2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

隠居の独り言(18)

寒い冬晴れの夕方に見る富士のシルエットは感動を覚えるほどに素晴らしい。 小泉首相の任期も夕暮れの時期を迎えたが最近の耐震偽造やライブドアなど 首相とは直接関係ないにしても偽造を見抜けず、堀江の立候補を応援した 道義的責任は免れようがなく、その…

品川百景

品川プリンスの39階の展望だが 関が原合戦のあとの1606年に 家康は全国に支配力を及ぼすため 街道の整備にとりかかって品川を 第一宿として開いたのが東海道の 始まりと言うが「こちゃえ節」の 歌詞にも「品川女郎衆の袖ひかれ 乗りかけ馬の鈴が森、大森細工…

隠居の独り言(17)

今日は父の命日であれから20年の歳月が流れたが、あの冬の朝のこと父は 起床していつもの朝風呂に入ろうとして倒れそのまま病院に担ぎ込まれた。 医者は子供たちが集まるまで人工呼吸器を外すのを待っていてくれて臨終に 立ち会えたが、あっけなく静かに誰に…

青空

北風の吹く冬の空はとてもきれいだ。 孫の一人が「どうして空は青いの?」 爺「大気の粒子が太陽の光に反射して 青く見えるだけなんだよ。太陽の光は ほんとは無色なんだけれど虹の七色の セキトウコウリョクセイランシのうち 赤橙黄は波長が長いから大気を…

隠居の独り言(16)

先日、中国と北朝鮮の首脳会談の様子を新聞TVなどで紹介していたけれど 政治的な話は別にして首脳同士が会うとすぐに寄り添いその場で抱き合って 頬ずりする場面があるがそれを見ていると日本人にはどうも性に合わない。 べつに中朝に限った事でなく大陸系の…

みやこどり

「名にし負わば いざ言問はむ都鳥 わがおもう人は ありやなしやと」 江戸時代の伝承歌だが、当時の人は ユリカモメを都鳥といったらしい。 今のユリカモメは臨海エリアに通じる モノレールだが渡り鳥のユリカモメは この冬の異常な寒さのせいか近所の 安田庭…

隠居の独り言(15)

明治の始め頃、外国からやってきた人たちは日本人の聡明さに驚いたという。 どの階級の人たちも新聞を読み計算力もあって頭脳は世界のトップクラスの 明晰ぶりは感動した。そのうえ市井の住む路地にも花が咲き花鳥風月を愛し 治安もよく四季の美しい日本は外…

お江戸日本橋

東海道五十三次の出発点は広重の 絵であまりにも有名だが五街道の 中心として江戸の顔でもあった。 けれども今の実体は江戸時代の 浮世絵師が画いた風光明美な橋の 面影は跡形も無くなってしまい 無残な姿で首都高速の影に隠れて 「日本橋」の名称も高速道の…

隠居の独り言(14)

日中関係は表面的には冷えているが日本の親中派と称される人への中国からの 招待攻勢は激しくポスト小泉をめぐる思惑もからんでいるらしいが昨年暮れに 民主党の前原誠司氏がアメリカで中国脅威論を説きその後に中国を訪問したら 中国の首脳たちは誰も彼と会…

雛人形

デパートのブラブラと見て歩きは 季節商品の移りの判断にもなって 買い物などはそっちのけで見回す。 この時季は冬から春への端境期で 見る物の新しさに欠ける感じだが 雛人形コーナーが華やかでいい。 客層も若夫婦やスポンサー?の おばあちゃんが子守をし…

隠居の独り言(13)

人を見る目の難しさをつくづくと思わせる今回のライブドア堀江貴文社長の 逮捕劇だった。小泉首相はじめ経団連の奥田会長まで政財界が彼を持ち上げ 時代の寵児だったのが世間を小賢しく騙して犯罪人に堕ちていく変遷ぶりは 「事実は小説より奇なり」の感で驚…

三越のライオン

今や受験シーズンの真っ最中だが 合格祈願は学問の神様菅原道真の 天神さまが定番のコースで全国の 天満宮は多くの親子で賑わっている。 誰でも最後はいつも神頼みだが いろいろな縁起や迷信もあって その一つに誰も見ていない時に あのライオンの背中にまた…

隠居の独り言(12)

昭和一ケタ生まれも今年で73歳を迎えるが小学校3年生(10歳)で覚えた 教育勅語が今でもスラスラと出てくるのは、あの頃の頭の中がいかに新鮮で 柔らかいものであったか、もっと勉強しておけばよかったと今に悔いている。 「朕惟うに我が皇祖皇宗、国を肇む…

水戸黄門

JR水戸駅の前に立つと黄門一行の 銅像が来た客を出迎えてくれるが、 TVの長寿番組では黄門シリーズが 一二位を占めるのではないだろうか。 話の筋書きが決まっているのがいい。 街道筋で小娘がゴロツキに絡まれて アワヤという時に助さんと格さんが 颯爽と現…

隠居の独り言(11)

私個人的には無信心、無宗教である。わざわざ個人的にと書くのは本家では代々 浄土真宗の西本願寺派の門徒で故郷に帰れば立派な墓もあるし親戚一同はとても 信心深く法事は欠かすことなく執り行っている。先祖は江戸時代前期に本多家の 改易後に姫路藩の殿様…

雪景色

今朝起きたら夜半からの降る雪で 一面の美しい銀世界に目を瞠った。 北国の豪雪地帯の人から見れば 叱られるかもしれないが乾燥した 関東平野にはとてもいいお湿りだ。 公園の木々も花が咲いたように 白化粧して目を楽しませてくれる。 最近の諸々の悪い事件…

隠居の独り言(10)

1/12日の「歌開始の儀」では皇后さまの「笑み交はし、やがて涙の、わきいづる、 復興なりし街を行きつつ」が朗詠された。あの神戸淡路大地震から11年の歳月が 流れたが両陛下は何度か震災地をご訪問されて苦労された人々を見舞われている。 地震で崩壊した家…

誕生会

寒い冬の夜、孫の一人の誕生会をした。 四人兄弟の二番目の子供だが上からと 下からに挟まれて逞しく生きている。 私は5人の孫の爺だが毎月のように 孫の催し物があって、その忙しさに 嬉しい悲鳴と幸せをいただいている。 が、「おじいちゃん」と慕われる…

隠居の独り言(9)

昨日のどの新聞も、悪名高い?二人の顔写真が大きく掲載されていた。 ヒューザーの小嶋進社長とライブドアの堀江貴文社長の二人の写真は 堕ちるべきして堕ちた虚像の実態を見る思いがしてとても複雑だ。 小嶋の「偽造」、堀江の「偽装」は今まで誰も見抜けな…

火縄銃

江戸東京資料館ではNHKドラマの 「功名が辻」の特別展覧が開かれて それに関連の時代考証である各種の 火縄銃が多く展示がされているが 戦国時代に活躍した武器も、後期の 関が原の戦い(1600)の頃の日本では 約30万丁の鉄砲があって世界でも 最高の軍事大国…

隠居の独り言(8)

ライブドアが強制捜査を受けた。新聞の見出しでは「策に溺れたIT企業」 「ルール無視のマネーゲーム演出」とかいろいろ書かれてIT企業の勝ち組の 親分みたいなホリエモン氏も一瞬にしてその名声も地に堕ちた感じがした。 それにしても今までの彼の歩んできた…

水仙

今は伊豆下田の爪木崎に咲く水仙は 見事に咲き誇っていることだろう。 娘夫婦が下田に転勤していた頃は 毎週のように出かけて爪木崎で遊び 水仙を愛でたが今頃の季節になると 思い出す。水仙はどういうわけか 寒い冬の季節の風の強い土地を選び 爪木崎や越前…

隠居の独り言(7)

家の近くに回転寿司の美味しい店が出来て家内とときどき食べにいっている。 回転寿司の仕掛けはうまい事を考えたものだと前にも書いたので置くとして 箸を取りながら思うのは、この値段で食べられる寿司のネタはどこで獲れた ものだろうと考えてしまう。例え…

大相撲初場所

今年の大相撲初場所も中日を過ぎ 相変わらずの朝青龍を中心として スタートを切ったが大関陣で明暗を 分けている。栃東、琴欧州はいいが 千代大海、魁皇の二人が9度目の カド番とは情けないのもいいところ、 大関では二度連続で負け越さないと 地位を陥落し…

隠居の独り言(6)

北朝鮮の金総書記が密かに訪中しているらしいが2000年以降4度目と なって過去3回も公表されずに隠密行動を取って秘密主義に徹している。 自国民にも公表しないでどのような了見か知らないが、こういうところが 陰湿でおぞましく「民主主義人民共和国」の名が…

世田谷のボロ市

12/15と1/15日は世田谷ボロ市。 小春日和に誘われて三軒茶屋より 世田谷線に乗り換えボロ市通りに 出かけた。名物の漬物やお餅など 買いがてら近くの寺巡りしようと 行ったらイヤハヤ想像外の人出で 身動きも出来ないくらいの混雑に 買い物どころかホウボウ…

隠居の独り言(5)

今年はモーツアルトの生誕250年と言われて彼の音楽に世界中が酔っている。 演奏、CD、著書等この一年はモーツアルトを聞かない日が無いかも知れない。 たしかに最高の癒しの音楽で私も毎日、孫のピアノでモーツアルトを聞ける 幸せを持って暮らしている。こ…

新潟県津南町

北陸に降り続いた記録的な大豪雪で 新潟県と長野県の県境地帯が現在は 孤立状態と言う。あの辺りの場所は 私にとっては忘れられない思い出の 若き日の青春が一杯詰まっている。 それはさておき教科書にも載っている 日本有数の河岸段丘地帯で山の上から 見る…

隠居の独り言(4)

このほど発表された中国社会科学院の報告によれば2006年国際情勢分析の 国力総合ランキングでは1位がアメリカで以下イギリス、ロシア、フランス、 ドイツ、中国に続き、日本は7位で科学技術、人的資源、インフラ、環境等々 中国の下なのだそうで、どのよう…

三種の神器

今の家電の「三種の神器」と言えば 液晶TV、デジカメ、DVDらしいが 所帯を持った頃の昭和30年代後半は テレビ、洗濯機、冷蔵庫がその三種で 掃除機、炊飯器などがこれに続く。 40年代にはクーラー、車、家となる。 世の中は便利で豊かになったものだ。 いま…