高知城

harimaya2015-04-06

春と言えば桜。桜は日本人の心に最も似合う花と思う。
何より優雅で美しい。開花、八分咲き、満開、花吹雪、
時の大切を知った桜はそれぞれ華で最後は潔く散る。
先日、高知城の桜を見たが惹きつけるオーラが漂う。
桜の景色は城の天守と似合う。城は歴史の象徴だが、
やがて散る桜の潔さと、武士の魂の美学が一致して、
人々は感動し、桜を愛でる。それは日本の春であり
お花見で大勢の人が楽しむのも日本人の美意識だ。
高知城天守閣が現存する全国12城の一つだが当時の佇まいが残り昔を偲ばせる。
人生と桜がこんなに一致するのは、命の儚さの連想のせいなのか。この年齢になると
美しいものを見るたびに来年も生き永らえて今日の花を見られるかと、しきりに感じる。
「さまざまのこと思ひ出す桜かな」  芭蕉