2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

隠居の独り言(1387)

今回大河ドラマ「花燃ゆ」の前半クライマックスともいうべき吉田松陰処刑のシーンが 流れたが、松陰の伊勢谷友介の熱演が実に素晴らしく、彼は松陰のはまり役といえる。 歴史的には松陰は純粋にありすぎた。思想家で詩人としての松陰の生涯はあまりに 生真面…

古城

城めぐりの好きな自分にとって盛岡城はいい。 築城は戦国時代の前半らしいが城跡は大きく 古い石垣の作りも白い花崗岩で組まれていて 土塁の多い東北のなかでも名城の一つだろう。 芭蕉の句のように、城はツワ者どもの夢の跡で 16世紀の戦国期の侍たちの攻防…

隠居の独り言(1286)

「不来方(こずかた)の お城の草に寝転びて 空に吸われし 十五の心」 石川啄木 先週末は啄木や宮沢賢治のふるさと盛岡を旅した。不来方、今は盛岡城址公園だが この場所で啄木が15歳の時、詠った詩がかつての自分と重なって目頭が熱くなった。 自分が中学3…

岩手の旅

休日は今が桜満開の岩手へ旅した。 東北の旅は久しぶりだが、震災後 行っていないので、五年ぶりとなる。 日本列島で最も旅気分になれるのは やはり東北で、いつも景色が新鮮だ。 なにより、昔からの培われた日本の 原風景が残り、山も土地も空も広く 旅気分…

隠居の独り言(1385)

老境の最中になると誕生日や金婚式など、みなさまから目出度いと祝ってくださるが 正直言って人生の関所を思い出させられ、嬉しい半面に寂しくなるのも本音といえる。 ニュースで、愛川欽也が80歳で、加瀬邦彦が74歳で亡くなったという報道が流れる。 一世を…

鯉のぼり

今年も鯉のぼりがあちこちで泳ぐ季節になった。 そよ吹くさつきの風が頬に当たって気持ちいい。 小鳥のさえずりが、あちこちから降り注いでくる。 陽春の大海原を悠々とゆったり泳ぐ鯉のぼりは お父さん鯉、お母さん鯉、子供鯉と家族一家が 一本の綱で繋がっ…

隠居の独り言(1384)

震災から4年の歳月が流れたが、あの頃の日本の歴史の節目だったと今にして思う。 4年前を境にして日本の国債は1000兆円を超えた。国民等しく800万円超の借金だ。 先週に2015年度予算案が国会で可決されたが一般会計の総額が過去最大になる 96兆3400億円とい…

青葉

いい季節になりました。近くの横網公園の銀杏は 青葉に萌えている。この風情を青春というのだろう。 人間にも青春時代があるように四季の青春時代は 若葉の季節を指している。つい先月までは枯葉の 寂しい公園だったのに今は見違えるほどに美しい。 4月のこ…

隠居の独り言(1383)

今日4月16日82歳になる。昭和8年(1933)の今日、大阪市東区平野町で生まれた。 1933年という年は世界動乱の始まり辺りで、日本が奈落の底まで堕ちたスタート点だ。 自分が母の胎内にいた1月、ドイツでナチスが政権を取りヒトラーが首相に選ばれた。 そしてそ…

82歳

今日で82歳になる。実際八十路の坂を過ぎると 誕生日とは、めでたくもあり、めでたくもなしだが これまでは感じなかった老境に入るということで 今は健康でも、この健康は命の小康状態であり やがて有限の時間がくれば命は自然に消える。 前は死ぬという怖さ…

隠居の独り言(1382)

映画やテレビドラマには必ず脇役というがある。脇役というのは言うまでもなく主役を ひき立てるための役柄であり、たとえどんな優秀な主役でもそばに脇役がいなくては ドラマは成り立たない。たしかにどんな人でも自分の人生の舞台は自分が主役であり それぞ…

横浜公園

セ・リーグDeNAの本拠地・横浜球場傍の公園では 今、16万本ともいわれるチューリップが咲いている。 日本の良さは日本列島の北や雪国の方に悪いが 四季それぞれの風情ある花々があることで一年中、 途絶える時がない。花見客で賑わった桜は先週の 雨で散って…

隠居の独り言(1381)

パソコンを使い始めて12年になる。最初は仕事関係で必要になったのでパソコンを 仕入れたが始め何もがチンプンカンプンで多くの方に教わりながらの悪戦苦闘だった。 パソコン教室へ通うことも考えたが、周りの人たちのおかげで触れるように成長できた。 今で…

花祭り

今朝の東京は4月と思えない冷雨が降っている。 4月8日は花祭り。仏教の始祖・釈迦の誕生日だ。 とりどりの花を飾った小さなお堂に仏様を安置して 甘茶をそそぎかける行事でそれを「仏生会」という。 釈迦が生まれたとき天から甘露が降ったといわれ その故事…

隠居の独り言(1380)

先週高知を旅した。高知県は四国南部に位置し地図を見ても面積は四国で最も広く その南側には土佐湾があり、太平洋の黒潮が滔々と流れている。黒潮は沖縄を経て 薩摩・日向・大隅三州を洗い、土佐を洗い、熊野を経て、やがて太平洋の沖へ流れる。 その雄大さ…

高知城

春と言えば桜。桜は日本人の心に最も似合う花と思う。 何より優雅で美しい。開花、八分咲き、満開、花吹雪、 時の大切を知った桜はそれぞれ華で最後は潔く散る。 先日、高知城の桜を見たが惹きつけるオーラが漂う。 桜の景色は城の天守と似合う。城は歴史の…

隠居の独り言(1379)

我々夫婦は昭和40年4月4日(1965)に結婚した。今年が2015年だから50年になる。 誰が名付けたか?俗に「金婚式」ともいう。「継続は力なり」というが、よくモッタと思う。 50年前、近所のおばさんの紹介でお見合いし結婚をした。当時はこれが普通だった。 与謝…

春休み

孫たちと共に四国・高知で春休みを過ごした。 高知は山も海も土地も広々として、そのうえ 人も少なく、日本列島にもこんな場所がある。 季節の自然の豊かさの景色は言うまでもない。 旅するだけで心が和むのは高知ゆえだろう。 時々お遍路さんに出会うが彼ら…