2010-01-01から1年間の記事一覧

隠居の独り言(889)

恙ないとは息災で無事なことだが、まずは今年の恙なかったことに感謝する。 商いは昨年とあまり大差なく、家族も相変わらずで孫たちの成長度が頼もしい。 休日も家族等と行動を共にして楽しんでいるが、これも健康あってのことで 自分を丈夫に生んで育ててく…

ゆく年くる年

諺に「来年の春に兎を釣るような話」がある。 未来は予測し難いが干支の卯のように大きく 飛び跳ねるのか?亀との競争のように昼寝を するのか?日本の今は岐路に立たされている。 誰もが年の終わりに、ああすればよかった、 こうすべきだったと悔やむことは…

隠居の独り言(888)

今年もあとわずか。新聞の今年の10大ニュースも出揃った。その年中行事は 人はやはり回顧から展望を見いだそうとしているのだろう。どの新聞を見ても 似たりよったりの10大ニュースで今年も関心が全員一緒のような世相だった。 チリ落盤事故、北朝鮮の砲撃、…

浅草仲見世

歳末の風物詩は浅草仲見世通りがとても似合う。 雷門を潜り抜け浅草寺までの参道は江戸最古の 商店街で江戸の名残を持つシンボル的な存在だ。 仲見世の名称は昔の遊郭用語の一つだが今では 大勢の参拝者や観光客で江戸情緒満点の通りの ごった返す仲見世通り…

隠居の独り言(887)

最近の事件簿には考えさせられる事柄が多すぎる。茨城県の常磐線取手駅前で、 男がバスの中で包丁を振り回し13人が負傷した事件で現行犯逮捕された犯人は 「自分の人生を終わりにしたかった」と供述したというが終わりにしたかったら なぜ自分一人で処置出来…

バラのカレンダー

今夜はクリスマスイブ!プレゼントには 今年も美しいバラのカレンダーを頂いた。 いつも殺風景な事務所にも温かみのある 花のカレンダーは和みの気を絶やさない。 月々に艶やかな花を提供して下さるのは 著名な写真家の植村正春氏による撮影で 繊細なバラの…

隠居の独り言(886)

最近の年末の夜は街のあちこちにイルミネーションの飾りの家が多くなる。 歳末の風物詩ともなったクリスマスデコレーションの一環だろうが天国の イエスさんも仰天なさっているだろう。昔の歳末の玄関の飾りはお正月の 松や竹と決まっていたが昨今ではクリス…

帽子屋

今は絶滅寸前の希少動物の帽子職人だが 一世紀前辺りの明治・大正・昭和にかけ 上場一部に東京帽子、帝帽、富士帽など 一流企業が名を連ねていた。古い写真を 見ても街を歩く男性の殆どが帽子を被り、 喩え着物姿でも下駄を履いても鳥打帽や カンカン帽は必…

隠居の独り言(885)

歴史は繰り返されるというが一世紀前の極東アジアの混乱の情勢と現在進行中の 極東アジアを取り巻く環境が極めて似ている気がしてならない。ただ覇権国家の ロシアは相変わらずだが日本に替わって中国が急成長し周辺諸国に勢力を伸ばす 様子と緊張感は同じで…

冬晴れ

十二月も半ばを過ぎると西高東低の冬型が定まる。 俗な関東言葉に「かかぁ天下に空っ風」があるが 一家の中で夫より妻が威張っている群馬地方では 昔は養蚕・織物の仕事が多く働く女性の発言権が 強かったためだろう。今は共働きの妻が多いので 世の夫にとっ…

隠居の独り言(884)

傀儡政権という政府がある。要するに別の国から操られている国で今のイラク、 アフガン、ミャンマー、北朝鮮など、とても民意で生まれた国家とは思えない。 傀儡の本来の意味は「くぐつ」という人形の象形だが人形は人間が操らないと 動かない。昔は町の公園…

枯葉

「捨て色」は色彩学の用語で、主役のモチーフを 目立たせるためのベーシックカラーなのだろう。 春から秋への草花の燃えるシーズンが過ぎれば 初冬は色彩も薄れた捨て色になって散っていく。 ♪あれは遠い思い出、やがて消える灯影も 窓辺あかく輝き、ひかり…

隠居の独り言(883)

今日15日は年金受給日だが財源難から今の65歳から支給される基礎年金を 近い将来に75歳または80歳あたりから支給しようという案が浮上している。 基礎年金は、いわゆる一階部分にあたる全国民共通の年金でサラリーマンは 二階部分にあたる厚生年金が加わり、…

ポインセチア

年末やクリスマスには欠かせないメキシコ原産の ポインセチアだが、この花の名前はメキシコには アメリカに対し複雑な思いがあるだろう。1848年に 起きた米墨戦争はテキサスの所有権をめぐっての 争いで、当時のアメリカは開拓民をメキシコ領へ 流入させ時期…

隠居の独り言(882)

司馬遼太郎「坂の上の雲」は二回読んだ。最初は20年前の高度成長期の時で 日本が経済成長で湧きあがっていた頃だから時代背景も人が自信に満ち溢れて 明治に通じるものがあって感銘が深かったが、最近になって読み返すと文章の 先々が見えているので最初の感…

忠臣蔵

明日は四十七士が、ここ吉良邸に討ち入った日だが 史実的には浅野内匠頭が吉良上野介に切りつけて その責任を取って切腹した・・それだけらしい。 その50年後に仮名手本忠臣蔵として集大成され 初めは人形浄瑠璃だが歌舞伎にも取り入れられて これが大ヒット…

隠居の独り言(881)

今年も残すところ半ヵ月だが戦後政治の閉塞感は長期政権だった自民党から 期待されて民主党に変わってもますます息苦しくなって失望感になっていく。 今度は衆議院の三分の二の数合わせのため連立を離縁したばかりの社民党に 再びエールを送っているという。…

お歳暮

一年の締めくくりの意味のお歳暮は 仕事関係や親せきなど日頃お世話に なっている人たちに感謝の気持ちや ご無沙汰の挨拶を形に表したもので この季節に出すものだが先方により 生活様式や好みが違うので選び方も 易しそうでなかなか難しい。いつも デパート…

隠居の独り言(880)

もうかれこれ70年前の今日、昭和16年12月8日未明にラジオから流れたのは 「大日本帝国陸海軍は南太平洋上に於いて未明本日米英両軍と戦闘状態に入れり」 この放送を聞いて小学三年生の軍国少年は異常に興奮したのを今も覚えている。 当時の日本はアメリカを…

オルメカ文明展

池袋サンシャインシティ文化会館で開催中の 古代メキシコ・オルメカ文明展を見に行った。 紀元前1500年頃メキシコ海岸地方に栄えた オルメカ文明は巨大な石を彫刻し神殿などを 築いた建築技術、玉石を精微に加工する技術、 絵文字や数字を用い、ゼロの概念を…

隠居の独り言(879)

大河ドラマ「坂の上の雲」第二部が始まった。第一部が昨年暮れだったから 一年も空けて放映するのは冷めたスープを飲む思いだが司馬遼太郎の作品の 最高のスケールの大きい傑作だけに出来る事なら一年を通して見たいものだ。 ドラマの背景は日本も明治に入っ…

小春日和

季節は師走に入ったのに気温は一か月前の 11月初旬に遡ったポカポカ陽気の休日に 上野不忍池周辺を散策した。池の周辺の 景色も年月とともに変わりつつ最近では 池を取り囲むように高層のマンションが 立ち並ぶ。その昔、江戸時代の池の傍に 出合茶屋が多く…

隠居の独り言(878)

歌舞伎俳優・市川海老蔵が公演を前にして、こともあろうに深夜の飲み屋で 見ず知らずの男と喧嘩をして顔面に重傷を負ったという。呆れて言葉が無い。 先だって世間の幸せを独り占めしたような小林真央との結婚披露宴を見ても 新郎の初々しさはまるで無く宴席…

師走

陰暦十二月の異名は師走で慌ただしい年末は 先生も走り、猫の手も借りたい忙しさをいう。 女性も身なりに気を配る余裕も無くなるので 「師走女房に難つけな」という言葉もあって お洒落を忘れた女房に文句を言うなとも言う。 でもこれは昔の格言であって現代…

隠居の独り言(877)

渡辺淳一の「孤舟」を読んだ。多分、平均的であろう定年後の夫婦の生活を 描いたものだが、そのポイントは男という生き物は女子供のために働くのが 本来の姿であり職を閉じて定年になると収入は減り、そのうえ家に居続けて 家族との対話も無く、妻に朝昼晩「…

鎌倉散策

日曜日に鎌倉の寺社の紅葉を見に出かけた。 北鎌倉を降り円覚寺、東慶寺、建長寺から 鶴岡八幡宮を巡り、江ノ電に乗って長谷寺 極楽寺など散策。一般的な観光コースだが おりからの小春日和で人々が湧いたように 大勢の観光客で町はごったがえしで歩道は 狭…

隠居の独り言(876)

毎週、日曜日の夜8時にTV桟敷で楽しんだ「竜馬伝」もいよいよ最終回で 京都近江屋で竜馬(福山雅治)は中岡晋太郎(上川隆也)と話し合いの最中 何者か(市川亀治郎)数人に襲われて遂に命を落してしまう。その何者かは 未だ判明せず未来永劫に迷宮入りだろ…

湯島天神

来年の受験生、それを支える親御さんにとり 試練の冬がやってくる。早くも学問の神様の 湯島天神には多くの参拝客で混雑しているが おりからの菊人形の展示の中で大河ドラマの 主役の三人の、竜馬、勝海舟、岩崎弥太郎が 仲良く菊の衣装を着て並んで微笑んで…

隠居の独り言(875)

調査によると主婦は、底値、超激安、セール、タイムサービスなどの言葉には すごく弱いという。エコポイントというのも同じ手法で品物を買った見返りに ポイントで値引きする事だが実は国債増発で賄っているのを忘れてはならない。 街の電気屋はTVや冷蔵庫な…

三四郎池

休日は不忍池周辺から東大キャンパス辺りを 散策した。東大の銀杏並木は今が旬の黄色で 由緒ある建物とのバランスが何ともゆかしい。 構内の中ほどにある三四郎池は都心と思えぬ 静寂な空間で夏目漱石の作品に由来する池は 数人の絵描きが秋の風情に筆を走ら…