2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

内憂外患(34)

世界の三大宗教はユダヤ、キリスト、イスラムだが共通して言えるのは 一神教の絶対神であり発祥の場所は一面の荒野や砂漠の不毛の地が多く 人々の厳しい暮らしの中から自然発生的に信仰が生まれたものだろう。 旧約聖書はユダヤ教の聖典だが、キリスト教は彼…

森のささやき

休日は奥日光の森の中を散策したが その自然の静けさには心が落ち着く。 葉が落ちた晩秋の明るい木立の中は 耳を澄ますと風にそよぐ木の擦れる 音や、小川のせせらぎが心地よくて 落ち葉を踏み、さくさくと歩く音も 自然の子守唄に包まれているようだ。 陽だ…

内憂外患(33)

衆議院議員の西村慎吾が逮捕された。弁護士の名義貸しによる不法な行為が 原因らしいが西村慎吾ともあろう人がそう言っては悪いがつまらない事で 人生を棒に振るような逮捕劇はどうしたのだろう。著書を何冊か読んだが 彼の考え方が右寄りとは言え過去から未…

朝青龍

今年の大相撲も朝青龍の年で終わった。 新記録大記録、見事だ、おめでとう! 小泉首相も史上初の七連勝に絶叫して その大偉業に花を副えた。首相も彼が 昨年官邸を訪れた時、年間完全制覇を すれば直接に総理大臣杯を直接手渡す 約束をしたらしいが公約を果…

内憂外患(32)

昔、聖徳太子が政権を握っていた頃、大陸には隋という世界最強の国があった。 太子は日本との関係を上手く取り持つために小野妹子を外交特使に派遣した。 「日出る処の天子、書を日没する処の天子に致す、恙なきや」有名な文章だ。 隋は怒った。なにが日没す…

日光金谷ホテル

日光で明治6年に開業されたとする 老舗のこのホテルはクラシック調の 建物や庭の風情はなんとも素敵だ。 館内の壁には古い年代からのここを 訪れた国内外の要人達のなにげない しぐさの写真が飾られて歴史の一端を 見る思いがするし建造物の重厚感や 調度品…

内憂外患(31)

皇室典範に関する有識者会議で皇位継承資格を女性や女系の皇族にまで 拡大することを求めた報告書を首相に届けられた。過去には女性天皇は 推古、明星天皇など8人がいたが女系天皇は歴史上存在しないそうだ。 報告書によって皇室典範が改正されれば現在は皇…

焼き芋

戦後間もなくの頃はどこの町にも 焼芋屋があったが、いつの間にか すっかり姿を消してしまった。 最近はときどき軽自動車の後部で 石焼をしているが何か実感がない。 以前の焼芋屋の看板は洒落ていた。 ①「八里半」芋の味がクリに近い。 ②「十三里半」クリ(…

内憂外患(30)

先日のAPECの会場の釜山で小泉首相と韓国のノ・ムヒョン大統領が会談し 日韓関係、北朝鮮問題など日韓共通の関心事項について率直な意見交換をして 友好を深めたが韓国のメディアは「あれは会談ではなく面談だ」と報じている。 会談と面談はどのように違…

小石川後楽園

黄門さんで有名な水戸光圀が作ったと されるこの庭園は四季を通じて訪れる 人々の多いが、文化財保護法によって 特別史跡に指定のとても粋な名園だ。 その名も「先憂後楽」の謂れからだが 「民衆に先立って天下を憂い、民衆が 安楽な日を見てから後に楽しむ…

内憂外患(29)

先日のアメリカの某雑誌の「最もセクシーな男性像」で米国人以外の男性には 俳優の渡辺謙さんが選ばれたそうだ。映画「ラスト・サムライ」の印象からか セクシーとはほど遠い「武士」の姿が欧米の女性から好かれるとは日本男性も 見捨てたものでないと少し嬉…

ラ・マラゲーニャ

昨日の千葉ギターアンサンブルの 定期演奏会独奏の部に弾き語りで ラ・マラゲーニャを歌った。 スペインのマラガの町は古い時代に、 アフリカイスラム文化のモーロ人に 占領され混血の黒い瞳の美人が多く その恋の歌として、とても有名だ。 音楽に国境が無い…

内憂外患(28)

プーチン露大統領がやってきた。ロシアと聞くと戦後未解決の北方領土があるが 「ホッポウリョウド」ってなぁに?と、知らない若者が多い。60年前の終戦の どさくさまぎれにした火事場泥棒のようなロシアの悪行を風化させてはならない。 忘れてならないのは日…

晩秋

紀宮さま結婚、日米首脳会議、APEC 横田さん拉致25年、鳥インフルエンザ、 プーチン来日、今年の11月は何時もの 年にまして忙しく過ぎていく気がする。 しかし自然の木々の晩秋のたたずまいは 世間の喧騒とは裏腹に、あくまで静かに 色を変えて葉を…

内憂外患(27)

千葉市川市の一級建築士が耐震性に関わる構造計画書を偽造していた事件で 東京のホテルが遂に休業に追い込まれたがここ5年で設計に関わった物件は マンションやホテルなど首都圏で90棟にもなるそうだが、国土交通省では 「最悪に事態」と口にしながら全ての…

ベイギターフェスティバル

小春日和の昨日、千葉市で開かれた ベイギターフェスティバルに参加した。 http://d.hatena.ne.jp/dozzy/ 今回で18回目だが8チームが演奏して それぞれのカラーを楽しむことが出来た。 サークル別には求めるジャンルが違って 同じギター好きでも幅の広さを…

内憂外患(26)

東京町田市で高校一年生の少女が同学年の男子生徒に殺された事件は衝撃的だ。 静岡の母親に劇物を飲ませたのも高校一年生の少女だったし、東京板橋区の寮の 管理人の夫婦も高校一年生の長男に殺害された。とみに起きる最近の凶悪事件の 低年化の傾向は憂慮す…

日向ぼっこ

小春日和はとても気持ちがいいが それは人間や動物たちだけでなく なにげないオブジェも同感のようだ。 カブトムシは冬眠から覚めたらしく マンションのベランダで挨拶をして 海賊は陸に上がって気持ち良さそう。マゴ「あのカブトムシはどこから 飛んできた…

内憂外患(25)

日米関係を強固なものにするためにブッシュ大統領が訪日して京都で演説した。 「第二次世界大戦のとき私の父と小泉首相の父は敵味方同士だった。今日その 息子たちは両国で選ばれたリーダーとして国際社会における親友の一人だ」 大統領は演説が上手い。手み…

大相撲九州場所

毎度書いているが、日本人力士の ふがいなさには情けないかぎりで 栃東が休場して三役以上の力士は 外国人が4人で日本人が3人とは 国技の名前が泣いている。最近の 人気NO1は琴欧州で均整の取れた いい男のモテるのは、いつの時代も 変わらない。平安の昔…

内憂外患(24)

ペルー元大統領のフジモリ氏が大統領再選を賭けて隣国のチリで逮捕された。 大統領にまで登りつめた日系外国人の初めての快挙は日本人として言葉には 言い尽くせないほどの誇りだが、なぜ今になって亡命先の日本から出国して ペルーに戻ろうとしたのだろうか…

墨堤通り

「春のうららの隅田川」もいいが この墨堤通りの桜並木もこの季節は 紅葉の風情がとってもいいものだ。 ひと雨ごとに葉が散って道行く人も 大分に減ったが、そのぶん空気が 美味しく思えて爽快感は今がいい。 都会の中の季節の移ろいを桜たちが 私たちに教え…

内憂外患(23)

最近の経済界ではアメリカのGMやフォード、日本のソニーなど一流の 企業が大幅な連結最終赤字決算で経営再建の合理化のニュースが流れた。 企業は業績が伸びているうちはいいが、いつの間にか肥大化して無駄を 生じ動きが取れなくなってしまう。人員削減も…

東京江戸資料館

灯台下暗し、とは良く言ったもので 近くにありながら久しぶりに入った。 中ほどにある歌舞伎の「助六江戸桜」、 侠客助六と花魁揚巻の姿は何時見ても 昔の美男美女の代表のような気がして 思わず「カッコイー」と叫びたくなる。 よく見ると歌舞伎にもファッ…

内憂外患(22)

明日はブッシュ米大統領が来日して、秋の京都で小泉首相と会談する。 いい季節に見えられて良かったと思う。金閣寺など観覧されるようだが 紅葉に映える古都の風情は、なにを語るよりも日本の伝統や文化の美を 実感できてこれ以上のもてなしはないだろう。人…

ある音楽会

久しぶりに娘のグループを聴いた。 ホルン・クラリネット・オーボエ・ ファゴット・ピアノの五重奏曲や 声楽家たちのアリア等を聴いたが 演奏会では、楽器の種類を問わず ナマの音楽が聴けてとてもいい。 プログラムは、古典から現代まで バッハ・ヘンデル・…

内憂外患(21)

先月ダイエーの創立者の中内功さんが亡くなられたが一代で巨大資産を築き 「消費者の英雄」ともてはやされたが、それが消えて元の木阿弥になって 無くなっていった。店舗数が徐々に減っていくがいつか消滅の運命だろう。 拡張路線を突っ走り、気がついてみた…

紀宮さま

小春日和の日曜日、皇居前広場を 散策した。11/15日は紀宮さまが 降嫁されるが今日あたりはきっと お住まいの皇居内をお名残惜しく 感慨に耽っていられることだろう。 嫁ぐ前の気持ちは、身分を問わず 人生の節目に涙するは変わらない。 天皇、皇后両陛下も…

内憂外患(20)

最近の株式市場は大商いが続いているが先日8日の出来高は45億株とかで 以前に株の売買を多少齧った私など信じられないような数字に恐ろしささえ 感じてしまう。外人の投資家に加えてネットで個人が気軽に買えるように なったのが大きな原因らしいが書店な…

時を忘れて

年を取ると「時」を大切に思うのは 実感だが、忘れる事も大切だと思う。 歌やギターを弾いて熱中している時、 家族や孫たちと共に旅行している時、 親しい仲間と一緒に歓談している時、 人は時間の経過を完全に忘れている。 最近の人は時間を気にしすぎる位…