2011-01-01から1年間の記事一覧

隠居の独り言(1011)

人生の晩年はトラックでいえば第4コーナーを回って最後の直線コースであり 芝居なら最終幕の演目で残念ながら人生の岐路はもう無くなって平坦な道程と 有限の時間を有効に使いながら終演まで息災でありたいと願うばかりの昨今だ。 今年のブログも今日で締め…

ゆく年くる年

今年も残すところあと三日で終わる。 歳末の恒例は浅草寺にお詣りするが 参道の仲見世通りの雰囲気を味わい お寺の前の焼香台で無病息災の煙を 浴びて今年の垢を落した気分になる。 歳を重ねる毎に過ぎる年が愛おしく 明日の一日一日に夢と希望を託したい。 …

隠居の独り言(1010)

数年前までギター仲間と老人ホームの慰問をしていた。自分は弾き語りで歌ったが 入居の老人に最も受けた歌は「戦友」で、中には歌を聴きながら泣き出す人もいた。 ♪ここは御国を何百里、離れて遠き満州の赤い夕陽に照らされて友は野末の石の下・ 叙情的な詩…

メリークリスマス

24,25日は日本中が、にわかクリスチャンになり クリスマスを祝う。街のケーキ屋さんには大勢の お客さんが並んでクリスマスケーキを買い求める。 街を歩けばクリスマスソングが流れ、夜になると 華やかな彩に飾られたイルミネーションが美しい。 この時期に…

隠居の独り言(1008)

暮に大きなニュースが飛び込んできた。北朝鮮の金正日総書記が亡くなったという。 将軍様がお亡くなりになれば次の将軍は世襲の息子様だろうか?それとも将軍様を 取り巻く家老たちの権力闘争で金王朝は崩壊するのだろうか?それは誰も分らない。 朝鮮半島に…

CD作製

今年初めに結成されたラテントリオの Trio Amistadの一年間を記録しようと 結成一周年記念と題してCDを作った。 レコーディングスタジオの中の録音は 初めての経験なので要領など分からず 10曲を一気呵成に連続して演奏したが 後で聴くと小さなミスやそれぞ…

隠居の独り言(1007)

大河ドラマ「坂の上の雲」も残すところ二回になったが旅順港の殲滅の勝利で 後顧の憂いを断った連合艦隊は日本を目指してやってくるバルチック艦隊との 決戦に備えるが敵艦隊が日本海と太平洋のどちらを通るのかの課題に直面する。 バルチック艦隊がウラジオ…

羽子板市

歳末恒例の羽子板市が17,18,19日と 浅草・浅草寺の境内で催されている。 羽子板の絵柄は日本美人が恒例だが その年々に話題が多かった有名人が 登場しているのも見て楽しみの一つ、 今年はなでしこジャパンの澤穂希や 新大関の琴奨菊など羽子板になった。 歳…

隠居の独り言(1006)

オウム真理教の犯罪に対する裁判が先だって幹部の遠藤誠一の死刑判決確定で 16年の長きに亘った裁判が終った。1995年3月20日の地下鉄サリン事件は あの頃に娘が地下鉄千代田線の表参道の銀行に通っていたので間一髪の危機を 思い出すごとに他人事ではない思…

吉良屋敷跡

長い日本史の中で忠臣蔵ほど真実が不明で それでいて詳しく実際にあった事柄として 語り継がれている有名な事件は無いだろう。 城内で浅野内匠頭が吉良上野介に斬りつけ 責任を取り切腹した。歴史的にはこれだけ! 実際に吉良が浅野を苛めたのかも分からず …

隠居の独り言(1005)

18-19世紀の白人達は地球上のあらゆる所を植民して現地人を人間扱いにせず 牛馬のようにこき使い強権力をふるって利益を貪り支配する土地を広げていた。 ロシアも然りシベリアから満州・朝鮮を食べ最後は日本を呑みこむ算段だった。 日本人の逞しさは武士道…

国会

年末国会も9日で閉会したが 震災復興、円高、株価下落、 消費税、年金、TPP、沖縄、 公務員給料、議員定数削減、 何もが中途半端で、その上に 2閣僚問責なのに続投させる。 山積する国家の悩みは先送り、 どうするのかね?野田総理殿! 泥鰌総理は「不退転の…

隠居の独り言(1004)

あの大東亜戦争というバカげた戦争をしてしまった遠因というのは多々あっても 陸海軍の責任者が誰も勝てる見込みが無いと分かっていながら何故突入したのか? その謎は今も分らない。戦争直前の御前会議で東条英機が今までの経緯を説明し 戦争やむなしの意見…

大東亜戦争

70年前の今日、大本営は「帝国陸海軍は8日未明 米英軍と戦闘状態に入れり」と宣戦布告を発した。 戦前を生きた者にとり大戦の記憶は8月15日の 敗戦の日より戦争に突入した12月8日のほうが 遥かに鮮明で、血湧き肉踊った心意気は忘れない。 緒戦での真珠湾の…

隠居の独り言(1003)

年末限定の大河ドラマ司馬遼太郎原作「坂の上の雲」は大河最高の秀作と思うが 規模があまりに大きすぎて1年間を通じて流せないのが残念至極だが仕方がない。 自分は「坂の上の雲」を二回読んだ。最初は高度成長期で仕事に追われていたが 時間を割き貪るよう…

日光金谷ホテル

ドライブの途中に立ち寄った日光金谷ホテルは 明治の初期からの老舗ホテルで、その重厚感は 他を寄せ付けない威厳を誇っている。通路には 明治から現代までの利用された歴史の有名人の 写真が数多く並べられているのは歴史の証言だ。 ホテルのレストランのラ…

隠居の独り言(1002)

「談志が死んだ」立川談志は落語界の風雲児だったが惜しくも世を去った。 生前から俺が死んだら新聞の見出しは、上から読んでも下から読んでも ダンシガシンダと書くといいよと記者に語ったという。自ら決めた戒名も 「立川雲黒斉家元勝手居士」も書体はもっ…

筑波の晩秋

名峰・筑波山の景色は晩秋の風情に聳え立つ。 山麓の柿畑も鳥のために少しだけ実を残して 味のおすそわけをするという。心暖まる話だ。 地方によって一つだけだったり数個だったり 理由も鳥にあげるため、秋の神に捧げるため、 来年の柿の豊作を祈るためなど…

隠居の独り言(1001)

大河ドラマ「江」は終わったが浅井三姉妹の波乱万丈を描いた田淵久美子の作品は ここ数年の大河ドラマの中でまずまずの及第点としよう。筋書きには不満が残るが 今までの大河の中でキャスティングが歴史上の人物のイメージに近い役者を選んだ 形跡が見られる…

桜の紅葉

先週に用があって宇都宮を訪れたが 町の中心に近い宇都宮城公園の桜が 見事な紅葉で目が覚めるようだった。 春先にはお花見で賑わっただろうし 夏は木陰を作り秋は紅葉で心を癒す。 日本人の持つ桜の木を愛する心情は 潔癖さと美しさの織りなす色合いと 四季…

隠居の独り言(1000)

2006年1月から書き始めた「隠居の独り言」シリーズも1000回に達した。 「昔の隠居は、ある程度の歳になると家督を倅に譲って郊外の風流な場所に 庵を作り花鳥風月、趣味などに没頭して余生を過ごした。ときには庵に人を 招き造形深い茶人たちと管弦や詩歌を…

横網公園

「よこあみこうえん」は孫の遊び場所だが シンボルの銀杏並木の葉が黄金色に輝いて 落ちたギンナンの実が無数に転がっている。 子供達に踏みつぶされたギンナンの匂いも またこの季節だけの風物詩だろう。銀杏の 紅葉は毎年の見応えだが晩秋の愁いを誘い 日…

隠居の独り言(999)

今年の大河ドラマ「江」も来週は最終回だがテレビの歳末の歳時記になっている。 時代の趨勢といえ一大名の位置までに堕ちた淀(宮沢りえ)秀頼(太賀)親子の 豊臣家一族を猫が鼠をいたぶるように滅ぼした家康(北大路欣也)は老人特有の 意地悪な仕打ちとし…

日塩街道

先週は日光鬼怒川から塩原温泉に遊んだが 鬼怒川から龍王峡を通り塩原温泉に向かう 日塩もみじラインは麓辺りの紅葉が美しい。 峠の辺りは紅葉の最盛期が過ぎた感じだが 小春日和でモミジやカエデが太陽に映えて 秋絶品の自然が織りなす色模様に感動する。 …

隠居の独り言(998)

分類上では自分は高齢者の一員だが、今なおラテン音楽の愛の歌を歌っている。 年甲斐も無いとおっしゃる方もいなくはないが年甲斐とは世間が定めることで 幾つになってもロマンを持ち続けることが自分なりの生き方だと決めている。 特にラテン人は血の気も多…

Trio Amistad(3)

戦後混乱期の十代の頃、ラジオから流れていた トリオ・ロス・パンチョスの甘いラテンの調べに 心から痺れた。歌とギターの何と素晴らしい歌よ! そして今、その痺れた感動と憧れが現実となって 本格的なメンバーと出会い一緒に演奏できるのは 運命の神さまか…

隠居の独り言(997)

「条約は破られる為に制定される」スコットランド文筆家ノースの言葉がある。 大阪冬の陣での徳川と豊臣の交わした和平交渉は外堀を豊臣方が埋める条件で 妥協したはずなのに作業が遅いと徳川方は一方的に一万人を超す人数を動員し 短期間で外堀のみか内堀ま…

Trio Amistad(2)

メンバー レキント&ボーカル Manuel Miyashiro ギター&ボーカル Keiko Kawada ベース&ボーカル Sombrero Yokoyama Moliendo Café 夜の静寂の中でコーヒー園の古い臼を挽く音色は 奴隷たちの苦しみや愛の悲しみのように響いてくる。Tequila 世界中でこんな…

隠居の独り言(996)

慶長19年(1614)11月に大阪冬の陣が始まった。豊臣方と徳川方と大きく分けて 大阪城に籠城する豊臣方の殆どは浪人であり城を包囲して攻めたのは現職である 大名たちだった。この事実は関ヶ原の戦いの後には徳川の覇権が完全に確立して 全国の大名が従い徳川が…

Trio Amistad(1)

今年初めに結成したトリオ・アミスタ(三人の友情)の 紹介と演奏の一部を聴いて頂きたいと思う。Besame mucho キスして、もっとキスして、今夜が最後かもしれない、 もしかして君を失うのが、とても不安なのだ。Solamente una vez あたしの人生でただ一度だ…