖

諏訪には悠久の時間が流れているようで 湖面に浮かぶ風物詩の四つ手網を見ると 子供の頃、川や池で小魚を獲って遊んだ 思い出が蘇える。遠く受け継がれてきた 豊かな自然が春空を包み込むかのように のどかな風景が滔々と流れているようだ。 料理屋で出され…

隠居の独り言(671)

歴史の中の戦国時代というと華々しい合戦の裏側には暗いイメージがつきまとう。 下克上、殺し合い、骨肉の争い、果てない戦乱、貧困、飢餓、農民は逃げまどい、 強盗や人攫いは日常茶飯事、侍は規律でガンジガラメ、歴史研究家はそういった 暗い面ばかりを研…

諏訪・高島城

東京の桜も散ったので花を探しに 甲州・諏訪地方へ出かけてみた。 甲府盆地の今は桜、梅、桃、など 春花が満開で野山はピンクの色に 染まっている。訪れた高島城では 一昨年の大河ドラマ・風林火山で 内野聖陽・柴本幸・市川亀治郎など 演じた諏訪の悲劇を思…

隠居の独り言(670)

ここのところ自動車に対する減税措置が目立つ。ETC搭載車の休日の割引は 高速道路をどこまで行っても千円とかで初日は混んだらしいが今は平日並みだ。 東京からの場合、首都高速、首都圏など料金体系がややこしく近郊ドライブは 額面どおりには安くならな…

金婚式

50年前の今日、国民は新しく買ったTVの 画面に釘付けになった。皇太子殿下ご成婚で、 ご夫妻を、お乗せした馬車列のパレードには 二重橋前から東宮御所までの沿道で数万人が 押し寄せ、その様子を生中継で報道された。 4月の天気は移ろいやすく前日までの…

隠居の独り言(669)

最近「婚活」という流行語がある。結婚をするための活動を略して言うらしいが 中央大学教授・山田昌弘と、ジャーナリスト・白河桃子の共著「婚活時代」から 新言葉になったという。世の中変わったものだ。ひと昔前までは夫婦の出会いは お見合いが殆どで、そ…

年年歳歳

二三日前に満開の便りだったのに もう花が散っている。美しい春の 風景は咲く花、散る花、散った花、 時代時代の桜の花を日本人は愛で 時々の花を言葉に表していた。 桜花、夜桜、桜吹雪、花筏、葉桜 「散る桜、残る桜も、散る桜」 良寛和尚は桜に人生を詠っ…

隠居の独り言(668)

「講釈師、見てきたような嘘をいい」江戸の川柳ではないが、そもそも歴史小説は 作家が乏しい史実の資料から年代とか人物や場所をパズルのように組み合わせをし、 それに味付けをして書き下ろすもので、そこは殆どフィクションの世界といえる。 年代の経つに…

ピカピカの一年生

Renが墨田区立二葉小学校に入学した。 新学友は若鮎が元気よく川を遡るように みんなニコニコと親と共に校門を潜る。 今年の桜は入学式に合わせたかにように 今が丁度満開で何もかもが光っている。 いいなぁ・・年老いた爺がつくづくと 思うには俺にもこんな…

隠居の独り言(667)

私は年金を頂いている。実に有難い!世間は不況という暴風雨に晒されて勤労者は 実収入が減るし、中には失業する気の毒な人も大勢いる。このところスーパーでは 一円きざみで商品の価格競争が激しいし、食料品、日用品のみならず殆どの品物や サービスが格安…

プロ野球開幕

WBCの余韻が残る今日この頃だが 6年ぶりにセ・パ両リーグで今日、 開幕する。何といっても楽しみは 札幌ドームの、日本ハム×楽天の 試合でWBC優勝の原動力となった 投手・ダルビッシュ有と岩隈久志の 投げあいは、昔の剣豪の果し合いを 思わせ、宮本武蔵と佐…

隠居の独り言(666)

卯月に入って春爛漫の候、なんて浮かれていられない。物騒なニュースが走る。 北朝鮮がミサイルを撃つという。今度ばかりは麻生首相も腹を固めたようだが 考えようでは日本の防衛力が試されるいいチャンスではないか。自衛隊の底力を 充分に見せてもらいたい…

六義園のしだれ桜

今年は暖冬でソメイヨシノの一番花の 開花が早かったのに三月の下旬になって 余寒が長引き、足踏み状態のままだが そのぶん花見時が長く楽しめていい。 江戸時代の大名庭園で知られる六義園で、 名物のしだれ桜が見ごろを迎えている。 庭園は将軍徳川綱吉の…