2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

隠居の独り言(464)

年末になると生きてきた道を辿る。同じ「うきよ」でも苦労の若い日々は「憂き世」 今では子供や孫達にも囲まれて、お陰で充実した「浮き世」の日々を過ごしている。 私も歳を取った。あと数日で75歳の新年を迎える。織田信長は本能寺で人生50年と 謡ったがそ…

日々是好日

誰もが年の終わりには今年を振り返り ああすればよかった、こうすべきだと なにかと悔やまれる事が多いものだが 過ぎた日々は帰らず、無事に年の瀬を 迎えられただけでも感謝をしなければ 生きている喜びもどこかへ飛んでいく。 暦の上の冬至は過ぎても冬将…

隠居の独り言(463)

巷では「年末ジャンボ」や「初夢」とかの宝くじの売り出しで一般庶民は億万長者の 夢を追って財布を叩いている。当たるも八卦、当たらぬも八卦だが、この手の博打は 歴史が深く江戸時代には「富くじ」として公に行なわれていたし、大昔から神社では オミクジ…

Happy Birthday

我が家の今年の最後を飾るイベントは 小学校4年の孫のBirthday Partyで 孫たちの好きな肉料理のご馳走の後に 部屋を薄暗くして、手作りのケーキに 灯した10本のローソクを一気に消し 拍手の後にHappy Birthday to youの 歌をみんなで歌って彼を祝福した。 こ…

隠居の独り言(462)

薬害C型肝炎訴訟で福田康夫首相は司法が認定した賠償責任の範囲にとらわれずに 薬害肝炎の被害者全員を一律に救済しようとする議員立法を今国会に提出する事を 決めた。和解交渉が長引くと思われていた矢先の首相の決断に素直に拍手を送りたい。 原告側も「…

ホテルのディナー

クリスマスの夜は新宿某ホテルで 家族一同がディナーを楽しむのが 毎年の恒例だが、料理はともかく 年の終わりに全員が集まれるのが 何よりのご馳走のように思える。 今年もそれぞれが恙なく過ごせた 日々を噛みしめるのがディナーを 囲む一番の目的だと感謝…

隠居の独り言(461)

少子化の問題が前から叫ばれているのに国民の意識の無さや政府の無策ぶりが 浮き彫りになっているような数字が報道されている。子供を育てるのに教育の 費用だけでも、幼稚園から大学まで全て国公立の学校で学んだ場合の学習費は 約860万円に対して私立の場…

ピアノ発表会

毎年恒例のクリスマスコンサートは 子供たちのピアノ発表会で楽しみを 満喫しているが、今年も孫の三人が 普段の練習の成果を発表演奏をした。 指導は母親だが孫達全員がピアノを 弾いているので毎日、夕方になると ピアノ部屋から音楽が流れて自分も 仕事を…

隠居の独り言(460)

12月23日の天皇誕生日で陛下は74歳になられる。昭和8年生まれだから私と同年で 動乱の昭和の同じ世代を生き抜いた者同士として、親しみを持ってお誕生日を祝いたい。 昭和8年といえば世界中で戦乱のいぶきを感じはじめドイツではヒトラーが首相になり ナチス…

聖夜

クリスマス・イブを漢字で表わすとこうなる。 「聖」とは広辞苑を見ると「日を知る人」で 徳の高い天文暦数の長ずる人の意味らしい。 約2000年昔にイエス・キリストは馬小屋で 12/25日の明け方に産声を上げたという。 イエスは一神教の布教のために腐心した…

隠居の独り言(459)

年末恒例の「今年の国内10大ニュース」で在京の新聞、通信7社の社会部長が選んだのは ①参院戦で自民党が歴史的惨敗、安倍首相が退陣。 ②不二家、ミートホープ、船場吉兆などで食品偽装が相次ぎ発覚。 ③政治とカネの疑惑続出、松岡農水相が自殺。 ④防衛省で不…

師走の浅草

浅草界隈はいつも人で混んでいるが 特に年末になると雷門から仲見世は 身動きできないほどに人に押されて 出店をヒヤカシながら浅草寺へ参る。 今は羽子板市の最中で歌舞伎役者や 年の世相を反映する「変わり絵」に 人気が集まっているが石川遼選手や 東国原…

隠居の独り言(458)

報道によれば今年の冬のボーナスは史上最高だという。しかしその記事を見聞きしても それが幾らであろうが素直に喜べる階層はどれほどいるのだろうか。国民の大半の人は そんなにもらっているのか、と嫌な印象とストレスが溜まるばかりでマスメディアには 多…

富士遠望

「真白き富士の高嶺」は冬の富士山を 詠ったものだが、甲府盆地から眺める 山は北富士なので、真冬なのにあまり 白くないのは強い北風に雪が飛ばされ 荒々しく映り、返って自然の厳しさが 迫ってくる感じがする。甲斐の国は その名の示すように、山峡が織り…

隠居の独り言(457)

一年を楽しませてくれたNHK大河ドラマ「風林火山」は昨日の「決戦川中島」で 幕を降ろした。一年間の主役を務めた山本勘助(内野聖陽)は自分が献策した戦法が 失敗し武田軍が苦戦に陥った責任を取るため討ち死にすべく味方の制止を振り切って 「行くこと…

甲府散策

今年の大河ドラマの歴史ロマンを辿って 武田信玄の本拠地だった甲府の街並みを 歩いた。武田氏館跡の「つつじが崎」は 今は武田神社として残り大勢の参拝客で 賑わっている。信玄は部下達を信頼して 和を尊び生涯に城を築かなかったという。 神社の近くには…

隠居の独り言(456)

今夜は元禄十五年(1702) 12月14日の吉良邸討ち入りから305年目の日に当たるが 自分が吉良家と同じ町内の両国に住んでいる以上は吉良上野介の様々な事情も汲んで 素直に赤穂浪士の味方にはなれない。だいたい浪士達が夜の夜中に無防備の吉良邸に 一方的に奇襲…

忠臣蔵

ときは元禄十五年〜ベンベンと始まる講談で お馴染みの忠臣蔵は元禄15年12月14日の 深夜、吉良邸に大石内蔵助率いる赤穂浪士の 四十七士が仇討ちのため討ち入りを決行した。 赤穂浪士側は完全武装の奇襲作戦で一方的な 完全勝利だが吉良側は就寝中を襲われ16…

隠居の独り言(455)

民主党の小沢一郎の言うのはアフガンの安定化活動をアメリカの「自衛戦争」と 決め付けているが、それでは何故先進国の40ヵ国以上が参加しているのだろう。 テロリストの自由航行を阻止している10数ヵ国の海軍に海上自衛隊は給油活動を 6年間も続けて世界か…

子守唄

♪ねんねこ、しゃっしゃりま〜せ〜、 ねた〜子の、か〜わ〜いさ〜・・ おなじみの「中国地方の子守唄」だが 昔は年端もいかない貧しい家の少女が 子守として地主や都会の金持ちの家に 雇われて働き、雑役や子守などをして 生計を立て、嫁入りや大人への準備を…

隠居の独り言(454)

最近の若者は・・・何時の時代でも熟年の大人たちの若者への郷愁を含んだ言葉だが 長い歴史の中でも昭和→平成への時流で若者がこんなに意識が変わった時代は無い。 若い人の言葉の使い方にしてもここ十数年で何と変わってしまったのだろう。教育の せいなの…

初冬

寒い日と暖かい日を繰り返しながら 晩秋から初冬へと季節は移りゆく。 ♪さざんか、さざんか咲いた道、 焚き火だ、焚き火だ、落ち葉焚き・ 歌詞の落ち葉焚きは東京の公園では 見られないが園の清掃の係りの人は 掃けども掃けども、たまる落ち葉に 忙しく働く姿…

隠居の独り言(453)

「鞭聲粛々夜河を過る、暁に見る千兵の大牙を擁するを、遺恨十年一剣を磨き、 流星光底長蛇を逸す」江戸後期の儒者・頼山陽は「日本外史」の中で謙信を詠う。 詩は上杉軍がひっそりと鞭音も立てない様にして夜の内に千曲川を渡って川中島の 武田陣に攻め寄せ…

行く秋惜しむ

震災祈念堂(横網公園)の黄金の銀杏が 散りはじめ季節は冬へと移行しているが 素晴らしい秋模様は道行く皆を楽しませ 影が長くなった黄色い絨毯に思いに耽る。 今年は真夏の猛暑に襲われたせいなのか 紅葉の秋はいつになく美しい気がするが ここ数日の東京…

隠居の独り言(452)

今年の流行語大賞に東国原英夫知事の「どげんかせんといかん」が選ばれたが その言葉の中の彼の意思の一つに、とてもいい事を言ってくれたものがある。 「僕は徴兵制があってしかるべきだと思っている。個人的には。若者は1年か 2年は自衛隊のようなところに…

鎌倉宮

今年の関東地方の紅葉は例年になく 美しく長い期間を保っているようだ。 ここ鎌倉宮のイロハモミジの真赤な 色彩は言葉では表現出来ないほどの 美しさに感動を覚えて、しばし時を 忘れさせる。鎌倉宮は後醍醐天皇の 皇太子の大塔宮護良親王が祭神だが 南北朝…

隠居の独り言(451)

テレビの国会中継を見ていると議員の人数が多すぎるような気がしてならない。 それも衆議院だけでなく参議院という二つの院があってそれぞれに議員がいる。 中には寝ている議員もいたりしてあれが国の立法府かと思うと情けなくなるが 腹立たしく思うのは議員…

荏柄天神社

鎌倉時代からの荏柄天神社は九州の 大宰府天満宮、京都の北野天満宮と 並ぶ日本三大天神の一つで、創建は 1104年というから由緒ある神社だ。 祭神はもちろん学問の神様で有名な 菅原道真だが、我が家にも来春には 受験する孫がいるので特に祭神様に どうぞ宜…

隠居の独り言(450))

「結婚できない男」といわれた43歳の男優阿部寛が15歳年下の女性と結婚宣言を して話題になっている。TRICKで共演した仲間由紀恵がその女性と同い年なので 「私は誘われていない」とコメントを出したが記者会見で阿部寛は「余計なことを、 スミマセン!」と…

鶴岡八幡宮

小春日和の日曜日に鎌倉の古寺名刹を 散策した。鎌倉駅を降りると八幡宮の 参道でもある若宮大道が続いているが 社殿に至る両脇の土産物屋を見ながら そぞろ歩きもとても楽しいものだ。 本宮社前の正面に立つ大銀杏は樹齢が 1000年ともいわれ威容は素晴らし…