2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

隠居の独り言 50

夏が来れば思い出す。其の壹。歌の歌詞でない。70年前の夏は人生を大きく変えた。言うまでもなく昭和20年8/15日を戦前・戦後と境にすれば、昭和8年生まれには戦中派に属し、まるまる12年の戦中を生きたことになる。先の大戦は、また15年戦争という。1931年、…

隠居の独り言 49

最近はギターの弾き語りでシャンソンに凝って歌っている。シャンソンは音楽の宝石のようで「うたごころ」に感動する。「人がその手の中に20歳という年や約束された未来という富を持つとき、恋がボクたちの上に優しく傾けているとき・・」シャルル・アズナヴ…

隠居の独り言 48

女の人は芯が強いなぁ、と思うのは夫に先立たれても不死鳥のように蘇えり、益々元気になって友達同士でいつも楽しく付き合って旅行などをしてはしゃいでいる。男は駄目で奥様に先立たれると残りは僅か2年という。いかに今まで奥方に頼ってきたか数字を見て愕…

隠居の独り言 47

戦後の一時期、高等小学校に通うボクは姫路に住んでいた。当時の姫路は上下水道がなく、井戸が唯一の水資源だが、その井戸水の有り難さは水温が夏は冷たく、冬が暖かい。暑い日に外から帰って冷たい井戸水を飲んだ時の喉を潤す爽快感は何事に変え難く冬は炊…

隠居の独り言 46

毎年、夏が来れば先の大戦と負けた悔しさが思い出される。昭和天皇がA級戦犯の靖国合祀に関して発言されたメモが見つかったという。その中で松岡洋右と白鳥敏夫の二人が名指しされていたようだが、昭和天皇は昭和15年9月に締結された日独伊三国同盟が相当に…

隠居の独り言 45

歳を重ねて思うのはゴールまで粋な余生でありたい。“粋”とは?と言って、定義があるわけではないので凡人に不明だが、粋の字解きすれば米偏に卆と書く。米の字は八十八であり、それを過ぎると九十になる。つまり粋の前提条件は九十歳まで長生きすることで、…

隠居の独り言 44

世の中は景気がいいという。現実にサラリーマンが貰う夏のボーナスは史上最高で、会社の決算報告も概して増収増益で黒字幅は上昇して株主にも配当金も増して株主優待も多くなり安定した長期の株主に応えている。個人株主が5000万人超えた報道も、一日の売買…

隠居の独り言 43

中国がまた尖閣の近くに軍艦を近づけ海底調査をしている。南シナ海の島々の殆どが中国の軍事化にしたことは明確でアメリカ始め各国が警告しても我関せずに既成化している。南シナ海を囲むベトナムやフィリピンの沿岸のぎりぎりまで「九段線」と称する境界線…

隠居の独り言 42

確かに戦前の子供は親の躾や学校の教育方針は厳しかった。家では親に対し、反抗的な口答えは絶対に許されるものでなく家の中のものごと一切は、まず父親からの行動が始めだった。江戸期からの儒教の思想が浸透していて目上を尊ぶ精神は親であれ、他人であれ…

隠居の独り言 41

ボクは時代小説が大好き。司馬遼太郎、吉川英治、藤沢周平、山本周五郎、海音寺潮五郎、池浪正太郎など、作家の作品は数え上げればきりが無い。時代小説の面白さは歴史の事実を作家によって想像力が違い、時代の背景や登場人物の魅力を存分に出しているのが…

隠居の独り言 40

韓国国防省の発表では米韓軍情報当局の判断として北朝鮮の寧辺の核関連施設が今でも通常通り活動しているとしている。では先の米朝首脳会談は何だったのか?単なるショーなのか。「わたくしこと来年三月年季があけ候えばあなた様と夫婦になること実正なり」…

隠居の独り言 39

この度スマホの調子が悪いので新規に取り換えた。近くの公園では小学中学生とおぼしき子供数人が群れてスマホでゲームやラインをして遊んでいる。最近ではどこでも見かける風景だが、何のために緑や広場の多い公園に来ているのか分からない。公園は身体を動…

隠居の独り言 38

戦後70年余が過ぎても未だ現憲法9条を信じている人の多さに驚き禁じえない。明治以来あれほど自由闊達だった日本人の思考力が先の戦争終結とともに止まってしまった。国会付近では「9条守れ」「アベ反対」のプラカードを持ってデモしている情景に出くわすが…

隠居の独り言 37

疎開先の生活は関西から来た余所者に決して楽でない。農家も親戚もツテ無く、戦中の配給される食糧だけでは飢えを待つばかりの状態になる。父の硫黄鉱山会社は鉄砲の弾を作る戦需品生産だったため、終戦とともに会社は閉鎖される運命にあった。給料はストッ…

隠居の独り言 36

7/13日は東京近辺では、お盆の「むかえ火」にあたるが、盂蘭盆(うらぼん)とは、梵語によれば逆さまに吊るされた地獄の苦しみを意味するらしく釈迦の弟子の目連の母が、死後地獄に堕ちて苦しんでいるのを知り「7/15日に夏の修行を終えた僧たちに飲食を施し…

隠居の独り言 35

夏が近いと終戦を思い出すのも戦中の体験があまりにひどく、生きた80数年の人生の中で最も凝縮された時間だったと思う。詰まっているからだと思う。大阪から福島県白河に疎開しても東北地方も安全地帯でなく終戦間際に三陸沖に停泊していたアメリカ海軍の空…

隠居の独り言 34

福島県白河の西に聳える那須連峰に父の勤めの鉱山会社の硫黄採掘所があり一家は事務所がある白河の町に家を借りて暮らすことになった。家族は何もかも一からの出直しだったが、初め困ったのは言葉の問題で東北人には関西弁は通じない。情報化社会の今と違っ…

隠居の独り言 33

最近は時々戦時中のことが思い出される。ボクは大阪生まれ。大戦中の昭和18年の春のある日、大阪の町は空襲警報のサイレンが鳴った。アメリカ空軍の一機が大阪を偵察するため上空を飛んだが爆弾は落とさなくも大阪市民は恐怖に慄いた。高射砲が何発か空に花…

隠居の独り言 32

人生も第4コーナーを廻って今は趣味で弾き語りを楽しいが今は八十路を振り返って、様々なジャンルの音楽を思い出す。この世に生まれ祖母や母が唄った子守歌がいつも傍にあって、ラジオもテレビも無い時代では子守唄が唯一の睡眠剤だった。孫たちの幼い頃に童…

隠居の独り言 31

「ヨイショ」「ドッコラショ」の掛け声で老化が始まる。誰も齢とともに体の働きがにぶくなるのは仕方ない。でも始まる時期や表れに個人差があるのは事実で、同じ年寄りでも、一方では顔や肌のシワも少なくて動作もキビキビして姿勢のしっかりした人もいれば…

隠居の独り言 30

今はペットブームという。色々な動物がいるけれど中でも犬と猫が殆どで、それぞれが、ペットは家族の一員として飼っている人が多い。人の好みも犬派と猫派に分かれる。孫たちも犬を飼いたいとせがむが製造業をしている以上、商品に匂いや毛が付くのでその関…

隠居の独り言 29

世界の国々はどこも「軍隊は国の財産」と思っている。人の本能に闘争心がある以上考えるのは当然であり戦闘集団を財産のように大切に思い、その功績に対し国家と国民は最大限の名誉と尊敬で軍に報いている。それが世界常識と言うべきだが日本は果たしてどう…

隠居の独り言 28

ボクの血液はB型だが、男性のB型は性格判断によれば良いのは「ゆったりとした明朗さ」悪いのは「優柔不断」とか・当たらずも遠からじ、自ら主張しない優柔不断は情けない。レストランでメニューを見て、どれかに決めるのか困るのは年中行事で頼んでから別…

隠居の独り言 27

ギターを始めて今年で30年になるが自分の技量が一向に上がらないのは才無かったものと諦めるとして悔いはないが、良い仲間が多く出来たのと世間が広くなったのが大収穫だ。ギター仲間には夫婦互いにギター趣味で仲良くデュエットを組んでいる方もいるが何と…

隠居の独り言 26

北方領土の返還の道筋は暗闇の中に入って以前見えてこない。21回目となった安倍首相とプーチン大統領との首脳会談でも「新しいアプローチ」とか「平和条約に向け両者は前進する」とか、抽象的な言葉だけで、北方四島返還の「ヘ」の字も出ない上に海産物の養…

隠居の独り言 25

第二次世界大戦直前のヨーロッパではドイツ、イタリアが軍事増強と領土拡大に勢力を傾け、それを阻止しようとイギリス、フランス連合との衝突は不可避になっていたが,イギリス首相チェンバレンはドイツ・ヒトラーと宥和政策でミュンヘン協定を結んだが僅か一…