2015-01-01から1年間の記事一覧

隠居の独り言(1457)

愈々2015年の暮れ。忘年会にも誘われるが残念ながら自分は下戸で酒が全く呑めない。 一滴も呑めないというのでなく口に含めば美味しいと感じても顔がすぐ赤く朦朧となり 肝臓が受け付けてくれない。これでは一丁前の大人としての肩身が狭いこと甚だしい。 先…

2015年暮れ

本年82歳、2015年も数日で暮れようとしている。 1933年春に生まれ一世紀近くも生きた自分だが 正直、こんなに世間を長く見させて頂けたなんて 思わなかった。しかも平均寿命以上の長生きは 産んでくれた両親と神に感謝しても、しきれない。 今年一番ビックな…

隠居の独り言(1456)

今年も終わりに近く新聞やテレビで今年の10大ニュースなど報道する時期になった。 今年のトップに上げられたのはパリのテロ事件だが元を質せば第一世界大戦に辿る。 20世紀初めにセルビアという小さな国の一人の青年が当時の超大国オーストリアの 皇太子を暗…

浅草仲見世

年末はやはり浅草仲見世を通らないと終わらない。 上京して、浅草で丁稚し、浅草で遊んだ自分には 浅草は第二の故郷で沢山の思いが詰まっている。 丁稚時代には良いことも悪いことも浅草で覚えた。 上京当時の浅草六区は映画館が軒並みにあって 東京一番の繁…

隠居の独り言(1455)

角川書店発行の「合本、俳句歳時記」の中に「去年今年(こぞことし)」の季語がある。 「行く年を回顧し、新しい年への感情がこの言葉に込められている」と書かれてあった。 高浜虚子の「去年今年、貫く棒の如きもの」があるが当たり前すぎだが詩が凄まじい…

千葉市花の美術館

毎年この時期、好きなポインセチアを見に 千葉市花の美術館(今は別名)を訪れる。 暖かい館内に入ると外の寒さを忘れるが 現在はクリスマスフラワー展の催しがあり いろいろな花いっぱいで気持ちが癒される。 実は花の美しさに感激覚えるのは最近で 若い頃…

隠居の独り言(1454)

最近の政局で自公が食料品の軽減税率について始めは意見の相違があったけれど 協議後に合意したとある。平成29年度の消費税率10%引き上げする時に導入する 食料品の軽減税率のことだが考えれば僅か2%UPで財源1兆円も少なくなるという。 自分は軽減税率に反…

湯島天神

爺は孫たちの入学受験が毎年のようにあるにで 湯島天神へ合格祈願にはこの時期から来ている。 昨年はThird孫の高校。 Fifth孫の中学受験で 今年はSecond孫の大学受験、お願いの参拝だ。 8年前のFirst孫の中学受験から来ているので 祭神さまの菅原道真公には…

隠居の独り言(1453)

この頃は、どこの家でも何冊ものアルバムがあって、家族の歴史が記録されている。 その他パソコンやスマホに保管されどの時代の写真も即見られるようになっている。 文明の発達は素晴らしい。自分が子供の頃はカメラは貴重品で持っている家なんて 滅多になか…

忠臣蔵

「勝てば官軍、負ければ賊軍」という格言がある。 忠臣蔵がまさに格言通りで、江戸時代元禄期に 赤穂藩の浅野内匠頭が吉良上野介に苛められ 結果、赤穂藩取り潰しになり、その復讐劇の話。 浅野家浪士47名が深夜、吉良邸に押し入って 主君の仇討ちをして凱旋…

隠居の独り言(1452)

日々電車通勤をしている。千代田線・綾瀬駅から湯島まで乗り、湯島から外を歩いて 大江戸線・上野御徒町から両国駅まで、総計約40-50分の時間を掛けて会社に着く。 朝は有難いことに綾瀬から始発があるので優先席に座って文庫本がゆっくり読める。 でも座れ…

小春日和

先週は強い木枯らしが吹いて寒かった。 今年残り少ないのを告げる使者だろう。 でも木枯らしの後には小春日和が来て 昼間の陽差しの安田庭園のベンチには 老若男女が庭園の美しさを愛でながら ゆったりとした秋の時間が流れていく。 自分もそのうちの一人で…

隠居の独り言(1451)

今年は戦後70年の節目の年とあってテレビも新聞もいろいろと企画記事があったが 自分は昭和8年生まれ、終戦の年12歳。戦争を生々しく体験した最後の世代となる。 74年前1941年12月8日未明に日本軍が真珠湾攻撃したことから戦火が切られた。 あの朝、臨時ニュ…

六義園

秋になるとモミジは何故赤くなるのだろう。 イチョウは何故黄色くなるのだろう。夜の 冷え込みが厳しくて、昼間との温度差が 大きければ大きいほど、美しく鮮やかさを 増すという。厳しさを乗り越えた天晴れが 人の心を打つ木の紅葉に拍手を送りたい。 人も…

隠居の独り言(1450)

昔は粋な言葉遊びがあった。その一つが都々逸。「七七七五」つまり26文字を基本に 主として男女の情を歌詞にして三味線で合わせて唄う素晴らしく粋な芸だが、今では すっかり廃れてしまった。今も昔も異性にモテたい、愛されたいという願いは、誰もが 持つ欲…

お歳暮

年賀状や贈物の虚礼廃止が騒がれて久しいが そうもいかないのが昔人間の頭の固いところで 年末になると、お歳暮の品定めで百貨店に行き 年賀はがきを買いに郵便局へ出向く習しになる。 お歳暮は仕事関係や普段お世話になる人への 一年の締めくくりの意味で、…

隠居の独り言(1449)

時々、仕事や遊びで関西に行く。自分は一応大阪生まれなので人と話しても言葉の 違和感はないが交通機関や地名で東京と違うところ多い。駅のエスカレータに乗ると 東京は左側に寄るが大阪は右側に立って急ぐ人は左側を駆け上がる。東京と反対。 駅名も「日本…

成田山新勝寺

あすから師走、毎年の例だけれど、この時期 昨日は成田山新勝寺へ今年の無事息災の お礼参りと境内の紅葉見物を兼ね出かけた。 新勝寺の参道の店並びの雰囲気が面白く 成田の名物の柳家、米屋の羊羹の店舗や 昔から伝わる竹細工、調度品、古い玩具など 様々…

隠居の独り言(1448)

雑誌やFacebookでペットの犬や猫が殺処分される直前の写真を見ると胸が痛むが ペットにもそれぞれ命があり生きる権利を人の都合で奪われるとは何と残酷だろう。 といって全てのペットを救うには経費、引受先、愛情がないと無理だが、何故ここまで 放置したの…

奈良

休日は奈良の紅葉見物に出かけた。 春日大社、奈良公園、東大寺大仏池・ 奈良の今は紅葉のお化粧で感動だが 大勢の外国人観光客を含めて凄い人、 今までの奈良観光で最高に混んでいた。 ホテル予約できず民宿みたいだったが これも仕方ないのだろう。外国人…

隠居の独り言(1447)

昔から大相撲ファンだが、今年も早いもので九州場所も終盤戦に入り千秋楽も近い。 相撲ファンに悔しいが今場所も3横綱全員、大関筆頭もモンゴル力士が名を連ねる。 これが国技か!2003年、横綱貴乃花が引退し12年間も日本人横綱を見ていない。 体力差とかハ…

人間ドッグ

先週の一日人間ドック結果を聞きに行った。 がん検診は肺、胃、大腸に不審船は見えず 脳のMR検査も異常なしとのことで安心した。 以前から心房細動や動脈瘤を抱え半年毎の 検査をしているが今は変化がみられないので 様子見とのことだったが仮釈放的なものだ…

隠居の独り言(1446)

NHK出版に「60歳のラブレター」という本がある。夫から妻へ、妻から夫への手紙の 特集だが、長年暮らした夫婦の様々な生活、愛情、葛藤の手紙を読むと心に染みる。 その中の一通から。「結婚生活よりも長い別離、たった一度の浮気を許せなかった。 信じてい…

鬼怒川温泉

休日は紅葉に彩られた鬼怒川温泉に遊んだ。 今、鬼怒川辺りは紅葉真っ盛りで東武電車の 車窓は日光連山の裾模様の錦に満ちている。 毎年、この時期に鬼怒川温泉を訪れるのは 仕事の端境期でもあり、決まったホテルで 社員旅行の意味で、職人たちも一緒に行く…

隠居の独り言(1445)

11/2日、冷たい秋の雨が降りしきる日にテレビドラマ「寺内貫太郎一家」のお母さん, 女優の加藤治子さん(92)の訃報が伝えられた。数多くの作品で優しさと強さに満ちた 「日本の母」を演じてきた女優の加藤治子さんだったが、これでまた昭和が遠くなった。 「…

すすき

向島百花園のすすきが秋風にそよいでいる。 昨年は箱根仙石原のススキを見に行ったが 箱根は雄大すぎて、やはり楚々と咲く尾花が 親近感があり秋の風情にススキは欠かせない。 中秋の名月に月見があったが夜はもう寒くて・ 花の盛りは過ぎたが枯れススキもい…

隠居の独り言(1444)

文藝春秋は発刊ごとに読んでいるが、文春の長く続くコーナーに、同級生交歓がある。 各界で活躍する人たちが共の学び舎の同級生が集まって記念写真を撮るコーナーで やはり有名大学を卒業した人達の顔ぶれは錚々たるもので、無学の自分には程遠く 今更のごと…

学芸会

小学3年生の孫の通う小学校の学芸会を鑑賞した。 学芸会というのは小学校のうちだけで子供にとって 親にとっても成長期の最も思い出残るシーンだろう。 この子は6人の孫の最年少でその分爺は愛おしい。 合唱のとき、合奏のとき、孫はいつもピアノ係りだが こ…

隠居の独り言(1443)

11月に入り、今年の暦も残り少なく2ヶ月めくりのカレンダーも最後のページになった。 自分も82歳、今は元気でも残り少ない命の残量なのは或る程度の覚悟を持っている。 或る程度というのは正直、心がそんな立派なものでないからで自分が病気や怪我で 医師か…

二本松

週末から福島県・二本松・岳温泉に過ごした。 近くの二本松城では菊人形祭りで大勢の人で 賑わっている。二本松は菊人形の発祥の地で 今流行の地方創生の先駆者というべきだろう。 歴史的に二本松は幕末の戊辰戦争で会津の 味方をして悲劇の戦争跡が残るのも…