2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

隠居の独り言(104)

二枚目俳優の岡田真澄氏(70)、エッセイストの米原万里さん(56)が相次ぎ 癌で亡くなった。ご冥福をお祈りするとともに何ともいえぬ無常を感じる。 お二人にとって命の定めとしか言いようがない。かたや徳島市民病院では 104歳の女性が大腸がんを切り取る手術…

紫陽花

庭に一株のアジサイが咲きはじめた。 アジサイには名所が多い。南房総の 麻綿原高原、鎌倉の明月院、松戸の 本土寺等それはそれで素晴らしいが 観光の人波よりも小さな庭を眺める。 永井荷風の短編に「あじさい」が あるが、移ろいやすい女心を描いた 人情話…

隠居の独り言(103)

最近になってやっと終戦後のGHQが定めた教育基本法の改正の機運が 高まり国会で審議されているが興味深いのは「愛国心」をめぐる各党の 論議だ。政府案は「国と郷土を愛する態度を養う」で一方の民主党案は 「日本を愛する心を涵養する」としているが言葉…

マンダリン東京

日本橋三越横に昨年末にオープンの このホテルはクラシックな高級感に 満ち溢れ入いる客層もひと味違って ハイクラスな雰囲気を楽しめる。 場所柄38階からの展望は壮大で 都心を眺めながらの寛ぎや食事の 時間は雑事を忘れた至福の極みだ。 たまたまロビー近…

隠居の独り言(102)

朝、出勤してPCを開くといつもスパムメールが何十通と入っている。 殆どが「出会い系」「金融系」だが、こんな年寄りに出してどうするの。 ガラクタのようにそのまま即に削除のゴミ箱に捨ててしまうが情報化の 時代というのは無制限に別の問題を生んでいる…

帽子

私は長い間、帽子製造をやっていて 人に「今年の流行は何ですか」との 質問を受けるが最近の個性化の進む 時代では流行は有って無い状況で 帽子に限らず衣料に関していえば それぞれの人が自分だけに合わせた 洒落たオリジナルを楽しんでいる。 いい時代が来…

隠居の独り言(101)

先日の新聞報道によると認知症やアルツハイマー病に罹ったり或いは似た 症状の人が約1000万人とかでその多さに驚いた。先日風呂の中で気持ち よく昔の唄を歌っていた。「菜の花畑に入日薄れ 見渡す山の端 霞深し」 そして歌いながら気が付いた。あれ?題名は…

チンチン電車

上京した頃の東京都内は路面電車が 道路に網の目のように走っていた。 路面電車はチンチン電車と呼ばれて 乗客の乗り降りが終わると運転手が 天井から掛けられた紐を引っ張ると チンチンの音がして出発の合図だ。 今ではワンマンカーだが車掌がいて 車内で切…

隠居の独り言(100)

早いものでこの隠居シリーズも100回を数えた。毎朝の新聞を見ても 世の中の変化はよくぞこれほど書く記事があるものだと感心もするが 考えようではブログの新しいネタを与えてくれているようで、出来事を ヒントにしているが新しい言葉や横文字などに付いて…

下駄

子供の頃に革靴は履いたことが無い。 せいぜい運動靴があったぐらいで 殆どの子供たちは下駄か草履だった。 外で遊んで帰り道で歩きながら石を 蹴ったり「あした天気にな〜れ」と 言いながら履物を空に投げたりした。 中学生ともなると高下駄を履いて 白くて…

隠居の独り言(99)

夏も近づき日々着る物もだんだんと薄くなっていくが最近の若い人、 とくに女性の格好たるや、やたらハデハデに着飾るのは結構だけれど 服装ときたら前はだらしなく開き、なかには臍まで出してパンツは ずり落ち寸前、まともに着ている人もお腹を気にして大抵…

井戸

夏が近づくと思い出すのは今では 死語になってしまった井戸と釣瓶。 子供の頃井戸の水を五右衛門風呂に 入れる作業は大変な重労働だったが それはさておき「井戸端会議」は 言葉さえ知らない人が多い気がする。 井戸端会議は長屋のかみさん連中が 共同井戸に…

隠居の独り言(98)

マクダラのマリアが最近の話題のトップだろう。イエス・キリストに 「七つの悪霊」を追い出してもらって従うようになり処刑の十字架の 近くにもいたし後にその復活を証言した女性の一人でもあったらしい。 アメリカ映画「ダ・ヴィンチ・コード」は世界同時公…

私のお父さん

荒川静香の金メダルの舞いのBGM トゥーランドットはプッチーニ作曲の オペラのアリアだが彼の作品は何度 聴いてもその美しさに魅了される。 蝶々夫人、トスカ、ボエーム等は 彼の代表作でその他のオペラでも ジャンニ・スキッキの中のアリアの 「私のお父…

隠居独り言(97)

また秋田で小学生殺人事件が起きた。どこまで人は堕ちればいいのだろう。 殺伐とした事件が続く中で新聞のコラムなどでは「今ほど子供たちの命が 軽んぜられている時はない」と書き「早急に子供を取り巻く環境を大切に するべきだ」と訴えているが抽象的な言…

コーラス

久しぶりにコーラス仲間達と会って 歓談をした。あれから何十年ぶりか 指揮をしていた先生の急逝で解散し かつては100人近くいた混声合唱も 男性の殆どは去ったが今は女性達が 継続してくれてとても嬉しく思った。 あれから続けていた洗練された声で 美しい…

隠居の独り言(96)

梅雨の露払いか最近の東京の空は灰色ばかりでお天道様が恋しい。 先ほど書き物をしていたら今年初めて耳元にプ〜ンと羽音がした。 梅雨も近づいてくるとムシムシとした湿気も嫌だが同じムシでも 蚊の襲来は気分が悪い。江戸の自慢はイタリアのヴェネツィアと…

上野公園

この公園も元を質せば江戸の初期に 藤堂高虎の屋敷だったが家光の頃に 寛永寺が建立され幕府に寄付された。 藤堂家の領地の伊賀上野の名を取り 上野になったらしい。今では日本の 文化の中心で国立博物館、美術館、 図書館、科学館、文化会館、芸術大 など上…

隠居の独り言(95)

B型の続き、大体の日本人の信仰心はB型スタイルのいい加減さで お正月の初詣は明治神宮、伏見稲荷、鶴岡八幡宮等々の有名社寺は 大晦日から元旦まで満員電車なみの大混雑で若いのも神妙な顔して 参拝しているが、あれは盛り場に遊びに行くための口実に利用…

隅田公園

東京の公園は江戸時代の大名屋敷の 跡地が多いが通勤途中の隅田公園も 元水戸藩の下屋敷のあったところで (上屋敷は小石川後楽園)お花見の 墨堤通りのそばにあって日本庭園が とても美しい。五月のそぼふる雨に 池面が打たれて模様が作られ小鳥や 魚たちも…

隠居の独り言(94)

私の血液はB型だが、男性のB型は性格判断によれば良いところは 「ゆったりとした明朗さ」悪いところは「お天気屋」なのだそうだ。 当たらずも遠からじの感だが自分をあまり主張しない優柔不断さには 情けない。レストランに入ってカラーの綺麗なメニューを…

横網公園

毎日遊んでいる公園なので特別には コメントはないが今の都会の子供の 遊び場は公園しかないのが可哀想だ。 戦前は公園なんてそんなになかった。 そのかわり原っぱや空地があちこち 広がって草ボウボウのそんな場所は 子供の遊び方にも事欠かなかった。 家か…

隠居の独り言(93)

小泉首相はこの秋に辞任するとき首相としての退職金は要らないと言う。 国家財政の厳しいときに当然といえば当然の話だが、早速にあちこちの 知事や特別職から反論の声が出てきた。例えば千葉県の堂本暁子知事は 「立場が違う」のだから仕方がないと言う。ど…

水元公園

東京埼玉の県境にある大場川沿いの 都内でも有数の広い水元公園はその 名の通りの水郷地帯で、太公望には のんびりとした釣仙郷があり園内は 四季折々の花が楽しめる場所があり 子供たちにはアスレチックや数々の 遊具が置いてあって見渡す限り広い 芝生広場…

隠居の独り言(92)

最近の事件簿は人間の常識をはるかに超えた信じられない記事が多い。 親の幼児殺し、少年の凶悪犯罪、少女監禁、小学生通り魔事件、等々 それに平塚で起きた猟奇的な事件は横溝正史の推理小説を見るようだ。 けれど「犬神家の一族」や「八つ墓村」にしても財…

大道芸

上野公園などで見かける大道芸人は 道行く人々を楽しませて嬉しいが、 あれほどの域に達するにはどれほど 苦労の連続だったか察するにあまり あるが頭の下がる思いで芸を見る。 それにしても彼の生計はどうだろう。 余計な心配かもしれないが投げ銭が 家族を…

隠居の独り言(91)

子供の頃あれほど恥ずかしく悩んだ事も歳とともに薄れて忘却の 彼方へ去っていく。誰にも言えず一人で苦しんだのも今は思い出だ。 幼児の頃から小学校低学年の頃まで吃音で苦しんだ時期があった。 特に言葉の出だしのカ行とタ行がうまく言えず自分の意思を相…

母の日

明後日は「母の日」だが母が在って 言葉も交わせるが今は懐古しかない。 母が亡くなって4年の歳月が流れた。 幾つになっても母を偲ぶのは人間の 情愛の基なのだろうか。明治43年 11月18日生まれの母は大阪市東区 平野町の商家の家に暮らし少女時代 蝶よ花よ…

隠居の独り言(90)

普段は映画を見ることのない生活をしているが来年の春にモンゴルの英雄 チンギス・カーンの激動の人生を描いた「蒼き狼」が上映されると聞いて とても楽しみだ。主役の反町隆史は姿からして最高の「はまり役」だろう。 角川春樹製作の超大作は制作費30億円、…

シャボン玉

♪シャボン玉飛んだ屋根まで飛んだ 屋根まで飛んで壊れて消えた・・ 子供の頃、シャボン玉売りの老人が 道端の場所を陣取ってシャボン玉を 飛ばしながら退屈そうに売っていた。 シャボンは戦国時代に日本に入った 石鹸のことだがポルトガル語らしい。 その頃…