実家

harimaya2009-01-09

15歳で上京して父が亡くなるまでの
40年間の毎年の正月は故郷に帰って
水入らずの三日間を楽しんだものだ。
親にとって子は幾つになっても子供で
みんなが集まる正月を楽しみしていた。
帰郷する前から父の「いつ帰る?」の
電話が鳴ったのも今は遠い思い出だが
目頭が熱くなる。やがて父や母は去り、
世代が変わって、いつのまにか自分が
子や孫の実家の主になっている。親にとって子は幾つになっても子供で、あのときの
両親の気持ちは、孫が大勢出来た今になって痛いほど分かる歳と境遇になっている。
「親孝行したい時には親はなし」世代が続く限り、受け継がれる心根なのだろう。