2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ホーム慰問と音楽療法(2)

私の祖母はとても音楽が好きだった。明治の初期に生まれた祖母は、当時は学校とて そんなに通った事がないのに何故かクラシックの音楽もよく知っていた。「野ばら」や 「シューベルトの子守唄」など孫たちに歌ってくれて今はとても懐かしい思い出だ。 先日、…

京料理

先日、新橋の某料亭で京料理をいただいた。 いつも思うのだが、古来の伝統の味というか、 料理に掛ける職人技がひしひしと感じられて その粋は日本料理の最高の逸品に入るだろう。 おかしなもので、京都へ旅行した時のレシピは 豆腐や弁当が主なのに、東京で…

ホーム慰問と音楽療法(1)

イギリスの海岸で一人の男が、ずぶ濡れで発見された。口から一言も発しない記憶喪失 の謎のピアニストは、何故かピアノの鍵盤に向かうとラフマニノフの協奏曲を流れる ように聴きこなしたと云う。実に不思議なことで、記憶が無いのならピアノも弾ける わけが…

銀座界隈

好天に恵まれた日曜日、銀ブラを楽しんだ。 銀座中央通りはホコテンで大勢の人で賑わい、 通りから一歩入った、ここスズラン通りでも ジャズの演奏や大道芸、露天商なども出て 街行く人々にすずらんの鉢を配られていた。 私の銀ブラの気分では横丁の通りのほ…

今日は海軍記念日

子供の頃、今日5月27日は海軍記念日だった。ちょうど100年前の今日行われた 日露戦争の日本海海戦で、東郷平八郎率いる日本連合艦隊が、世界最強と言われた ロシアのバルチック艦隊を海戦史上例の無い一方的な勝利で殲滅し、世界は驚嘆した。 「皇国の…

蓄音機

子供の頃、母の実家には蓄音機があって SPと称する78回転のレコードが六角形の 専用の箱に入って、貴重品のように扱った。 母は洋楽が好きで「小さな喫茶店」「黒い瞳」 「イタリーの庭」「奥様お手をどうぞ」など、 祖母は歌謡曲が好きで「金色夜叉」「…

日米間に思うこと(11)

どんなに仲のいい夫婦でもケンカするときだってある。アメリカと安保条約を結んで 今年で45年になるが、基地の問題や集団的自衛権など考えさせられることが多いのは 日本人が国家の尊厳や自信を捨てて、アメリカに依存してきた今までの政策を続ける ことは…

かっぽれ

散歩をしていると、時々珍しいものに出くわす 時があるが、「かっぽれ踊り」なるものを見た。 三味線の伴奏で唄とお囃子で楽しく踊っていたが つい見とれて、その面白さに最後まで付き合った。 元は大阪の住吉大社の「踊り」がルーツと云うが、 かっぽれ、の…

日米間に思うこと(10)

戦争の悲惨さや戦後の混乱の体験は、話をすることさえ、腹が煮えくりかえるので止める。 戦後60年も経って、まだ総決算も出来ずに近隣諸国からコケにされているのが情けない。 その最たる愚劣は現行憲法の第九条を改正出来ないところに象徴されているよう…

蓮の花

朝、沼では蓮の葉を従えて花が顔を出している。 ♪ひーらいた、ひーらいた、何の花がひーらいた、 れんげの花が、ひーらいた・・・♪ 童謡の蓮華(れんげ)はハスの花を唄っているが、 あの清らかで目の覚めるような美しい花の姿は、 この汚れた泥の中から育っ…

日米間に思うこと(9)

世界から見れば小生意気な日本が、満州で事変を起こしたり、国際連盟からも脱退したり、 欧州で嫌われ者のドイツと手を結べば、悪い連鎖のように大多数の国々から孤立していく。 やがてアメリカは日本に対して石油禁輸の措置をとり、ABCD(米英中蘭)包…

ちんちん電車

先日、孫たちと久しぶりに都電荒川線に乗った。 運転手が発車ごとに備えられた紐を引っ張って チンチンと鳴らす音の響きは、なんともいえぬ 気分のいいレトロ調で、ゆったりと電車が走る。 この季節の沿線側には、薔薇の花が植えられて 車窓から手が届くよう…

日米間に思うこと(8)

私が生まれた昭和の始めごろは全国津々浦々に桑畑が点在し養蚕農家が何処にも見られた。 明治以来、国是の富国強兵、殖産振興の柱は輸出を伸ばし経済を発展させることは使命だが、 その輸出先の一番のお得意さまはアメリカで主要輸出品目のトップは絹の材料…

アメリカンジャスミン

この時期、伊豆下田の了仙寺では花の寺として アメリカンジャスミンの優雅な白と薄紫に染まり その独特な香りは訪れた人々を魅了してやまない。 隣接するペリーロードのあたりの家々の佇まいや 川の流れの雰囲気は、長い歴史を偲ばせてくれて 昔にタイムスリ…

日米間に思うこと(7)

1914年オーストリアのハプスブルグ家の皇太子がバルカンのサラエボで暗殺された。 それが発端になった第一次世界大戦でイギリスと同盟関係にあった日本に欧州の戦場に 派兵要請があったが、日本はそれを断り、どうでもいいような当時のドイツの占領地の …

いずれ菖蒲か杜若

今、栃木の「花乃江の郷」は菖蒲が美しい。 園内は、春たけなわの野の花が咲き乱れて まさに百花繚乱の風情が楽しめる。 涼しい森の中には、エビネやランの仲間が、 誰かを待つように、ひっそりと佇んでいた。 菖蒲も杜若も美女の代名詞だが花の織りなす 群…

日米間に思うこと(6)

明治になって開国はしたものの当時の日本経済は農産物や漁業、林業など一次産業主体で 土地や資源の少ないわが国の状況は、人々を海外への移民に駆り立てて、アジアの諸国や アメリカ大陸へ職を求めて、日本をあとに船出をして行った。それは工事現場、農業…

大相撲五月場所

両国国技館界隈には浴衣姿のお相撲さんが 五月の風を切って颯爽と歩くサマは最高だ。 浴衣の柄と色合いは華美そのもので力士の 頭のマゲとセッタの音はとてもマッチして 一年六場所のなかで五月場所が一番似合う。 江戸の「三オトコ」と言えば、火消しの頭、…

日米間に思うこと(5)

いくら仲のいい夫婦でも所詮は他人で、考え方や意見の食い違いが重なると意思の疎通が 遠おのき、やがて争いのもとを作り、離婚にまで発展してしまう。日露戦争は引き分けで 元々だったはずの世論も終わってみれば勝てたことが、人々が傲慢になり謙虚さを忘…

虞美人草

今、昭和記念公園ではポピーの花がとても美しい。 ポピーは「ひなげし」とも「虞美人草」とも言うが どれが正しいのかは素人の私にはよく分からない。 中国の「史記」によれば楚の国の項羽は、漢の国の 劉邦に攻められた時、信じられない事が起こった。 敵の…

日米間に思うこと(4)

アメリカのいいところは過去の自国の過ちは過ちとして素直に認め、未来の国の戦略に 繋げていくフロンティア精神が失われていないのが素晴らしい。戦時下の在米日本人の 強制隔離の非を認めたし、いつの日か原爆投下や東京裁判などの非人道的な行為にへの 謝…

別れの一本杉

「泣けた 泣けた 堪えきれずに 泣けたっけ あの娘と別れた哀しさに」 戦後間もない頃の春日八郎のヒット曲だが 当時の田舎の様子は、長男以外は家を出て 都会に仕事を求めて働くのが通例だった。 集団就職で上野駅に着いた童顔の少年少女が それぞれの職場に…

日米間に思うこと(3)

日米間いわゆる嫌米主義者という人がいて、アメリカのなすこと、やる事全てが頭から反対で 例えば朝日新聞などイラク戦争などアメリカの侵略だと言うが、フセインの暴虐を止める 手段が他にあったのだろうか。フセインの圧制で自国民を粛清した数百万人と今…

薔薇にトゲあり

「予の辞書に不可能の文字は無い」との放言で 歴史を唸らせたナポレオンの生涯は、まさに 波乱万丈の一生を過ごした。皇帝の地位にまで 登りつめたのに敗戦で孤島に淋しく命を終える。 彼の奥方のジョゼフィーヌは、薔薇の愛好家で 世界の薔薇の歴史を変えた…

日米間に思うこと(2)

東京湾に鯨が迷い込んで、アザラシのタマちゃんのように人気者になったが、あえなく 漁師の網に掛かって命を落とし可哀想な結果になって皆をガッカリさせたが、かつて 19世紀ごろのアメリカの捕鯨船は太平洋に鯨を追って縦横無尽に活躍したが、水や 食料品…

五月晴れ

今朝の晴天は素晴らしい。出勤途中に遠望する 白冠の富士は青空の中で沁みるように美しい。 それにしても昨日のヒョウの来襲には驚いた。 今頃の肌寒い日が続くのは「若葉寒」と呼ぶ そうだが日本語は表現がバラエティーに富んで 面白い。雨が降れば叙情的に…

日米間に思うこと(1)

最近の日本人は老若男女を問わず、政治に対して無関心の方が多いのは何故だろう。 文明開化の明治から昭和の戦後の一時期まで、国を思う愛国心や政権を批判する人も 多く、政治への関心度は高かった。60年安保闘争、メーデー事件、全学連騒動など 政治がら…

TBSコラム盗用事件

TBSの公式ホームページに各新聞のコラムが、そっくり盗用されて掲載されて いたとの事だが、プロの編集者としてまことに恥ずかしいことと言わねばならぬ。 たしかにコラムは面白いし、起承転結が短い文章にリズムよく編集されて、その 魅力は見る人の気持…

浅草

今の若い人たちの盛り場は、渋谷、新宿、赤坂、 六本木あたりに流れていったが、遊びの老舗は 誰が何と言っても、浅草を置いてほかに無い。 遠くは江戸時代から庶民の娯楽の町で、雷門の 浅草寺、六区映画街、仲見世、等々、食通から 着道楽まで、一日中遊ん…

週五日制学校教育

私の孫が二人小学校に通っているが、気が付いた事は最近の先生は圧倒的に女性が多い。 聞けば東京の小中学校の7割が女性の教師で占められていて平均は44歳との事だった。 なぜ女性教師が多いのかは単に男性が教師試験に合格しなかった、それだけの理由ら…