2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

隠居の独り言(227)

昭和24年春に故郷の姫路駅から初めて上京した時は夜行列車で12時間を かけて東京駅のホームに足を踏んだ。一等車(今のグリーン)や寝台車は よほどのお金持ちか特別な階級の人達しか利用出来ない世相でもあった。 長距離列車はいつも混雑していて2人掛けも…

晩秋

今年の11月も今日で終わりだが 歳の数だけ秋を過ごして重ねると この季節が一番好きになっている。 早いものであと一ヶ月とは聞いても 別に日の時間が短くなるわけでなし、 それでも感慨深くなるのは暦の頁が 無くなるのが寂しいのか、それとも 歳のせいか…

隠居の独り言(226)

逃げた女房を追いかけたようだし「去るものは追わず」の格言を思いだした。 自民党の郵政民営化に反対して離党した「造反組」が復党をするシナリオは 誓約書や反省文などを書かされて11人の無所属議員たちは謝罪をさせられ 全面降伏のようで面目がまるでない…

車のCMモデル

日産自動車はこのほど12代目新型の スカイラインを発表したが、日本車を 代表するようなスポーツセダンとして 精悍なイメージのモデルには渡辺謙と イチローが新車と並んで映っている。 モデルから受ける印象と車の印象とが 一致すればCMは大成功なのだろ…

隠居の独り言(225)

山形県高畠高校でいじめとみられる2年の女子生徒が学校の屋根から飛び降りて 自殺をした。いじめと自殺の因果関係はもう何十年も前から指摘されているのに 一向に改善されない一つの理由に、いじめた生徒に対しての対応がなっていない。 いじめた生徒は弁解…

横浜三渓園

休日に横浜の名所「三渓園」を散策した。 明治の豪商、原三渓の自邸と言われるが 自然を取り入れた日本庭園の極のようで 山岳、峡谷、大池には三重の塔をはじめ 古建築が点在し美しい景観に目を瞠はる。 今頃は遊歩道周辺のモミジやイチョウが 色を添えて訪…

隠居の独り言(224)

NHK大河ドラマの「功名が辻」も愈々終盤に近いが山内一豊(上川隆也)と 千代(仲間由紀恵)の戦国夫婦の出世階段も登りつめて土佐一国を手にしても 振り返れば若き日々の長浜城や掛川城に住んでいた頃が夫婦の最も光り輝いて いた時代ではなかったろうか…

初宮参り

両親に抱かれて生後初めての氏神様へ お参りに行く儀式はこれからの無事の 生育と加護を祈り気持ちが引き締まる 思いがするが清々しさはひとしおだ。 この子は兄3人、姉1人の5人兄妹の 末娘だがそれだけに生まれたときから 喧騒のなかで逞しく育っている…

隠居の独り言(223)

日本は北朝鮮との6ヵ国協議やアメリカ中間選挙などで目を奪われている隙に 中国はアフリカ47ヵ国の首脳を招き中国・アフリカサミットを主催したうえ 相当額のアフリカの債務を減免し、着々と第三世界との関係強化に力を注いで 中東やアフリカの「資源の確保…

木場公園

秋たけなわ、東京の11月は一年で最も 美しい季節だと思う。木々も日々に彩を 濃くして風の夜は葉を地面に散らせる。 秋はゆっくりと大人の季節だ。せっかく 歳を取ったのだからゆっくり楽しみたい。 若い頃は夏のエネルギーが好きだったが 歳と共に秋へと移…

隠居の独り言(222)

寿司のにぎりで一番の味は誰が何といってもマグロのトロに軍配が上がる。 「え〜、いらっしゃい!」粋な声に誘われて、寿司屋のカウンターに座ると まずトロを注文する事から始まる。すきっ腹と乾いた舌にはトロのにぎりの 感触が何とも表現し難く口の中の味…

池の鯉

♪出て来い 出て来い 池の鯉 底の松藻の しげった中で 手のなる音を 聞いたら来い 聞いたら来い・・♪ 昔歌った「尋常小学唱歌」の一節だが この唱歌集にはいい歌が多数あった。 最近の小学校の音楽の教科書の歌は 今の流行り歌やアニメの歌ばかりで 何とも味…

隠居の独り言(221)

前総理小泉純一郎は1年生議員を集めた会合でなかなか味な発言をした。 「政治家っていうのは常に使い捨てされることを覚悟しなければならない。 それが嫌なら国会議員にならないほうがいい」小泉チルドレンの親分から 郵政造反組の復党反対の言葉を期待した…

歳末商戦

師走も近く歳暮のシーズンが始まると デパートはかきいれどきで各売り場の 呼び子のポルテージが上がっていく。 休日の雨の日は買物でデパート歩きが 一番と出かけたら大勢のお客で賑わい デパ食堂も一時間待ちとは驚きだが 歳暮の伝票処理も一時間以上と聞…

隠居の独り言(220)

拝啓、石原慎太郎都知事さま、私は若い時からのあなたのフアンで戦後復興の 時期に執筆された「太陽の季節」の作品を何度も読み返して感動を覚え憧れと 夢を貰ってあの時代を生きた戦友の気持ちで尊敬の念を感じてまいりました。 衆議院議員時代や都知事にな…

大相撲九州場所

東京両国の各相撲部屋はお相撲さんが 九州場所へ出かけてどこも留守状態だ。 お相撲さん(十両以上は力士)の姿が 見えない両国界隈は何か抜けたようで 九州場所を締めくくり地方巡業が終る 12月中頃まで両国らしさが戻らない。 場所も前半を終わったが横綱…

隠居の独り言(219)

私の現在の身長169㎝体重55㎏で若い頃からあまり変わっていないが 生まれてこのかたの70年間には日本人の体格の変化は著しく向上して 目を瞠はるものがある。小中学校の頃の背の高さはいつもトップで随分 得をしたものだが15歳で上京して以来は年下の人に徐…

公園の紅葉

11月も半ばを過ぎると公園の木々も 色づいて、見上げれば秋の青空との コントラストは一幅の絵画のようで 都会の紅葉も捨てたものじゃない。 冬が近づいて空っ風一号が吹いても 晩秋の頃には強い風もすぐに止んで 日中の日溜りには子供たちが群れて 歓声や笑…

隠居の独り言(218)

火曜日に新聞のTV欄を見ていたら夜8時からNHKの歌謡コンサートで 古賀政男の特集番組を放送されるというのでじっくりと見ることにした。 まずは森進一の「影を慕いて」からはじまって川中美幸「人生の並木道」 坂本冬美「誰か故郷を想わざる」島津亜矢…

七五三

幼児から子供へと健やかに成長する 節目に行なわれる儀式だが、子供に とっても成長を自覚する為のもので 11/15日に氏神様に祈願する行事だ。 最近は両親の都合もあって必ずしも 日にちを守ることも無くなり天候や 休日を考え好日を選び参拝している。 ここ…

隠居の独り言(217)

いじめが後を絶たない。また大阪府と埼玉県で中学生が自ら命を絶ったが いずれも学校がいじめの事実を把握していただけに、それを防げなかった 学校の対応は歯がゆいし、亡くなった子供たちに何と説明するのだろう。 いつも思うのだが事件があると校長ばかり…

明治の館

日光東照宮と輪王寺に挟まれるような 優雅な不動苑にある洋風レストランの 「明治の館」は何軒かの建物があって 小さな森に囲まれた洒落た雰囲気だが その一軒一軒が地元で収穫され新鮮な 食材をベースに、洋風にまとめられた 料理はどこの店に入っても美味…

隠居の独り言(216)

先週のNHK大河ドラマ「功名が辻」は山内一豊(上川隆也)が関が原合戦の 褒美として土佐20万石の一国一城の主になったところで「功名」の筋書きは 終わっている。千代(仲間由紀恵)の内助の功も夫の出世を助け鼓舞してきた 物語りもここで終わったといっ…

火災予防運動週間

今年の11/9-11/15日までの一週間は 秋の火災予防運動週間だが、火災が 発生しやすくなる冬の季節を迎えて 火災予防の意識を高めることにより 火災から尊い命と財産を守ることを 目的として作られ実行されている。 かつて「マッチ一本、火事の元」が 標語だっ…

隠居の独り言(215)

昭和52年に鳥取県米子市で行方不明になった松本京子さんという方が 今になって政府が拉致被害者として認定するそうだが対応が遅すぎる。 北朝鮮の横暴も極まれり、と言うべきだろう。多くの同胞達を拉致して 多量の麻薬を持ち込み、偽札を横行させ、ミサイル…

錦秋

今年の紅葉は夏と秋との好天の影響か 例年にもまして色づきが鮮やかとかで 休日は紅葉のメッカ日光を楽しんだ。 東照宮輪王寺の別邸「逍遥園」の庭は まさに錦秋そのものの世界に息を呑む。 庭園の古池や茶室の配置に日光連山を 借景に繰り広げられる色とり…

隠居の独り言(214)

歳を取ると新聞の追悼抄がとても気にかかる。元阪急のエース梶本隆夫さん クールファイブの内山田洋さん、作家の永沢光雄さんなど私より歳が若くて 重い病を得て亡くなられた故人は人生の不条理を恨んで逝ったに違いない。 何とも対照的な訃報に漢字学者の白…

写真館

私の育った昭和の初めの頃は駅前の 一等地に写真館があって、お正月や 入学式の時など誰かの目出度い日に 家族がそろって「よそゆき」を着て カメラの前に立ち記念写真を撮った。 当時普通の家ではカメラは高級品で 持っている家はめったに無く子供に 写真屋…

隠居の独り言(213)

アメリカの中間選挙で民主党が勝ったのはイラクの後始末の事で国民の イライラが募ったのが要因らしいがたしかにフセイン政権を倒した後に テロで戦死した米兵が2800人を超えたとなれば、いい加減にやめろと 厭戦気分になるだろう。だいたいイラクという国は…

爺の子守唄

赤子はオッパイを飲んですぐゲップを 出してあげないと吐いてしまう。 首の坐らない赤子を抱くには、用心と 優しさが求められるが何人もの赤子を あやしてきても、それぞれに可愛いし その生命力に感動を与えてくれる。 おなかが一杯になると満足をしたのか …