ポインセチア

harimaya2010-12-15

年末やクリスマスには欠かせないメキシコ原産の
ポインセチアだが、この花の名前はメキシコには
アメリカに対し複雑な思いがあるだろう。1848年に
起きた米墨戦争はテキサスの所有権をめぐっての
争いで、当時のアメリカは開拓民をメキシコ領へ
流入させ時期を見て独立宣言をさせるのが策略で
やがて両国が全面戦争に突入するが銃火器に勝る
アメリカが勝利してカリフォルニア・テキサスや
ユタなど現在のアメリカの南西部の大半はメキシコから奪った土地ともいえる。
西部劇の「アラモの砦」は米墨戦争の様子を描いた作品だが当時のアメリカは
こんな手を使って領土の拡大を図っていた。ポインセチアの名称はアメリカの
初代メキシコ大使の名前で、メキシコではノーチェ・ブエナ(聖夜)と呼んでいる。
遠いメキシコの先住民から大事にされ愛された美しい花にも重い歴史を思う。