2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

隠居の独り言(641)

派遣切りの話が日常会話のように連日に報道されているが急激な景気の後退は 底が見えない。日本を背負ってきた自動車・電機・鉄鋼・精密など上場企業の 3月決算は3割超の大幅な経常減益となる見通しで総崩れの様相を見せている。 日本のメーカーの全てが赤字…

ワカサギ

冬の味覚にワカサギがあるが先日家族で 出かけた料理屋でワカサギの一夜干しを 頂いた。コンロ上の炭火の金網で焼いて からし醤油を付けると、香ばしい匂いと 骨まで柔らかい食感はこたえられない。 ワカサギの料理法は、いろいろあるが これが一番美味いと…

隠居の独り言(640)

一月もそろそろ終わりだが今年のあなたの楽しみはと聞かれて幾つ挙げる事が 出来るだろうか。新年の晴れがましい気分であっても今の不況極まる世間では 楽しみを考えても幾つも出てこないが、ここは江戸時代後期に活躍した歌人で 橘曙覧(たちばなのあけみ)…

水仙

安田庭園の池辺に水仙が冬日を浴びて 可憐に咲いている。花の少ない季節に けな気は美しい姿に拍手を送りたい。 数年前に娘の家族が転勤で伊豆下田に 暮らしていた時は水仙の群落で有名な 爪木崎に何度か訪れたのを思い出す。 須崎半島の突端の爪木崎は海か…

隠居の独り言(639)

大河ドラマ「天地人」が始まりまだ4回なので少し早い気のする話だが キャスティングの特に男優陣がなかなかいいと思う。中でも大河歴代の 謙信役を演じたかつての石坂浩二、柴田恭兵、Gackt等に比べ阿部寛は 最高のはまり役で、彼の眼力と演技力は「一剣に命…

大相撲一月場所

終わってみればやはり朝青龍は強い。 場所前の評判では引退の危惧があり 祈るようなFANの同情もあったが 憎らしいほどの強さが戻っている。 評判の悪い行為を重ねる朝青龍でも 今まで大相撲の屋台骨を支えてきた 殊勲者で、横綱が健在だったのは とても良か…

隠居の独り言(638)

麻生太郎の人気がイマイチで来るべき衆院選挙で自民党が下野する雰囲気が 出ているのは何も太郎一人のせいではない。相次ぐ総裁の交代、大臣の失言、 社保庁の不始末、金融恐慌、景気悪化、失業者の増加、挙げればきりがない。 麻生太郎の、そんな四面楚歌の…

合格祈願

受験シーズンたけなわだ。受験生たちは この日にためにどれほど苦労があったか、 志望校を目指して勉学に勤しんだ学業の 成果が、もうすぐ試されようとしている。 本人のみならず家族も共に頑張った日々、 結果はどうあれ輝いた時であったと思う。 最近の傾…

隠居の独り言(637)

黒人のオバマがアメリカ新大統領に就任し人類史上の大転換期がやってきた。 その節目に自分が生きる事の幸せを思う。生まれた1930年代には人種差別が 歴然として、白人による有色人種への植民地支配は当たり前の風潮であったし 南アフリカのアパルトヘイトや…

湯島の白梅

東風(こち)吹かば匂いおこせよ梅の花・・ 菅原道真が祀られている天神さまには梅が 付きものだが、平安時代の花見は桜でなく 梅だったというから道真も梅見を楽しんだ。 ♪湯島通れば思い出す、お蔦主税の心意気 知るや白梅玉垣に残る二人の影法師・・ 泉鏡…

隠居の独り言(636)

謙信(阿部寛)が、その器量を見込んで若き日の自分の名前を与えた武将がいた。 その人の名は上杉景虎(玉山鉄二)。北條家に生まれながら武田信玄の養子となり さらの謙信の養子となった。本州の中央部にあたる関東甲信越を治めていたのは 北條・武田・上杉…

日産フェアレディ

銀座4丁目にある日産ショールームに フェアレディ“Z”が展示されている。 かつては新車の発表となると大々的に 宣伝されたものだが今の自動車産業の 絶不況では燃費の悪いスポーツカーは ひっそりと出てきたような気がする。 それにしてもスタイル抜群だ!以…

隠居の独り言(635)

近くの公園で小学校高学年とおぼしき子供数人が群れて携帯電話で遊んでいる。 最近はどこでも見かける風景だが、何のために公園に来ているのか分からない。 公園は身体を動かす場所であるし、草花や木々に自然を感じる場所であるのに 彼らは小さい携帯画面か…

虎の門・金力比羅宮

ここ虎ノ門界隈は江戸の昔、四国の 讃岐を支配していた大名・京極家の 屋敷跡で金比羅さんの分身が今でも ここに祀られている。とかくビルの 谷間で周りの高層建築物に埋まって 神社は注意しないと見つからない。 近くにアメリカ大使館、虎の門病院、 ホテル…

隠居の独り言(634)

大河ドラマ「天地人」の初回の視聴率は「篤姫」の初回時よりも高いそうだが 圧倒的な人気のドラマの後を引いているのか、それとも物語や役者がいいのか、 それは今後のお楽しみだが、時代背景、男、戦闘場面など前回とは大きく違う。 謙信(阿部寛)は四天王…

成人式

中国の周から漢にかけて儒学者がまとめた 「礼記」によれば、人は生まれて10年で 「幼」といい、20年で「弱」といい冠を 付ける。弱冠はこの意味で20歳の男子は 冠を付けて祝い、大人になった証しとした。 現代の成人式は着物ファッションショーで 特に女性…

隠居の独り言(633)

平成の時代が始まって今年で丁度20年を迎え、あの頃に生まれた赤ん坊は 今年の成人式で立派な大人になった。20年の歳月はフタムカシだが、思えば 長いようで短く、短いようで長い時の流れだと感じる。平成元年の平均株価は 38,000円を超えバブル経済が最後の…

実家

15歳で上京して父が亡くなるまでの 40年間の毎年の正月は故郷に帰って 水入らずの三日間を楽しんだものだ。 親にとって子は幾つになっても子供で みんなが集まる正月を楽しみしていた。 帰郷する前から父の「いつ帰る?」の 電話が鳴ったのも今は遠い思い出…

隠居の独り言(632)

例年のごとく正月は初詣から出発したが、ここ数年はお嬢さん方の着物姿が 多く見かけるのは、清々しくとてもいいものだ。いまここにきて再び日本が もともとあった形や姿に戻っていくのではと嬉しい予感もするがチト無理か? 戦前に生まれた自分だが、昭和の…

赤坂日枝神社

徳川家康が幕府を江戸城に設置した時に 祝いの神輿を城に入るのを許可したのは 神田明神と日枝神社の二社だったという。 由緒はともかく我が家正月の神社巡りは 近所の氏神様から始まってあちこちへと 手を合わせにいく。なかでも日枝神社は 娘夫婦の結婚式…

隠居の独り言(631)

3日に日本橋に買い物にいったとき、ちょうど箱根駅伝の最終ランナーが走る 場面に出くわした。日本橋は駅伝の復路の最終局面に位置するが東京・箱根の 長い旅を終えて帰ってきたタスキが大手町のフィニッシュの最後のコーナーの 日本橋交差点は、選手にとっ…

謹賀新年

みなさま明けましておめでとうございます。 むかしむかし神さまが動物達に元旦の朝に 山の上に集まるように「御触れ」を出した。 足の遅い牛は前日からのそりのそりと歩き 明け方に山の上に一番で到達したはずだが 背中に乗っていた鼠が真っ先に飛び降りて …