年賀状

harimaya2010-01-07

年毎に枚数が減っていくのは淋しい限りだが
なかでも一年一度の年賀状だけの付き合いの
友人と互いに申し訳なさそうに寿を祝いあう。
この世のどこかで生活している無事の証しを
確認しあう年賀状はとてもいい習慣だと思う。
書いてくれた人と、もう会う機会が無くても
かつて、あなたは昔日を支えてくれた一人で
自分史の一ページに足跡を残していただいた。
いまでは遠い過去でも出会いや別かれという人生の編み模様の延長線上に自分がいる。
人生はアミダクジのようで途中に書かれた横棒のため右に左に岐路を変えて流れいく。
過ぎし日々を思えば、あの時の分かれ道に手にする一枚の賀状のあなたが立っていた。
もうアミダの横棒はあり得ないが、あなたのお陰で今の自分があると目頭が熱くなる。