隠居の独り言 38

戦後70年余が過ぎても未だ現憲法9条を信じている人の多さに驚き禁じえない。明治以来あれほど自由闊達だった日本人の思考力が先の戦争終結とともに止まってしまった。国会付近では「9条守れ」「アベ反対」のプラカードを持ってデモしている情景に出くわすが、彼らの主張は、かたくなに9条信仰と、感情的なもので、どうして9条がいけないのか、どうしてアベが嫌いなのか、詳細に具体的に示して欲しい。断っておくがボクはアベを好きでも嫌いでも親戚でもない。しかし今はアベに勝る総理はいない。トランプもプーチンも大国始め各国の首脳と対等に話せる総理はいただろうか。憲法9条の条文は「1.日本国民は正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し国権の発動たる戦争と武力による威嚇又は武力行使国際紛争を解決する手段には永久にこれを放棄する。2.前項の目的を達するため陸海軍その他戦力はこれを保持しない。国の交戦権はこれを認めない」文面はおとぎばなしのように美しい。でも現実は陸海空軍の自衛隊があり、とりわけ安全保障の問題で中国や北朝鮮の軍事圧力が強まっている現状からみれば9条は絵空事的条文としか言いようがない。今の憲法は戦争の余韻が残る終戦直後に日本が二度と立ち上がれないように進駐軍が作った憲法だが時代にそぐわず米国も憲法を悔いている。9条が無く軍事力の背景あれば北方四島竹島尖閣はすぐに取り戻されたし、北朝鮮の拉致も考えられなかった。いかに9条の罪が重いか、近代史を鑑み考えるべきだ。世の中が止まっていれば結構だが中国は力を百倍も付け北朝鮮とともに日本に向けミサイルの照準を定めている。世界で思考が止まっているのは日本人の護憲派だけでそろそろ気付いて欲しい。このままだと日本が滅びる。