2014-01-01から1年間の記事一覧

隠居の独り言(1355)

今年のブログも今日で終わる。今年で81年余を生きたが、その分多くの人に出会い、 多くの人と別れた。出会いとは不可思議なもので一期一会も、一生の付き合いもある。 旧友は残念ながらネットをしている人が殆どいないので年賀状が唯一の存在に思え 便りが来…

浅草仲見世

我が家の年末恒例は浅草寺にお参りをする。 雷門を潜り仲見世通りはいつもの混雑だが 人混みの雰囲気は、今に生きるひとりとして 今年も恙無く過ごせた証と思えてそぞろ歩く。 商店街の上を見れば新年飾りとして来年の 干支の「未(ひつじ)」の絵馬がお目見…

隠居の独り言(1354)

今年もまもなく終りで来年になれば歳を取らなくてはならない。自分は取りたくないと 言っても取らなくてはならないのが、この世の定め。歳なんて取らなきゃよかった、と 誰もがそう思うが歳を取るというのは未知の世界を歩むことで本来なら祝福ものだが 老後…

クリスマスイブ

遥か遠い昔、聖歌隊で賛美歌を歌っていた。 ♪もろびと こぞりて むかえまつれ・・ 小僧の頃は帽子の生産でクリスマスどころで なくなったが、戦後まもなくの銀座界隈では イブの夜は多くの人がドンチャン騒ぎをして 開放感に溢れていた。クリスマスの習慣は …

隠居の独り言(1353)

今年のNHK大河ドラマ「軍師・官兵衛」は自分の好みで近年になく良かったと思う。 主人公・黒田官兵衛が自分の故郷の姫路の出身であるという親近感もさることながら、 以前に司馬遼太郎の作品の官兵衛を描いた名作「播磨灘物語」を読んでいたので、 とても興…

一陽来復

銀杏の影が長い。今日は冬至、一年のうち昼の 時間が最も短い。でもこの日から再び昼が長く なりはじまるのを一陽来復という。冬至の別称だ。 いつも疑問に思うのは、なぜ冬至を1月1日に しなかったのか。一陽来復は元旦で良かったし クリスマスも暦の最初の…

隠居の独り言(1352)

2014年度のノーベル物理学賞を受賞された、赤崎勇、天野浩、中村修二の先生方に 心からお祝い申し上げたい。今回の受賞理由は「高効率青色LEDの発明」で、まさに 応用物理学分野からの受賞で日本の応用物理学会にとって大きな栄誉で誇りに思う。 先だって「…

羽子板市

年の瀬の浅草の歳時記にある羽子板市は 毎年12月17日より3日間、催されている。 場所は仲見世を通って、奥の浅草寺の脇で 羽子板の出店が並んで、お客の呼び込みに 声を枯らせている風景は毎年お馴染みだが そんな雰囲気に、歳末の気分がそそられる。 現代で…

隠居の独り言(1351)

やはりといえば、やはり。こんなものと思えば、こんなもの。自公の与党が圧勝をした。 結果は前評判通りの数字だと思う。野党の戦略の無さは、国会で「明治座での観劇」 「うちわ」など、国民生活に何の関係ない議論を続けていたこと自体、既に負けている。 …

忠臣蔵・吉良邸跡

昨日は衆院選と重なってしまったが、約300年前の 元禄15年12月15日の早朝に忠臣蔵お馴染みの 吉良邸討ち入りがあり、屋敷内で主・吉良上野介は 赤穂浪士47名に首を切られたが当時屋敷のあった 両国近くの住民としてはあまり気持のいいものでない。 上野介が…

隠居の独り言(1350)

今年も同世代の有名人が多くこの世を去った。高倉健、米倉斉加年、イベット・ジロー、 菅原文太など・・恥ずかしながら自分は若い頃、映画をあまり見ていないので俳優に 馴染みが薄い。それでも痛惜に想うのは山口淑子(李香蘭)の訃報を知った時だった。 李…

お歳暮

年末恒例、お歳暮の時期は百貨店の客になる。 昔、小僧をしていたころの、お中元やお歳暮は 店主の旦那と小僧達が品物を風呂敷に包んで お得意先に一年のお礼かたがた廻ったものだ。 挨拶の言葉も判を押したように決まっていたが 客と四方山話で景気の判断や…

隠居の独り言(1349)

今日12月8日は先の第二次大戦の発端となった真珠湾攻撃の日だが今の若者は 日米が戦争したということを知らない若者も多くなっている。これも時も流れだろうか。 学校の歴史の時間を学んだろうか。今の大学生の30%が知らないというから驚きだ。 戦後の日本…

皇居乾通り一般公開

春の桜の時期に公開された皇居内の乾通りは 再び秋の紅葉シーズンの5日間を公開された。 それにしても凄い混雑で、広い皇居前広場も 人人で日々、5万人以上の人が待って並んで 入口の坂下門に到着するまで時間が掛かる。 当日は天気も良く、雰囲気も広々して…

隠居の独り言(1348)

愈々衆院選、天下分け目の冬の陣が始まったが、経済とりわけ消費税増税の事案は 与野党の論戦などを聞くとして、自分はとりあえず最近の安倍外交について述べたい。 先の北京で開かれたAPECで日中首脳会談が実現したが話題を呼んだのは会談の 内容より握手を…

衆院選

アベノミクス選挙という名目で衆院選がスタートした。 何かとアベノミクスを批判する人もいるが、デフレの 日本の経済を大きく好転させたことは、良しとしたい。 でも庶民にまで届いたという実感がないのも事実だ。 景気が万遍なく届いた時、アベノミクスが…

隠居の独り言(1347)

今日から12月。師走。年の瀬。なにも12月だからって時間が短くなったわけでない。 一年365日。12ヶ月。そのうちの12等分の1なのに、何故か気持ちばかりが忙しい。 それなのに今年は衆院選という余計なものまで飛び込んできた。候補者の気持ちは 分かるが街中…

深大寺

休日は調布市にある深大寺を訪れた。 寺周辺はカエデの木々が今や盛りと 燃えるような赤色で道を彩っている。 晩秋を惜しむかのように大勢の人が 参道に溢れ小春日和を楽しんでいた。 ご存知、深大寺周辺は蕎麦の名所で 蕎麦屋が軒を並べている。丁度今は 新…

隠居の独り言(1346)

街でいい年配の夫婦が「パパ」「ママ」または「お父さん」「お母さん」と呼び合っている。 二人は親子でなく、きちんとした夫婦なのにその呼称で呼び合うのは絶対におかしい。 他国は知らないが日本では最も小さい者から見たときの呼び名で呼び合うのが多い…

紅白歌合戦

大晦日恒例の紅白歌合戦の歌手が発表された。 自分は歳のせいか、出場歌手の一覧表を見ても 出場歌手の大半を知らない。それでも大晦日は 子供や孫たちが家に集まって年越しをするので 意向に沿わずとも、テレビが流す紅白歌合戦を 聞きながら年越し蕎麦を食…

隠居の独り言(1345)

先日、関西へ仕事と遊びを兼ね一泊旅行した。仕事だけでなく旅はときどきしている。 しかし今の新幹線から見る車窓はつまらない。特に東京近郊の線路の外は防音壁の 無機質なコンクリートの壁の中を走るようで外を眺めるより本を読んでいるほうがいい。 今は…

野川公園

日本の四季の美しさは世界でも最上級という。 春夏秋冬それぞれに日本列島の景観を変える。 中でも春の新緑と共に秋の紅葉が素晴らしい。 今、紅葉前線の歩みは東京近辺を進んでいる。 街の欅や銀杏の街路樹も華やかなに色ずんで 人々の目を楽しませ、やがて…

隠居の独り言(1344)

朝夕電車で通勤しているが、乗客の猫も杓子もスマホに夢中で周囲の人のことには まるで無関心で、例え車内放送で「優先席付近での携帯の電源をお切りください」の 放送にも知らん顔でスマホから目を離さない。今のスマホ漬けになった大人や若者の 未来像を考…

晩秋

地面の殆どが落ち葉で覆われている。 暖かい陽射しが広場いっぱい包まれて、 小春日和の公園は、沢山の子供たちが 遊びに夢中になって走りまわっている。 子供たちのはしゃぎ声、風のささやき。 のどかな午後の景色に眠気を誘うのも 晩秋の一節だろう。休日…

隠居の独り言(1343)

先週の北京でのAPECで、初の日中首脳会談が行われたが、冒頭での習近平主席の 安倍首相に対する態度は異様そのものでホスト役としての立場にある習近平主席の 仏頂面には失礼を超えて滑稽にも見える。まるで子供の喧嘩みたいで大国・中国の トップとしてお粗…

七五三

今年の七五三は祝日と好天気に恵まれて 都内の各神社は美しく着飾った子供たちが 親に連れられ華やかな雰囲気に包まれた。 以前は男の子も女の子も流行を追いかけた 派手な服装も沢山見かけたが、ここ数年は オーソドックスな姿になって男の子は羽織袴、 女…

隠居の独り言(1342)

朝日新聞の社長が辞任する。報道責任とっての当然の辞任だがあまりにも遅すぎる。 今も後を引く靖国問題を提起した責任や慰安婦の報道について国民への謝罪がない。 これほどに日本を卑しめ国家に与えた信用と損害は計り知れないが、こんな人物が 大新聞の社…

ジャズ鑑賞

先日行った川治温泉の広場でジャズの演奏を聴いた。 そもそもジャズというのは都会のレストランやバーなど 室内のライブを連想するがここは天高く秋の野外広場。 演奏にはそぐわないと思ったが逆にこれが素晴らしい。 背景に、美しい紅葉を屏風のようにして…

隠居の独り言(1341)

家の近くの横網公園は日々の自分の憩いの場所だが、いつもの座るベンチの横には 「ハトにエサをあたえないでください」の看板が立っている。ハトの公害が問題だという。 ハトの糞の病原菌の媒介や羽毛のアレルギー症状、鳴き声や羽音の安眠妨害など・ 以前は…

銀杏

近くの横網公園の銀杏が色づいている。 先日、東京も木枯らし一号が吹いたが その頃から銀杏の葉は濃い緑色から 秋空に映える黄金色に変化していく。 その移りゆく様は人の髪の毛のようで 始めは「緑の黒髪」も年と共に薄くなり やがて銀杏は、爽やかな秋風…