隠居の独り言(633)

平成の時代が始まって今年で丁度20年を迎え、あの頃に生まれた赤ん坊は
今年の成人式で立派な大人になった。20年の歳月はフタムカシだが、思えば
長いようで短く、短いようで長い時の流れだと感じる。平成元年の平均株価は
38,000円を超えバブル経済が最後の仇花を咲かせていたし戦後の高度成長の
絶頂期に誰が20年後に100年に一度の不景気に襲われると予想しただろうか。
昭和の時代は世界大戦から東西冷戦の危い時期だったが平成の時代になっても
湾岸戦争、9,11テロ、イラク戦争、アフリカ・アジアの民族戦争、中東の戦火、
それにインド・パキスタン北朝鮮の核保有などますます世界はキナ臭くなる。
これほどまで世界は激変しているのに日本だけは蚊帳の外のように旧態依然で
イザの時はアメリカが助けてくれると信じている能天気の日本人が多いことよ!
北方領土竹島尖閣日中中間線北朝鮮の拉致、どれひとつとして国連や
アメリカが日本の立場に立って助けてくれただろうか?日米安保条約があっても
国連に世界2位の分担金を払っても何の保障も何の保護も無いのを自民党から
共産党まで政治家達はご承知の上なのだろうか?戦後間もなく占領軍GHQ
実質的な属国化ともいえる憲法の制定を行い戦争放棄の義務までも押し付けて
それを未だに金科玉条のように押し戴いているのには日本の尊厳を問いたい。
平成が20年を経ってもGHQの御触れのままでは世界が大人として認めない。
体験者として戦争は二度としてはいけないが、でも戦争を避けるには丸腰では
国が侵されるし、力を背景に外交をしないと何時も日本は損ばかりさせられる。
中国は猛烈に軍事大国に邁進し、北朝鮮はミサイルと核を日本に向けている。
もし不意に国土を攻撃されたらどうするつもりなのか?今年は衆院選挙だが
右から左までマニフェスト憲法を問う政党が一つも無いのが実に情けない。
目の黒いうちに「日本の成人式」を迎えたいものだ。