隠居の独り言(4)

このほど発表された中国社会科学院の報告によれば2006年国際情勢分析の
国力総合ランキングでは1位がアメリカで以下イギリス、ロシア、フランス、
ドイツ、中国に続き、日本は7位で科学技術、人的資源、インフラ、環境等々
中国の下なのだそうで、どのように調べたか冗談も休み休み言ってもらいたい。
ハッタリ好きの中国ならではの宣伝と思えば納得がいくがそれにしても数字は
アメリカ以外どこの国も信じていないだろう。それなら国連分担金の日本の
割り当ては全体191ヶ国中の19,5%を拠出してアメリカの22%に次いでいる、
英、仏、露、中、を全部足しても日本一国以下とはどういうわけか説明して
もらいたい。しかも毎年のように日本からODA(政府開発援助)を受けて
有償無償、総額3兆円以上も取ったのを自国民に説明もしないのはどうしてか。
軍事費は年々二桁の増長を続けミサイルなど砲身を日本に向けているらしいが
昨年暮れの麻生太郎外相の「中国脅威論」には、すぐに反発する言葉の裏には
その本心が見え見えの感じがしてならない。ようするに自分勝手、ずる賢い、
恫喝する、の三点セットで日本に迫ってくる。お隣さんがそのような方針なら
そのように付き合えばいいのだが、日本の外務省のお役人は国益を考えずに
ヘッピリの弱腰外交で、相手の威嚇に動転するばかりではどうしようもない。
16年の上海総領事館員の自殺問題も中国情報機関の関与が濃厚だったらしいが
日本のトップの官邸に伝わらず首相は激怒したが外務省は責任を取るべきだ。
一般社会でも、弱い者はいつもいじめられて強い者が得をするのは道義的には
腹が立つが道義は国際世間では通用しないことを腹に留めるべきだ。