2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

隠居の独り言(1287)

最近、ニュースを賑わせているものに「集団的自衛権」なるものがある。少し前までは そんな言葉を聞いたことがない。ここにきて、にわかに出てきたのは中国や北朝鮮の 軍事的圧力が顕著になったからで、考えれば今までの日米安保に集団的自衛権が 含まれてい…

あざみの歌

上京した頃、ラジオから「あざみの歌」が 流れていた。伊藤久男という歌手だった。 この歌の歌詞とメロディーがとても好きで 自分は歌をいつも口ずさんでいたけれど 正直「あざみ」はどんな花か知らなかった。 あの頃は花の名と実物と一致したことなく 仕事…

隠居の独り言(1286)

歳を重ねると子供の頃が懐かしい。前項の白河の体験の続編のようだが見てほしい。 最近はどの家でも何冊ものアルバムやPCに内蔵されている写真があってその家の 歴史が年毎に記録されている。子供が産まれたその日から色々あった成長の過程に 過ぎし日の思い…

花の江の郷

休日は栃木県の「花の江の郷」を散策した。 約16000坪と言われる広い園内に入ると 四季折々の里山に咲く花の自然の風情を 来園者たちを和ませてくれる。今の時期は アサザ、アザミ、コウホネ、ニッコウキスゲ、 カキツバタ、スイレン、モクシュンギク等々 花…

隠居の独り言(1285)

自分は小中学生を通じ学校を6回かわっている。落ち着いて勉強できるはずがない。 当時の戦争中の混乱があったかもしれないが学校が変わるたびに挨拶をしなければ ならない転校生にとって辛かったが、事情があったにせよ子供には随分と迷惑な話だ。 大阪生ま…

大相撲五月場所

風薫る五月の国技館は力士の浴衣が似合う。 今場所は天候にも恵まれて連日満員だった。 春場所は白鵬、日馬富士、鶴竜の三横綱が 全てモンゴル人という、一昔前のファンには 想像もできなかった番付表が張り出された。 珍現象と言っていられない。日本の国技…

隠居の独り言(1284)

幼い頃に自然に入ってくる歌というのは、自分の子供の頃と今では天と地の差だろう。 自分が物心ついたときにオヤジがしょっちゅう歌っていたのに「小さな喫茶店」がある。 オヤジは音楽が好きで軍隊でラッパ手と聞いていたので自分の音楽好きは父譲りか。 ♪…

戦艦三笠

戦前の5月27日は海軍記念日だった。 明治38年の日露戦争の日本海海戦で 世界の海戦史上にかつてなった激戦と かつてなかった完全勝利の出来事には 世界を驚愕せしめた。ロシア海軍最強の バルチック艦隊を我が東郷平八郎率いる 日本連合艦隊は完膚なきまで撃…

隠居の独り言(1283)

「むかしむかしあるところに・」から始まるおとぎ話で、桃の中から男の子が産まれても 竹の中から女の子が産まれても不審に思わなかった。幼い心にはそれで充分だった。 自分が男として目覚めたのはいつの日か思い出せない。それは多分、親父が戦争で いなか…

旧古河庭園

都内にある数ある薔薇の名所の中でも 所縁ある洋館をバックに薔薇の群生を 写真に収められる庭はここだけだろう。 ここは旧古河庭園で明治の陸奥宗光の 屋敷跡とかで、和と洋がミックスされ 歴史、文化、自然を兼ね備えた庭園は 訪れる人の心を、しばし癒し…

隠居の独り言(1782)

作家・渡辺淳一氏が亡くなった。同じ1933年の生まれで自分も患った前立腺がんが 死因と聞くと近しい人のように思えてくる。新聞の連載の「うたかた」で渡辺氏を知って その後「失楽園」や「熟年革命」など愛読した。男女の情愛の形を詳しく描き続けたが 医師…

土佐紀行・龍馬伝

高知の街の至るところ竜馬に溢れている。 坂本龍馬記念館を訪れ、亡き幕末の志士 龍馬さんと、妻おりょうさんにお会いした。 挨拶で[まっこと おもしろい 世の中ぜよ] 幕末から明治維新を起こした志士の中で 龍馬だけが卓越した先見性と開明性を 持っていた…

隠居の独り言(1781)

今年は日清戦争から120年にあたる。そして第一次世界大戦開戦から100年目に あたる年だ。バルカン半島のサラエボで、某セルビア人がオーストリア皇太子夫妻を 暗殺して始まった戦争は瞬く間に関係国が参戦してドイツ、オーストリアハンガリー、 オスマントル…

土佐紀行・お遍路

高知の街では多くの、お遍路さんに出会う。 遍路とは四国八十八箇所の空海ゆかりの 寺院を巡る旅のことだが、お遍路さん達は お揃いの菅笠、白衣、金剛杖に身をやつし 原則・徒歩で四国の札所を巡礼する旅だ。 昔は実際に88箇所を歩いて修行したが 今では観…

隠居の独り言(1280)

先日のNHKテレビ「認知症特集」で放映された一人の女性患者を見ていた視聴者が 家族ではないかと届けて発見された報道には身につまされる。7年前に群馬県内で 保護されたものの認知症のため身元が分からず、施設で暮らし続けた女性が東京の 67歳の女性と確…

土佐紀行・高知城

高知駅から路面電車10分ほど走ると 高知市のシンボルというべき高知城が 見えてくる。高いビル群が少ないので 街の至るところから遠望できるのもいい。 城がひときわ美しいのも高知ならではで 城めぐりの大好きな自分も一目惚れした。 日本の数ある城の中で…

隠居の独り言(1279)

五月に入って、この四月から高知大学・医学部に入学した孫を訪ねて高知を訪れた。 これから大学6年間の生活を独り暮しの苦労も多いがこれも勉強で頑張って欲しい。 高知の海の雄大さは全国でも屈指のものだろう。太平洋の黒潮は沖縄の東沖を経て 九州南部を…

土佐紀行・桂浜

GWの後半三日間は南国・高知に遊んだ。 高知は山、川、海の大自然を満喫できる。 中でも高知を代表する風光明媚な海岸は 桂浜で、雄大な大平洋に面した景勝地は 松林をバックに打ち寄せる白波が美しい。 太平洋はあくまでも青く圧倒的に雄大で 遠くを眺め…

隠居の独り言(1278)

五月に入った。テレビの天気予報を見れば五月初旬は「晴れマーク」が続いている。 この季節「五月晴れ」と書いてサツキバレと読むかゴガツバレと読むか、好きずきだが 鮮やかな新緑はいよいよまぶしく日本列島は一年で一番の美しい季節を迎えている。 詩人・…

八十八夜

今夜は「夏も近づく八十八夜」だが 「茶摘み」は子供の頃によく歌った。 茶畑を見たこともなかった子供でも ♪あかね襷に菅の笠、と歌っていた。 これほど今の季節に合った歌はない。 季節も暖かくなると心も開放的になる。 人と交わされるのは他愛ない冗談も…