内憂外患(30)

先日のAPECの会場の釜山で小泉首相と韓国のノ・ムヒョン大統領が会談し
日韓関係、北朝鮮問題など日韓共通の関心事項について率直な意見交換をして
友好を深めたが韓国のメディアは「あれは会談ではなく面談だ」と報じている。
会談と面談はどのように違うのかよく分からないが要するに韓国に言わせれば
日本は韓国より下等な国として扱いたいらしく言葉の端々にそれが現れている。
相手をどのように思うのは勝手だが、あきらさまにマスコミが採り上げるのは
一国のトップにも失礼だしAPECを開催出来る程の実力の国柄とは思えない。
昔、メディアが世論から先行してやがて国をも滅ぼしていった日露戦争直後の
マスコミが思い出されるが、戦争の状況はロシアに日本が善戦していたけれど
軍のチカラが尽き果てるころにアメリカが仲に入って上手くまとめてくれたが
戦勝の気分をいやがうえにも盛り上げて高慢な日本にしたのはマスコミの罪だ。
靖国や教科書の問題も一部のマスコミが中韓に、いらざる入れ知恵をしたのが
キッカケになったのは今では知られているがペンの功罪はとても大きいと思う。
戦争中、戦意の高揚や大本営発表等々どれほどに国民が騙されてきたか枚挙に
いとまが無い。NHKのニュースでも「靖国問題でぎくしゃくしている・・」と
聞きもしないのに始めから靖国一本に決め付けるのはどのような了見だろうか。
ぎくしゃくしているのは政治、経済、領土、資源等々単純なものではないはずだ。
韓国も日本もマスメディアが一人歩きをしているのに気づいてほしい。