隠居の独り言(1448)

雑誌やFacebookでペットの犬や猫が殺処分される直前の写真を見ると胸が痛むが
ペットにもそれぞれ命があり生きる権利を人の都合で奪われるとは何と残酷だろう。
といって全てのペットを救うには経費、引受先、愛情がないと無理だが、何故ここまで
放置したのか。ペットはあくまで人が育てたもので全責任を持つこと。心したいと思う。
ペットのみならず地球上の人間もアフリカ等の途上国で餓死する子は数え切れない。
人口は今や70億人以上に達し、数十年後には100億人に増える計算でこの辺りが
地球というパイで人間が生きられる限度だろう。地球での陸地面積が限られ食糧の
増産が人口の増加に追いつかない現状では人間同士、国家間の争いは避けられず
食糧不足により、人口減少するのは必須であり、そこには強いものだけが地球上で
生きる権利を得て弱いものは生きる術がない。既に椅子取りゲームが始まっている。
現にメタボの欧米人と、飢えに苦しむアフリカ人も同じ地球上に住むのは前兆だろう。
人と動物と、この狭い地球で共生することの難しさ、考えれば考えるほど迷路になる。
森も間伐を行うことにより残った木は幹が太く枝葉がしっかりとした健全な木に育つ。
その結果、天災等に強い健全な森林となり木の成長過程でCO2をたっぷり吸収して
地球温暖化防止に貢献する。間伐された木は細かい木製品材料として利用される。
今後も食糧問題、環境問題、エネルギー問題など社会問題が深刻している事情だが
どんなに良い解決法があっても、地球の大きさ=人口定数があり現世は有限社会だ。
動物界には種の存続のため「集団自殺するネズミ」が存在し、自殺するという本能が、
DNAに刻印されている可能性があるという。ネズミといえばペストを媒介する動物で
14世紀にはヨーロッパの人口がペストの大流行で激減した。20世紀に入ると肺病や
梅毒などの疫病もあり人間の愚かな戦争も確実に人口調整の役割を果たしている。
最近の少子高齢化の問題も性の衰弱の自殺本能によるという可能性との説もある。
昔、恐竜は2億年の長い期間を生き続けたが、その間、自然災害を数限りなく経験し
栄枯盛衰を繰り返しながら生きたが最後は地球に巨大隕石の落下の災害で滅びた。
その後に、動物分類上では約100万年前、類人猿の仲間からホモサピエンスという
種の学名で原生人間が生まれたが、地球の歴史からみれば、一瞬の瞬きに過ぎない。
地球規模からすれば今後どんな自然災害が起きてもおかしくないが人間の想定外の
覚悟が必要だろう。自分にも孫がいる。今は孫の受験合格祈願に神社に通う爺だが、
考えれば誰か合格すれば誰かが落ちる。まさに受験戦争は生存競争の見本だろう。
探偵マーロウの「強くなくては生きられない。優しくなくては生きる資格が無い」は至言だ。