隠居の独り言(1351)

やはりといえば、やはり。こんなものと思えば、こんなもの。自公の与党が圧勝をした。
結果は前評判通りの数字だと思う。野党の戦略の無さは、国会で「明治座での観劇」
「うちわ」など、国民生活に何の関係ない議論を続けていたこと自体、既に負けている。
政権が取れそうにない野党は絵に書いた餅のマニフェストを並べた。「消費税反対」
「沖縄から基地を無くそう」「原発再稼働絶対反対」「皆が安心して暮らせる生活」など。
「絵の餅」とは、前から先進諸国のように消費税20%くらいにしていたなら天文学的な
赤字国債がなかったはずだ。日本を守る最前線は地政学的に沖縄しか考えられない。
電力事情は火力発電に使う天然ガスの輸入代金と、電気料金高騰に耐えられるのか。
福島の事故は痛恨の出来事だが、この失敗を生かしてこそ未来の科学技術に繋がる。
皆が安心して暮らせる生活なんてどの時代も国もありえない。選挙で繰りかえされる
野党のマニフェストは架空の絵空事に過ぎないのを国民はようやく気付き始めている。
今、国家予算95兆円のうち公債という名の借金が44兆円になる。総額1000兆円を
超える国債を抱える国家が成り立つのか。議員削減は公約だったのに未だ空手形だ。
日本は政治家の金銭に甘すぎる。政治家一人にどれだけ多くの金を使っているのか。
欧米では国家議員は一般の給与並みで、地方議員になると殆どがボランティアという。
例えば日本では地方議員が海外視察といって公費も私費もごっちゃにして使っている。
そして国民もあまり甘えるべきでない。不要不急の鉄道や道路など、無駄遣いが多い。
国会議員たる者、国を憂うことであり、選挙目当てに地方行政に口を挟むべきでない。
子供手当てや、老人の優遇も少なくしたい。本来、子供は家の収入で育てるべきだし、
老人は若い人をアテには出来ない。昔は老齢年金が無かったし、それなりに暮らした。
若い時の貯金の目的は老後のためで、政府が介入したため貯金する美徳を無くした。
安倍首相も「第三の矢」とか何とか、好景気の時がくるなんて話などしないほうがいい。
増税も国民の大半が納得しているのだから実行して構わない。老齢年金のことだって
今の若者に年寄りを助けるために払ってくれと言っても若者に酷な話でやめておこう。
実際に、今の年寄りが前の世代の人に年金額を払ったわけでないので減らせばいい。
阿部総理に言いたいのはキレイゴトの話題でなく、日本の苦しい台所の事情を詳しく
国民に説明するのが使命ではないか。国民全体で苦しみも痛みも分かちあう現実を
正直に語るのが国民のリーダーの義務だろう。勝って兜の緒を締めなくてはならない。