2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

隠居の独り言(603)

「ふるさとへ廻る六部(巡礼)は気の弱り」は私の好きな古川柳のひとつだが 人生の喜びや悲しみを、いくら経験を積んでも心の拠りどころは生まれ育った ふるさとであり、父母兄弟であり、全ての人が持つ帰巣本能のようなものだ。 週末に関西方面に旅をする。…

百貨店・三越

世の中の不景気は百貨店を直撃した。 今日は帝劇明日は三越とも歌われた 老舗の百貨店の象徴でもある三越も 時勢には勝てず、伊勢丹との共同で 三越伊勢丹ホールディングスとなり 三越は同社の完全子会社となり近々 池袋はじめ4店舗が閉鎖するという。 景気…

隠居の独り言(602)

先週の産経新聞の一面の連載で「対馬が危ない」の特集記事が書かれてあったが 対馬の韓国人による土地買占めが勢いを増し、国を守る防衛省の基地の隣にまで 韓国資本の不動産が迫っている。対馬にある海上自衛隊の基地は日本にとっては 最重要の国防ラインで…

お江戸日本橋

♪お江戸日本橋、七つ立ち、初のぼり 行列そろえて、あれわいさのさコチャ 高輪、夜明けの提灯消す、コチャエ・・ お馴染み、お江戸日本橋は日本全国の 道路の基点だが東海道はじめ五街道は この橋から放射線状に延びていた。 七つ立ちとは午前4時頃に出発し…

隠居の独り言(601)

幕末に起きた長州征伐は二度に亘って行なわれた戦いだが結局は失敗に終わる。 しかも二度目は幕府軍の全面的な敗北で、家茂(松田翔太)の死をきっかけに 慶喜(平岳大)の意を受けた勝海舟(北大路欣也)と長州の広沢真臣が宮島で 会談し停戦が行われた。実…

Happy Birthday

10月は孫のA子とH子の誕生月で 合同のパーティが昨夜行なわれた。 ママの手作りのケーキと、ローソク 爺のギター伴奏で、誕生日を祝った。 今月からA子は9歳、H子は2歳、 5人兄弟の中で2人のお姫さまだが A子はこまごまとした家事を手伝い 親にとっては大い…

隠居の独り言(600)

2006年1月10日から綴りはじめた「隠居の独り言」も今回で600回になった。 その前は「内憂外患」それより遡ると「小僧一人旅」そして「小僧」シリーズと かれこれ5年近くブログ日記を書いているが最初はどこまで続くか、どの辺りで ネタ切れになるのか、緊張…

静寂

街に住んでいるといつも何かしらの 音が耳から離れることは殆ど無いが その中で音のオアシスともいうべき 安田庭園は園内が土塀で遮断されて 街の騒音は聞こえず、耳を澄ませば ささやかな風の音、水鳥の羽ばたき、 鯉の跳ねる音まで、静寂の中にこそ 耳の休…

隠居の独り言(599)

最近のデパートやスーパーで、やたらとオレンジ色のカボチャが目に付くのは ハロウィンという西洋の祭りのようで商魂逞しいさまざまな業者が乗っている。 映画・TV・本・玩具そして小売業界も20年ほど前から一般化されたようで、 近年ディズニーランドやユ…

春秋の争い

暑くもなく寒くもなく空気も爽やかで この季節は何をするにも快適そのもの、 「一日千秋の思い」の言葉も一年間を 代表する日を実りの秋に重ね合わせた。 一年のうち二つの季節を選ぶとしたら 大抵の人は春秋が好きだろう。歳月が 経る事を「春秋長ず」「春…

隠居の独り言(598)

ドラマ「篤姫」から、少しそれるが小松帯刀(瑛太)と琴仙子(原田夏希)の 出会いは、近衛邸に公武合体派の公卿・諸侯が集まった祝宴の席で、年の暮れの こともあって祇園の名妓達が招かれていた。芸妓や舞妓は京都の花であり宴席に 欠かせない存在であった…

運動会

先週に続いてもう一人の孫の幼稚園の 運動会を見に行った。まさに運動会の シーズンで、小さな「韋駄天」たちが 親たちの喚声のなかを懸命に突っ走る。 お遊戯はとても可愛いが、カケッコは 小さいながらも迫力満点で、目の前を 走る姿は息遣いが伝わってく…

隠居の独り言(597)

ロス疑惑の三浦和義が事件を起こしたロスアンゼルスで自ら命を絶った。 絶望からか、死して抗議なのか騒動の張本人が事件の真相と二人連れで 闇の中に葬ってしまったのだから全ては水泡に帰してしまった。けれど 多分殆どの人は彼に同情はしないし、話題もこ…

秋の夕暮れ

陽が短くなったものだ。公園の拡声器は PM5,30分に♪夕焼け小焼けが流れるが 秋が深まり10月ともなると陽が落ちる スピードが速く、吹く風も涼しくなって 帰路の気分をはやらせるし、先ほどまで 子供達の喧騒で賑やかだった遊具付近も 潮が引くように三々五々…

隠居の独り言(596)

日本人的な美学や美意識は「悲運」があって初めて完結するのではないかと思う。 阪神の岡田彰布監督は優勝を逸した責任を感じてリーグ終了とともに辞意を表明した。 今季の阪神は開幕直後から独走し来期の監督も続投の方針が前から決まっていたのに 北京五輪…

秋本番

10月も半ばを過ぎて朝晩は涼しいが 日中は庭園のベンチで座っていると 暑いくらいの陽射しが身体を温める。 安田庭園には紅葉する樹は少ないが それでも百日紅の葉は黄色くなって 夏の花を謳歌したのも昨日のようだ。 都会の中のオアシスのように人々は 安ら…

隠居の独り言(595)

TV視聴率の調査によればNHK大河ドラマ「篤姫」は連続トップを維持して 評判は抜群らしい。幕末を舞台とした歴史小説は数々あっても江戸城の大奥の 立場から眺めた作品は、そう多くはない。しかも映画や芝居に描かれる大奥は 女の城の偏狭な部分を誇張し…

体育の日

秋晴れの体育に日に孫の通う幼稚園で 運動会が開かれた。三歳保育で最初は 園に行くのを嫌がって泣いていた孫も すっかり慣れて園児達と一緒になって 仲良くマスゲームを楽しんでいた。 ジジも玉入れに参加したが、玉を上に 投げ上げるにも結構な運動量にな…

隠居の独り言(594)

秋も深まったので久しぶりに両国橋袂にある「ももんじゃ」というイノシシ専門の 料理屋で味噌煮込みの猪鍋を食べたがクセ無く煮込むほどに柔らかくとても美味だ。 玄関脇には本物のいのししが一頭ぶらさがって、いかにも専門店らしいが鹿や狸の 料理もあって…

Estrellita

秋の夜は、また星空の夜なのだろう。 空気が澄んで東京の夜空もまばたく 星があちこちに見えるのはこれから 冬に掛けての大空ショーなのかも・ 昨夜は千葉京成ホテルミラマーレで ラテンのDuo Esperanzaをバックに エストレリータを歌った。この曲は 小さな…

隠居の独り言(593)

先だって厚生労働者研究班はガン専門病院などで作る施設別の各種ガンの 治療した後の5年経過した生存率を集計してインターネットで発表した。 治癒率もそれぞれだが、統計を見たからってどうとかなるものじゃない。 ガン発病、寿命、これは神の領域であって…

緒形拳

また一人昭和の名優がこの世から姿を消した。 日本を代表する俳優として、数多くの映画に 出演して数々の栄誉に輝いたが、残念ながら 自分は一度も映画を見なかったのが惜しい。 けれど、この夏に観たTVドラマ「帽子」は 忘れられないのは、老いた帽子職人…

隠居の独り言(592)

NHK大河ドラマ「篤姫」の背景の京都の情勢は他藩浪人が多数変装して侵入し 彼らの仕業の「天誅」と称する殺傷事件が相次いで起こり対して幕府側も新撰組や 会津藩始め過激派志士と血で血を洗う戦いが行なわれていた。「池田屋事件」から 「禁門の変」と幕…

秋祭り

足立区綾瀬にある北野神社の祭礼は 毎年10月に行なわれる。最近では 神輿の地元衆の担ぎ手も老齢化して よそからの人が多くなり顔見知りが 少なくなって淋しい思いの昨今だが それでも祭りの雰囲気は変わらない。 我が家の幼い孫たちは山車を引いて お土産を…

隠居の独り言(591)

「一葉落ちて天下の秋を知る」小さなことから物事の大勢を察知するときに 使われる中国の故事だが、日本ではこの一枚の葉を「桐の葉」に置きかえた。 存在感のある大きな桐の葉が、秋の陽射しにハラリと落ちる様は時の流れと 哀れさを感じるが、先日辞めた小…

散歩道

幼い孫を連れての両国界隈の散歩は 私の日課だがコースには震災祈念堂 浄土真宗のお寺、お稲荷さん、教会、 家康の銅像等あって軽く頭を下げる。 それは習慣的だが、毎日の事だから お賽銭は勘弁していただいている。 手を合わせて敬う習慣は宗教的には 直接…

隠居の独り言(590)

好きな趣味はラテン音楽のギター弾き語りだが民族の気質なのかラテンの歌は 恋に関するものが多くそれも男が女に捨てられた「泣き節」が大部分を占める。 現在、練習中の歌の一つは「MIS NOCHES SIN TI・君偲ぶ夜」だが、歌詞は Sufro al pensar que el dest…

女郎花

秋の七草のひとつだが謡曲「女郎花」は 平安のころ小野頼風の心変わりを嘆いて 身投げした女性の衣が朽ちて咲いたのが 女郎花という話しだが、成熟した女性の つらい思い出を秘めて美しく咲いている。 今年は源氏物語が完成して1000年とか、 作者の紫式部と…