2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

隠居の独り言(306)

趣味はラテンギター弾き語りだが、ラテンを好きで演奏する人の多くは ベサメムーチョに始まりベサメムーチョに終わるという。それは釣人が 鮒釣りに始まり鮒釣りに終わる譬えに似ている。言われてみれば自分も 初めてラテンの弾き語りをしたのはベサメムーチ…

小石川後楽園

「先憂後楽」は若い頃には苦労を重ね 歳を取ったら楽隠居をしようと人生の 設計を言ったもので黄門でお馴染みの 徳川光圀が完成させた回遊式庭園だ。 入園するとまず目に入るのは圧倒的に 見事な枝垂桜で樹齢は60年とかだが 桜も還暦を迎え堂々と姿を誇って…

隠居の独り言(305)

流行曲「スーダラ節」や映画の無責任シリーズで、一時代を画した 元クレージーキャッツの植木等が80年の生涯を終えた。60年代に ハナ肇、谷啓、大塚弘、安田伸、石橋エータロー、桜井センリ達と 組んだクレージーキャッツは映画やTVで人気が爆発して、戦後…

護国寺

この季節はどこへ行っても桜が美しい。 5代将軍綱吉によって創建されたという 護国寺の本堂は、天空をさえぎるように 下から延びる屋根の形は重厚そのもので 将軍の力量を感じさせられるようだ。 境内の左手には、書院作りの月光殿と 薬師堂が並んでいるが、…

隠居の独り言(304)

誰にもこだわりがあって友人はウイスキーならジョニ黒、ビールはえびす、 日本酒は灘五郷で下戸の自分が言うのも可笑しな話だが、でもそうらしい。 音楽はモーツアルトに始まりモーツアルトに終わる、と断言する人がいる。 こだわりはどの世界も同じだが、た…

明治座

久しぶりに業者の招待で明治座に入った。 出し物は忠臣蔵で西郷輝彦、藤田まこと 松平健、三田佳子、横内正などの出演の 三幕物は時間を忘れ楽しく観劇が出来た。 それにしても仕事の関係で招待をされた バブルの頃以来で何年ぶりのことだろう。 しかも明治…

隠居の独り言(303)

水泳世界選手権の百メートル平泳ぎで日本の北島康介は惜しくもアメリカの ハンセンに敗れたが彼の「二位なんていらない」の言葉は明るく素晴らしい。 フィギュアスケート世界選手権をTV観戦したが女子金メダルの安藤美姫や 銀メダルの浅田真央、男子銀メダ…

上野公園

東京の桜も開花宣言されて数日が過ぎて ここ上野公園の桜は昨日が約三分咲きで 気温も上がったせいか大勢の人が見物に 訪れている。気の早い人はシートを敷き ドンチャン騒ぎが始まったが条例で電源 入れるものは禁止とあってカラオケなど 原則として出来な…

隠居の独り言(302)

NHK大河の風林火山で武田晴信(市川亀治郎)が父の信虎(仲代達也)を 駿河に追放するが親を棄てるというのは姥捨山の楢山節考が思い出される。 映画では坂本スミ子が前歯を折ってまで迫真の演技をした「おりん」婆さんは 70歳になれば口減らしのために山…

能登地震

3/25日に石川県能登半島で強い震度が あり輪島市などで震度6だったらしい。 娘婿の実家が羽咋市なので心配したが 仏壇の中身が倒れたくらいでその他は 無事だったそうで一安心だ。昔からの 怖い譬えは地震、雷、火事、親父だが 地震は筆頭に数えられる。日本…

隠居の独り言(301)

都知事選挙が始まった。東京都は莫大な財政力を持ち全国都道府県で一人勝ちの 地方交付税を受けない地方自治体だが、その規模の大きさはインドの国家財政と 同じだというから凄いものだ。石原慎太郎が知事になって8年が過ぎ都の政策は ディーゼル車の排ガス…

ファッション

2007の春夏衣料の大まかな方向が 定まってきている。ここ数年来では クールビズの影響もあって素材では 軽く薄く通気性に富み高質なものが 多く色合いはモノトーンで白や黒を 主体に小物やアクセサリーで色物を 楽しむ傾向のようだ。製帽の会社の 端くれとし…

隠居の独り言(300)

いつのまにかこの独り言も300回になった。ブログを書き始めて3年近くだが 最初の頃はどこまで続くか不安だらけだったがどうやらここまで来られたのは 世の中の全てに感謝をしている。仕事、趣味、家族など、費やす時間は多いが ブログ日記もいつの間にか自分…

春が来た

2-3日前の冬の寒さは嘘のように遠のき すっかり暖かく、いっせいに春の花々が 咲き出した。ここ茨城県古河市の公園の 桃園も満開になって木の下ではシートを 敷いて大勢の人が好き勝手に春の一日を 楽しんでいた。菜の花の黄色はピンクの 桃の木とマッチして…

隠居の独り言(299)

いくら仲のいい夫婦でも長年暮らしていれば意見の違いや喧嘩の一つや二つ、 中には別れ話まで発展することもあるだろう。ましてや近所のお付き合いや 友人ともなれば誤解や些細な事で疎遠になったりするのは世の習いだろう。 最近、日米関係が怪しくなってき…

お食い初め

赤子もそろそろ離乳食に入ったので 休日にみんなが集まってわいわいと お食い初めの行事をした。形だけの ものだが赤子を本膳(一汁三菜)に つかせて、この子供が一生食べ物に 困らないように両親の願いを込めて 食べさせる真似をした。尾頭付きの 鯛を焼き…

隠居の独り言(298)

先の大戦で日本がアメリカに負けたのは圧倒的な戦力の差、つまり経済力の 違いであることは言うを待たない。それは古今東西のあらゆる戦争の歴史は 軍事力の差で勝負がつくのは当たり前だが、今でも経済や軍事でアメリカを 敵に勝てる国はどこにもない。16世…

靖国神社と桜

いつもは暑さ寒さも彼岸までというのに 今年の春は何と気まぐれなのだろうか。 まさにお天気屋そのもので桜開花予想も コンピューターまで操作の間違いだとは 人間さま同様、地に堕ちたものだ。 東京の開花宣言は靖国神社の桜の花弁が 5-6輪ほどが咲いたとき…

隠居の独り言(297)

孫達が近所の英語塾へ通っている。現在では英語は国際語だから将来の就職や 社会勉強のためには多少はカジっておいたほうがいいらしい。小さいころから 外国人の発音を覚えると自然に発声能力が養われるそうだ。小学校から英語を 教える議論は盛んだが、それ…

蛍の光窓の雪

卒業式シーズンだ。春は別れの季節だが 新しい出会いも次に待っている。今日は 近くの寺の幼稚園の卒園式で朝早くから 着飾った親子が園の中に入っていく。 子供たちは別れの実感もなくて無邪気に 遊んでいるが親達は幼稚園デビューから 今日までの思い出が…

隠居の独り言(296)

東京証券取引所は12日に上場廃止の可能性があると監理ポストに入れた 日興コーディアルグループの株式について上場を維持すると突然発表した。 東証の西室泰三社長は「組織的、意図的に行なわれたとはいえない」として 不祥事で上場廃止になった西武鉄道やカ…

小便小僧

浜松町に時々用事があるので出かける。 JR浜松町駅の品川よりのホームには おなじみの小便小僧が今日も勢いよく 放尿、もとい水道の水が流れている。 本家本元はベルギーなのだそうだが 今はすっかり浜松町駅の名物になった。 三月は春の火災シーズンという…

隠居の独り言(295)

昭和初期の頃は不況のせいか新聞広告に「赤ちゃん売ります」の文字が 書かれていて子供のいない人や裕福な人が赤子を引き取ったそうだ。 熊本市にある慈恵病院では今度「赤ちゃんポスト」を設置するらしい。 育児が困難な親から生まれたばかりの赤子を預かる…

孫バカ日記(18)

生まれて5ヶ月になる孫娘が、やっと 寝返りが打てるようになった。今まで 子供や孫を何人も育ててきても何時に 寝返りが出来て何時ハイハイして何時 歩き出したかみんな忘れたジジババは それでも懸命に寝返りを打とうとする 孫に声援を送る、ガンバレ、ガ…

隠居の独り言(294)

政治家のいい加減な発言がいつまでも尾を引いて日本を苦しめるいい見本だ。 平成5年に当時の官房長官河野洋平が、いわゆる従軍慰安婦の強制性を認め 謝罪するという「河野談話」なるものが今になってアメリカ下院で審議され 慰安婦をめぐる対日非難決議案が…

芝浦運河

山手線の田町駅を降りて徒歩5分の ところの芝浦運河あたりは東京湾の 潮風が心地よく、高級マンションと モノレールと運河の遊歩道がとても マッチして近代的な街並みがいい。 夕方の遊歩道の一角にはオブジェの ミュージシャン達が演奏をしていた。 何の曲…

隠居の独り言(293)

戦国時代を生きぬくためにはリーダー達の生半可な知識や策略では通じない。 場合によっては相手に仏にも鬼にもならないと例え親兄弟でも信ずることが 難しいかは時代のモラルが物語る。己だけが頼りの戦国期の仁義無き戦いは 知略を用い武力を生かして食うか…

ギターコンサート

昨日3/11日は千葉稲毛記念館で催された 千葉ギターアンサンブルのコンサートに http://d.hatena.ne.jp/dozzy/一緒させて いただいて弾き語りを何曲か歌ってきた。 アマポーラ、海と空などのラテンの歌と 酒よ、雪国などの吉幾三の歌謡曲などの 数曲だが音響…

隠居の独り言(292)

戦前の3月10日は陸軍記念日だった。明治37年の日露戦争で日本軍が 満州の奉天郊外でロシアの大軍を破り戦争を勝利に結びつけたこの日が 陸軍記念日と定められ、同年の5月27日の日本海海戦での圧倒的勝利の 海軍記念日と二つの記念日は軍事大国日本を鼓舞する…

東京大空襲

早いもので1945年3月10日の悲劇の 東京大空襲から62年の歳月が流れたが 空襲の体験をした人たちも年々減り続け 風化の途を辿っているのは寂しい限りだ。 大空襲の悲惨な模様は、語り継がれても 戦前戦中を生きた自分として、なにより 負けた悔しさが今になっ…