2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

隠居の独り言(414)

「年金暮らし」とは老後の生活のひとつだが、それすらも出来ない老人の多さよ。 一人の帽子職人のAさんの履歴を紹介する。Aさんは戦後間もなく故郷の茨城を 15歳で上京して帽子職人の家で住み込み、丁稚奉公の修業し腕を磨いて、同じく 働いていた女工さん…

時津風部屋

相撲部屋の聖域ともいえる稽古の内容が 晒されようとしている。厳しさは昔から 伝統の一つかも知れないが、その結果が 人の命を奪ってしまったのでは伝統では 済まされない問題だ。息も絶え絶えの 力士に金属バットや木刀を振るって活を 入れるのは稽古では…

隠居の独り言(413)

電車に乗ることの多い自分だが、どんなに混雑していても退屈させないのは 車両の中央の天井から吊るされた中吊り広告の面白さだ。週刊誌や月刊誌の 見出しを見ていると世の中で何が起こっているか何が関心を持たれているか 何が流行っているか世間の様子が一…

September song

初秋の野原は澄んだ空気が爽やかで 残暑から解き放たれた体と気持ちは 何とも表現が出来ないほど嬉しい。 小さい孫達と緑の中で遊ぶと自分も 童心に帰ってカケッコや鬼ごっこで 野原を飛び回る。トンボやバッタも 一緒になって孫達と遊んでくれた。 傍らでは…

隠居の独り言(412)

首相の安倍晋三が福田康夫に変わっても厚生労働相の舛添要一が変わらなくても 社会保険庁の犯した年金不信問題は変わらない。解決には何十年と掛かるだろう。 そもそも年金が共済、厚生、国民と幾通りもあるのは生活の権利を平等に享受が 出来ると謳われた憲…

ESCOLTA

日本橋高島屋の玄関舞台で見かけた 男性コーラスのESCOLTAの実力は 実に素晴らしい。各メンバーの声は クラシック、ポップス界の選ばれた 田代万里生、吉武大地、山崎育三郎 結城安浩の4部男声アンサンブルは 若々しく澄んだ歌声に感動を覚える。 TVでは…

隠居の独り言(411)

長野新幹線に乗って関東地方を抜け信州に入ると軽井沢辺りの佐久平があり 塩田平から長野の善光寺平辺りが北信濃の平野で農産物の産地でもある一方 戦国武将達の合戦の場所でもあった。越後の長尾景虎(Gackt:ガクト)と 甲斐の武田晴信(市川亀治郎)が戦…

秋めいて

長かった残暑も秋の高気圧が張り出し 日曜日ころからぐっと気温が下がって すっかり秋めいた。いつのまにか花の 模様も夏から秋へと入れ替わって傍の 公園も「秋の七草」が色づいている。 かつて七草を詠った万葉の山上憶良も 残暑の厳しさから放たれて秋の…

隠居の独り言(410)

先の参院選で大勝した民主党の小沢一郎は国民の「民意」がそうさせたと言う。 今の中学校の社会教科書を見てみると「1960年に日本では日米安全保障条約の 改定により新条約は日本を米国の起こす戦争に巻き込まれるおそれがあるとして 反対運動が盛り上がった…

大相撲9月場所

「悪役の朝青龍」と「人気の魁皇」が 欠けたのは気の抜けたビールのようで 場所中の活気ある両国界隈も今場所は 何となく物足りないのは場所の人気に 大いに関係がありそう。横綱朝青龍の 憎いほどのキャクターは、それなりに 業界に寄与したと思うが同じ横…

隠居の独り言(410)

「敬老の日」が過ぎて何かホットする。町会から「長寿のお祝い」とかで衣料品が 贈られてきたが、有難く頂戴する前にひとこと言いたい事がある。最近の風潮では 老人が嫌われ若人が好ましいとされて、年齢を聞かれても若ければ若いほど羨望の 気分になってく…

昭和のお母さん

銀座松屋では人形展が開かれているが その内の一つに「昭和のお母さん」が 展示されて思わず笑みがこぼれた。 昭和の時代は家の中でも外へ行っても 何処へ行っても子供の喧騒が聞こえた。 兄弟は五人六人が当たり前でなかには 十人以上も珍しくなかった。自…

隠居の独り言(409)

世論というものは紫陽花の花言葉のように「移り気」なのだとつくづく思う。 僅か一年前に圧倒的な人気で安倍晋三が華やかに首相官邸の主になったのに 相次ぐ閣僚の失態や過去の年金記録紛失問題が噴出して安倍晋三の理念とは 関係の無いところに翻弄されて参…

九十九里浜

千葉ギターアンサンブルの合宿特訓は 連休に九十九里浜に面するホテル内で 行なわれ、初日はAM10-PM5時まで 小胎先生の下でみっちりと仕込まれた。 秋は定期演奏や各種のイベントが多く 多くの曲をこなさなくてはならない。 週一回の練習、年一回の合宿特訓…

隠居の独り言(408)

一般に戦国時代というのは応仁の乱からといわれているけれど信濃地方では 百年も前に小笠原勢と村上勢の国衆で大塔合戦(1400)という戦いがあった。 応仁の乱が終結した15世紀末には畿内から北陸東海、関東にかけて数多くの 一揆が起こり守護大名と一揆勢と…

秋の祭礼

我が家の氏神さまは向島の牛島神社だが 15日朝は町内にも「お牛様」の行列で 大勢の人で賑わった。稚児、山車、神輿、 祭礼の定番は付き物だが、町内の様子は 普段とガラリと変わって人の気分が騒ぐ。 朝から笛や太鼓のお囃子が響き、夜には 町内手作りの…

隠居の独り言(407)

「敬老の日」とは老人を敬う日だ。かつては神嘗祭で、その年に獲れた新穀や作物を 伊勢神宮で天照大御神に奉る儀式だった。戦後に神嘗祭は廃止され老人を大切にして 年寄りの知恵を借りて村作りをしようと農閑期に当る9月半ばを当てて設けられた。 「村の船…

敬老の日

孫の通う幼稚園で祖父祖母を招待する 催し物があって孫と一緒に通園した。 プログラムの最初は園児達とともに 合唱で「虫の声」を全員で歌い秋の 気分と童心に帰った気分はとてもいい。 ジジババの中にはコマ回し、オハジキ、 剣玉、お手玉などの上手な人も…

隠居の独り言(406)

政界は「安倍首相辞任」の激震でパニックだが安倍晋三も辞めるタイミングが悪い。 テロ特措法で民主党の小沢一郎と党首会談を断わられたのが最大の理由らしいが、 正直のところは心身ともに疲れきったのではないか。先の参院戦の惨敗、閣僚の 不祥事、テロ特…

京都御所

1200年ほど前の794年に桓武天皇が 奈良の平城京から京都の平安京に都を 移してから御所はこの地に政所を構え 天皇が治める日本国の基礎が出来た。 明治に入って首都が東京に移っても 「天皇さんは江戸へお出かけです」 京都の人たちは今でも日本の中心は 京…

隠居の独り言(405)

近代史を読むとイギリスの世界戦略は、あらゆる国家、人種でも最高と思う。 産業革命、世界制覇、国家戦略の、どれをとってもアングロサクソンに敵う 人種はいない。幕末の頃に日本に来た彼らは当時の実権を握っていた幕府に 味方せず薩長に肩入れしたのは先…

鴨川床料理

みそそぎ川に設けられた京の夏を彩る 鴨川納涼床の雰囲気は京都ならではで 涼しい川風に昼の名残の肌をあてながら いただく酒と料理は舌鼓を何回も打つ。 趣向を凝らした提灯やぼんぼりに火が 灯り蛍火のように川風にゆれている。 江戸の昔から現代に受け継…

隠居の独り言(404)

10数年前に信州高遠城で桜の花見をしたことがある。広い城跡が美しい満開の桜で 埋まるのは見事で、今では信州随一の桜の名所として大勢の観光客で賑わっている。 NHK大河ドラマ「風林火山」の物語から武田晴信(市川亀治郎)亡き後の話しだが 1582年3月…

金閣寺

休日は京都市内の寺社仏閣巡りをした。 北山は何といっても鹿苑寺の金閣殿で 足利義満が建てた北山山荘は今もなお 燦然とした姿は見るものを圧倒する。 義満が執務をするため、明との貿易の 拠点としての迎賓館であったらしいが 現存の金閣は昭和25年の放火…

隠居の独り言(403)

どうでもいい話になったが、朝青龍がモンゴルに帰った事は良かったと思う。 師匠である高砂親方にも背を向けて相撲そのものが嫌いになったのではないか。 神経を病んでモンゴル伝統の泥療法、温泉治療はどのようなものか知らないが おそらく元の鞘に戻る事は…

秋の風物詩

夕べからの関東直撃台風は夜中には 雨戸が叩きつけられるような騒音で 眠れなかったが朝は風雨も収まって ホツトする。9月初めの二百十日は 昔から台風襲来の厄日だったようだ。 農村はそれも織り込み済みで襲来の 前に稲穂の収穫が行なわれていた。 「実る…

隠居の独り言(402)

私は丁稚小僧上がりの人間で、といって学歴にヒガミを持っているわけではない。 誰も家庭環境が違うし時代背景も重なって思うようにならないのは人生の常だ。 学校へ通う時間が少なくても違う得難い体験をさせてもらったし机上の勉強より 社会のからくりを多…

新作発表会

お得意先のゴルフ会社では新製品の ゴルフクラブATHPORTの発表会が 六本木ヒルズで開催された。ゲストに アスリート系タレントの俳優、照英や、 元シェイプUPガールズの梶原真弓が 出演して大勢のお客の前で、格好いい ショットを見せてくれた。ここ最近は …

隠居の独り言(401)

「小諸なる古城のほとり雲白く遊子悲しむ」島崎藤村の詩はロマンティックな イメージが沸くがこの小諸城も足利時代からの名門の大井光忠が守っていたが 村上義清(永島敏行)に属し武田軍の猛攻で落城し、対越後の最前線としての 中継地として城が建て替えら…

防災の日

1923年の関東大地震は10万人を超す 死者と行方不明者を出した大震災だが 昼時と強風が重なり被害を大きくした。 あれから90年が過ぎて日本列島に沿い 地震エネルギーは相当に溜まっている。 今から300年前の宝永地震は静岡から 南海、四国に至る連動型の超巨…