2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

隠居の独り言(776)

日米安保条約が締結されて満50年が過ぎ、日米双方の共同声明が発表されたが、 民主党政権になって普天間基地のいざこざで同盟賛美の言葉通りに受け取れない。 そもそも日米安保とは日本がイザという時にアメリカが守ってくれる義務を負い 代わりに基地を提供…

梅一輪の暖かさ

各所から梅の開花の便りが伝わってくる。 気温はまだ寒いが冬が苦手の自分には梅の 開花の報道を聞くだけで気持ちが暖まる。 「東風吹かばにおもいおこせよ梅の花・」 菅原道真が詠ったとされる平安時代には 花見といえば梅見だった。長い時代を経て 今は花…

隠居の独り言(775)

「粗忽の使者」という古典落語がある。治部田治部衛門という間の抜けた武士が 殿様の御用で使者となり赤井御門守の屋敷に意気揚々と伺ったまではよかったが、 屋敷の御門を潜ったとたん、さてどんな用件なのか、すっかり忘れてしまった。 困り果てたが、「拙…

小田原城

我が家の先祖は八王子の在の出身で 戦国期は北條氏に仕えていたという。 今も八王子駅に近い国道20号線の 一帯に苗字の名残があるが閑話休題。 戦国末期になり小田原に本城がある 北條氏は秀吉に従わなかったために 50万ともいわれる全国からの大軍に 攻めら…

隠居の独り言(774)

大河ドラマ「竜馬伝」も早くも第四回で視聴率も高そうだが、今のところ幕末の 複雑な政治史が出てこないのは、一昨年の「篤姫」のホームドラマ式に仕上げた 手法で柳の木の下を狙っている気がしないでもない。竜馬(福山雅治)は藩から 15ヶ月間の国暇を許さ…

相模湾

早春の海は太陽の光をいっぱい受けて 水平線の彼方まで続いている青い空と 青い海の何と壮大な地球の舞台だろう。 寒いせいかサーファーやレジャー客の 姿も今は見られず、この白砂の海岸を 独り占めできるのは今の間でしかない。 ここ小田原の御幸浜では海…

隠居の独り言(773)

ここ先般の経済的事情からか会社間の合併・統合が相続いている。競争社会の 真っ只中にあって競い合うより互いの長点を生かして一緒になるのは開発費や 販売力にとっていいかも知れないが競争的心理からくる人間の開発力や能力や 損なわれしまうデメリットも…

大相撲初場所

家近くの割烹「吉葉」は元横綱吉葉山が 開いた老舗チャンコ屋で大相撲場所中は 大勢のお客で昼食時から既に混んでいる。 ここの土俵は元宮城野部屋の稽古場だが、 思えば戦前の小学校は校庭に土俵があり 運動の時間は相撲を取るのが必須だった。 (クラスは…

隠居の独り言(772)

パンとサーカスという格言がある。古代ローマの世相を揶揄した言葉で 国家が無償でパン=食糧とサーカス=娯楽を与え庶民を政治的盲目にした。 世界史上最大の帝国・古代ローマも時代が経つほどに様々な矛盾を抱える。 今の社会福祉政策をイメージさせるが、…

春のいぶき

ここ数日は先週の寒さを忘れたように 暖かい春風で身も心もホットしている。 年頭からの風邪気味も、この暖かさで 完全回復するだろう。イソップ物語の 北風と太陽を譬えるまでなく春はいい。 でも人の心と天気は移り気で来週には 北の冬将軍がまたお越しに…

隠居の独り言(771)

大河ドラマ「竜馬伝」のストーリーや、竜馬の生涯を追っているだけでなく その背景にある幕末の時代や土佐人としての竜馬を別の視点から見てみたい。 土佐という地は地図で見れば分かるように四国の南端の平野部分で北部には 人を寄せ付けない険しい四国山脈…

孫の手

「初詣、一本指で手をつなぎ」 孫の手は爺の中指だけを掴むほど 小さいが感触と温もりに爺は和む。 毎日の爺は孫との散歩が日課だが いつまでデートをしてくれるのか。 昨年の二歳の頃は小指に摑まった。 年が明けて三歳では中指に掴まる。 それでもまだ一本…

隠居の独り言(770)

ジャーナリスト大宅壮一は「男の顔は履歴書であり女の顔は請求書である」と 言ったが、まこと言いえて妙・・若い頃は男も女も親からのDNAが主体だが 中高年を過ぎると、それぞれの諸体験が顔に刻み込まれて面相が変わっていく。 女の請求書はさておき、「…

熱海梅園

寒い東京を逃れて熱海に遊びに行った。 温泉で身体を温めたあと旅館の女将が 勧めたのは今の季節、梅が日本一早く 楽しめるという熱海梅園ということで バスに乗り込んだ。でも、梅の具合は 二部咲き程度で人出の割に物足りない。 南斜面の場所で、寒中でも…

隠居の独り言(769)

戦国時代末期から江戸時代にかけて大名達の論功行賞で「国替え」が行なわれた。 「天地人」の上杉景勝が越後→会津→米沢と移封したのは秀吉の栄転辞令であり 関が原の敗戦の結果でもあった。そして石高増減のセットなのは言うまでもない。 それでも従来の主従…

乃木神社

今年の初詣は赤坂の乃木神社にお参りした。 祀られているのは日露戦争で旅順攻撃の折、 司令長官を務めた乃木希典と静子夫人だが 旅順203高地攻撃の際、頑固に強襲攻撃の 方針を捨てず連日のおびただしい戦死者を 累積させたのは有能な指揮官と言い難いが 明…

隠居の独り言(768)

今年の初詣は乃木神社で、一昨年は湯島天神、昨年は日枝神社、毎年の初詣の 社寺を変えているのは理由あってのことじゃない。正月になれば手を合わせに 観光も兼ねてあちこちと出かけるのは習慣みたいなものでワケなどまるで無い。 日本人は子供から年寄りま…

年賀状

年毎に枚数が減っていくのは淋しい限りだが なかでも一年一度の年賀状だけの付き合いの 友人と互いに申し訳なさそうに寿を祝いあう。 この世のどこかで生活している無事の証しを 確認しあう年賀状はとてもいい習慣だと思う。 書いてくれた人と、もう会う機会…

隠居の独り言(767)

今年の大河ドラマは「竜馬伝」だが、昨年僅か5回だけの「坂の上の雲」を 一旦閉じて、しかも時代を遡って幕末を描くという構想には少し疑問が残る。 大河というのは読んで字の如し、大きな河の流れで「坂の上」のあれだけの スケールの大きい未曾有の大作を…

謹賀新年

みなさま、明けましておめでとうございます。 「寅」の今年は虎のようにカッコ良く逞しく 目的と美意識を持った一年を願っています。 そして勿論、名門阪神タイガースの年であり 寅吉として願いはダイナマイト打線が爆発し 原・巨人を倒して絶対に優勝を目指…