隠居の独り言(1006)

オウム真理教の犯罪に対する裁判が先だって幹部の遠藤誠一の死刑判決確定で
16年の長きに亘った裁判が終った。1995年3月20日地下鉄サリン事件
あの頃に娘が地下鉄千代田線の表参道の銀行に通っていたので間一髪の危機を
思い出すごとに他人事ではない思いがする。それにしても16年という年月は
長すぎたが刑が確定した以上は一刻も早く死刑を執行するのが被害者をはじめ
国民多くが望んでいるのではないか。オウムとの悪夢を早く決着するためにも
テロという極悪犯罪の根絶やしの意味合いでも一刻の早い死刑執行が望まれる。
まして首謀者の浅原彰晃は反省の気持ちも無く真相を明かさぬままの状態では
生きている意味もなく税金の無駄遣いに繋がる。ところで今の平岡法務大臣
死刑に消極的で廃止論者だそうだが法相の職責を放棄するなら法の下の正義は
守られないし何のための裁判だったのか。死刑反対の考えは平岡氏の勝手だが
期日内に死刑を執行する義務を有する法相の資格は無い。野田総理は早速にも
法相を更迭するべきだ。それにしても東大や京大を出た優秀な医者や科学者が
いとも簡単にカルト宗教に、からめ捕らわれる過程は自分には理解出来ないが
栄光ある将来が約束されていたのに浅原彰晃ごときのマインドコントロール
掛かってしまう怖さは人の心に潜む弱さと未熟さなのか。イスラム原理主義
若者が上層部から言われるままに自爆テロを実行する愚かな行為と変わらない。
法治国家である以上は人を殺めた結果の裁きは命で贖うしかないが弟子たちも
浅原の被害者なのかも知れない。それでも教団を未だ妄信して覚めない若者が
後継団体「アレフ」や「ひかりの輪」に1500人以上も信奉しているという。
でもおかしいのは事件の後に破壊活動防止法破防法)という法律をもって
オウムを解散させようと「解散指定」を請求したのに有識者公安委員会が
審査請求を却下した。改めて有識者公安委員会の見解をもう一度質したい!
オウムの謎は迷宮入りだが二度と悲劇を起こさないためにも破防法は必要だ!