隠居の独り言(883)

今日15日は年金受給日だが財源難から今の65歳から支給される基礎年金を
近い将来に75歳または80歳あたりから支給しようという案が浮上している。
基礎年金は、いわゆる一階部分にあたる全国民共通の年金でサラリーマンは
二階部分にあたる厚生年金が加わり、公務員はそれに加え三階部分にあたる
共済年金も受け取れるので年金の格差は社会問題にもなっているのが現状だ。
若い時に同じ汗を流して働いても勤め先でどうして格差が出来てしまうのか?
たしかに厚生も共済も現役時代に年金分を徴収されているが受給される時に
税金も投入され何倍にもスライドされて支給されるので格差が出来てしまう。
年金のシステムと政治家の自覚と責任の無さとしか言いようがないが実際に
基礎年金だけで老後を暮らしている人の割合は50%を越している。それでも
現行の財源を救うために消費税を年金目的にして税率を10%以上にしないと
破綻寸前の状態である事を国民は知るべきだ。そして年金一元化にしないと
若い人の勤労意欲にも影響があるのではないか?政府は国民に税金の負担と
公平を訴えるなら自らの議員年金や公務員の共済年金を廃止するのは当然で
自分達だけが老後の生活を豊かにして基礎年金だけで暮らしている人たちに
苦労を強いるのは納得がいかない!選挙の時だけペコペコで国民の目線との
美辞麗句は詐欺ではないか!国民共通の基礎年金の受給年齢を先に伸ばせば
無年金状態の年寄りが増える結果になるので基礎より厚生年金や共済年金
受給年齢を上げればいいのではないか。まだ働ける60代の労働力を生かす
努力を企業や政府がするべきで少子高齢化社会に向けて早く手を打たないと
ますます赤字で首が回らなくなる。年金・医療・介護は老後の3セットだが
今のようなシステムではやがて破綻し、今の若者が払った額より受け取りが
少なくなる構造では、年寄りを大事にしようとする気持ちも湧かないだろう。
一刻の早い制度改革を望む!