2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

隠居の独り言(1002)

「談志が死んだ」立川談志は落語界の風雲児だったが惜しくも世を去った。 生前から俺が死んだら新聞の見出しは、上から読んでも下から読んでも ダンシガシンダと書くといいよと記者に語ったという。自ら決めた戒名も 「立川雲黒斉家元勝手居士」も書体はもっ…

筑波の晩秋

名峰・筑波山の景色は晩秋の風情に聳え立つ。 山麓の柿畑も鳥のために少しだけ実を残して 味のおすそわけをするという。心暖まる話だ。 地方によって一つだけだったり数個だったり 理由も鳥にあげるため、秋の神に捧げるため、 来年の柿の豊作を祈るためなど…

隠居の独り言(1001)

大河ドラマ「江」は終わったが浅井三姉妹の波乱万丈を描いた田淵久美子の作品は ここ数年の大河ドラマの中でまずまずの及第点としよう。筋書きには不満が残るが 今までの大河の中でキャスティングが歴史上の人物のイメージに近い役者を選んだ 形跡が見られる…

桜の紅葉

先週に用があって宇都宮を訪れたが 町の中心に近い宇都宮城公園の桜が 見事な紅葉で目が覚めるようだった。 春先にはお花見で賑わっただろうし 夏は木陰を作り秋は紅葉で心を癒す。 日本人の持つ桜の木を愛する心情は 潔癖さと美しさの織りなす色合いと 四季…

隠居の独り言(1000)

2006年1月から書き始めた「隠居の独り言」シリーズも1000回に達した。 「昔の隠居は、ある程度の歳になると家督を倅に譲って郊外の風流な場所に 庵を作り花鳥風月、趣味などに没頭して余生を過ごした。ときには庵に人を 招き造形深い茶人たちと管弦や詩歌を…

横網公園

「よこあみこうえん」は孫の遊び場所だが シンボルの銀杏並木の葉が黄金色に輝いて 落ちたギンナンの実が無数に転がっている。 子供達に踏みつぶされたギンナンの匂いも またこの季節だけの風物詩だろう。銀杏の 紅葉は毎年の見応えだが晩秋の愁いを誘い 日…

隠居の独り言(999)

今年の大河ドラマ「江」も来週は最終回だがテレビの歳末の歳時記になっている。 時代の趨勢といえ一大名の位置までに堕ちた淀(宮沢りえ)秀頼(太賀)親子の 豊臣家一族を猫が鼠をいたぶるように滅ぼした家康(北大路欣也)は老人特有の 意地悪な仕打ちとし…

日塩街道

先週は日光鬼怒川から塩原温泉に遊んだが 鬼怒川から龍王峡を通り塩原温泉に向かう 日塩もみじラインは麓辺りの紅葉が美しい。 峠の辺りは紅葉の最盛期が過ぎた感じだが 小春日和でモミジやカエデが太陽に映えて 秋絶品の自然が織りなす色模様に感動する。 …

隠居の独り言(998)

分類上では自分は高齢者の一員だが、今なおラテン音楽の愛の歌を歌っている。 年甲斐も無いとおっしゃる方もいなくはないが年甲斐とは世間が定めることで 幾つになってもロマンを持ち続けることが自分なりの生き方だと決めている。 特にラテン人は血の気も多…

Trio Amistad(3)

戦後混乱期の十代の頃、ラジオから流れていた トリオ・ロス・パンチョスの甘いラテンの調べに 心から痺れた。歌とギターの何と素晴らしい歌よ! そして今、その痺れた感動と憧れが現実となって 本格的なメンバーと出会い一緒に演奏できるのは 運命の神さまか…

隠居の独り言(997)

「条約は破られる為に制定される」スコットランド文筆家ノースの言葉がある。 大阪冬の陣での徳川と豊臣の交わした和平交渉は外堀を豊臣方が埋める条件で 妥協したはずなのに作業が遅いと徳川方は一方的に一万人を超す人数を動員し 短期間で外堀のみか内堀ま…

Trio Amistad(2)

メンバー レキント&ボーカル Manuel Miyashiro ギター&ボーカル Keiko Kawada ベース&ボーカル Sombrero Yokoyama Moliendo Café 夜の静寂の中でコーヒー園の古い臼を挽く音色は 奴隷たちの苦しみや愛の悲しみのように響いてくる。Tequila 世界中でこんな…