隠居の独り言(455)

民主党小沢一郎の言うのはアフガンの安定化活動をアメリカの「自衛戦争」と
決め付けているが、それでは何故先進国の40ヵ国以上が参加しているのだろう。
テロリストの自由航行を阻止している10数ヵ国の海軍に海上自衛隊は給油活動を
6年間も続けて世界から高い評価を受け、大部分の石油の輸入先のアラブからの
タンカーの安全にも役立っているというのに、それを拒否する理由が分からない。
小沢一郎は国連の安保理決議が無いからインド洋から手を引けと主張しているが
決議は理事国の満場一致の場合だけで中国やロシアが拒否権を使えば通らない。
小沢一郎は国連主義と聞き及ぶが国連とはユナイテッド・ネイションでその敵は
枢軸国の日本やドイツなど、戦後60年以上も経っても、その構造は変わらない。
敵国条項にもあるように日本は国連にとって未だに敵国で、日本が国連に入会を
果たしても会費だけは莫大に取られるだけのボケ役で、それ以外の何者でもない。
それなのに安保理に入れて貰えると思っている能天気にも日本として情けないが
小沢一郎は、どこまで国連の機構や理想感を知っているのか疑いたくもなる。
文明社会は国家間の助け合いで構成される。先進国国家群から孤立した北朝鮮
ミャンマーがいい例で、先の大戦だって日本は世界を敵にして惨めさを味わった。
今までのように先進国の仲間で居続けるのか、野党の居丈高の意見が通るのか、
政局がインド洋からの撤退なら国民に将来の展望を含めて説明してもらいたい。
野党は反対姿勢を変えず、対案も出さず守屋問題の防衛省疑惑が先決だという。
疑惑に取り組むなら参議院特別調査委員会をつくればいい。重要法案を審議も
対案も示そうとしないで、先送りしようとする態度は何のための参議院なのか、
責任政党として参議院をもてあそぶ民主党の姿勢は見苦しい。気になるのは
新聞の世論調査ではテロ特措法に反対する野党の支持率が40%を超えているが
国民は国際社会の動向を知ってか知らずか、政権を民主党に渡すのも自己責任だ。