隠居の独り言(217)

いじめが後を絶たない。また大阪府と埼玉県で中学生が自ら命を絶ったが
いずれも学校がいじめの事実を把握していただけに、それを防げなかった
学校の対応は歯がゆいし、亡くなった子供たちに何と説明するのだろう。
いつも思うのだが事件があると校長ばかりに責任の矛先を向けているのは
おかしいし生徒といつも向き合っている担任が出てこないのは何故だろう。
北九州では金銭をたかるいじめが発覚して熱心な校長が首吊り自殺をした。
現場と教育委員会の板ばさみにあって死を選んだことは今のいじめ事件を
象徴しているような気がする。かく言う私も小中学校時代はいじめられた。
小学校で2回、中学校で2回、引越しした子供にとって転校生は地元生の
格好のいじめる対象であったに違いない。いわれもなく石を投げられたし
机の中は汚物が置いてあった。集団で暴行された事も数限りなくあった。
当然、不登校になり妹なども泣きながらほとんど学校を休んで家にいた。
いじめは昔からあったし今後も絶えることは無いだろう。問題は学校や
社会の対応の仕方が手ぬるいと思う。問題はいじめる側に100%の責任が
あり厳しい指導が欠けているのではないのか。例えば金銭等を要求すれば
立派な恐喝罪で、身体的な欠陥を揶揄すれば名誉毀損だし、暴力があれば
暴力罪ではないか。それらの加害者は少年院でも入れて治してもらえば
本人のためにも将来的にいいのではないか。下手に子供を甘やかすのでは
本来の教育とはいえない。悪い事をしたら厳罰主義で臨むのは当然だ。
加害者生徒本人が何のお咎めも無く反省の気持ちも表せないで何の教育か。
学校で手に負えないときは警察など法の力を用いないといじめられっ子が
あまりにも可哀想だ。いじめた奴は復讐してやるぞ!だから安心しなさい!
そのメッセージをいじめられっ子に伝えないと自殺の連鎖は止まらない。