2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

隠居の独り言(265)

「働けど働けど なお我が暮らし 楽にならざり じっと手を見る」 啄木 明治の昔に石川啄木は懸命に働いても、いっこうに楽にならない生活の苦しみを 短歌で表したが、あれから100年の時が過ぎても構造的な格差社会は変わらない。 ワーキングプアという言葉が…

孫バカ日記(1)

四歳と二歳の孫は仲のいいときの二人は 団子になって遊び転げで取っ組み合いや、 お絵かき色紙などをしてじゃれている。 ところがそこは幼な子同士で小さな事や 物の取り合いで喧嘩もしょっちゅうだ。 笑っている時や泣いている時など交互に 訪れて一日の喧…

隠居の独り言(264)

月が替われば今年のプロ野球12球団のキャンプインが始まるが、最近の話題は 何と言っても北京オリンピックで五輪競技種目の最後となる野球の日本の監督に 星野仙一が選ばれた事だ。アテネ五輪の長嶋茂雄、WBCの王貞治に継ぐ監督は プロアマを通じて各球団…

水仙

時の経つのは早いもので、ついこの前 お正月だったのに今月も明日で終わる。 我が家の猫の額の庭にも黄色い水仙が 咲いて何となく華やいだ気分にさせる。 春は名のみの風の冷たさ、だが季節は 確実に春に向かい花々は正直なものだ。 水仙と云えば数年前に娘…

隠居の独り言(263)

芥川龍之介の「羅生門」は室町末期の京都の一場面の凄惨な描写を綴られているが 老婆が髪の毛を売るべく女の死体から抜き取る状景は、この世の地獄絵そのもので あの時代がいかに凄まじいものだったかを物語っている。かたや将軍の足利義政は 応仁の乱の武士…

皇宮警察

先週に皇宮警察の恒例の年頭視閲式が 皇居東御苑で行なわれた。皇宮警察は 皇室に関する護衛を専門にする警察で 組織も一般の警察と同様に部隊構成を されて大きな使命と伝統を持っている。 年頭視閲式は年の初めに宮内庁長官や 各々来賓を招いて隊員の士気…

隠居の独り言(262)

今から二世紀前の1814年にナポレオン戦争の終結とヨーロッパ全土の秩序再建と 領土分割をめぐりロシア、イギリス、プロイセン、オーストリア、ローマ教皇国の 六カ国が集まりオーストリアのウイーンで開かれた。いわゆる「ウイーン会議」で 各国の利害と欲望…

江戸城(2)

江戸東京博物館で開かれている「江戸城展」は 今年の築城550年を記念して、江戸城の全貌を 明らかにしている展覧会だが戦国時代の最中の 1457年に大田道潅がこの地に初めて城を築き 以後は、戦いの変遷を経て徳川家康が入城後は 幕府の政治の中心的な舞台に…

隠居の独り言(261)

世の中の不公平な仕組みを言えばキリが無いが例えば税金の問題でもサラリーマンは 東郷さん(10,5,3)の割合で収入の全てが把握され課税されて一番の被害に思う人が 多いが紙上でTBSから独立したフリーアナウンサーの生島ヒロシがこう語っている。 「当初…

江戸城(1)

東京の地図の中央の大きな緑の部分は 江戸幕府の将軍の居城だったところで 巨大な城郭は栄華を誇った昔の建物は ほとんど焼失しているが石垣やお堀は 現存して当時の面影を充分残している。 城の正面玄関は大手門でそこを入ると 皇居東御苑で入苑するとここ…

隠居の独り言(260)

関西テレビが製作しフジテレビ系が放映していた「発掘!あるある大辞典Ⅱ」と いう番組は残念ながら見ていなかったが、納豆のダイエット効果を声高に訴えて それが捏造だったとは随分と罪作りな事をしたものだ。我が家では毎朝の朝食に 納豆は欠かせないが家…

水族館

葛西トラックセンターに納入の仕事が あるが、ときどきにサボって水族館に 入ってみる。休日と違ってお客さんも まばらで人気の熱帯魚の水槽も一人で ゆっくり観察出来てこれは平日に限る。 それにしても熱帯魚の身体はどうして こうもカラフルなのだろう。…

隠居の独り言(259)

宮崎県知事選挙で元タレントのそのまんま東が、各政党が推す候補を圧倒的な 支持票で当選した事は、裏を返せば今の政治不信がいかに根深いかの表れだ。 過去の青島幸男や横山ノックや田中康夫を言うまでもなく、地方行政に素人の タレントが知事になったから…

ギター新年会

日曜日に千葉市で開かれたギターの 愛好者たちの新年会に参加した。 和気あいあいと集まって福引や立食の 後は約30人が演奏をして普段の練習の 成果を聴かせてもらったが、どの人も プロ顔負けの腕達者揃いで聴くほどに 時間の過ぎるのを忘れて酔いしれる。 …

隠居の独り言(258)

不二家の不正事は会社の浮沈にかかわる事態になったが創立100周年の寸前で 起きた信用失墜は長年の習慣的な怠慢で老舗企業が持つ典型的なアグラを掻いた 姿勢は何年か前の雪印があっただけに教訓とされていないのは何とも情けない。 1995年に賞味期限の表示…

風林火山

NHK大河ドラマの風林火山は日曜の 夜の楽しみの一つだが井上靖の原作と イメージは違うものの内野聖陽はじめ 市川亀治郎、貫地谷しほり、柴本幸等 出演者は姿格好良くて見惚れてしまう。 ドラマはあくまでもドラマで実際とは かけ離れているとは承知はし…

隠居の独り言(257)

最近の新聞の三面記事は殺人事件が載っていない日はないほど日常茶飯事のように なって読むのも麻痺してしまっている。しかも殺してバラバラにする猟奇的な事は ひと昔なら数年に一度の大犯罪だが、連鎖して起きるとは異常の域を脱している。 兄妹にしても夫…

大相撲初場所

今年もまた朝青龍Yearで行きそうだ。 東西に横綱がいるのが正常な番付表で 期待されている大関の白鵬も琴欧州も いまひとつの状態では相撲の人気にも 陰りが見えている。日本人大関の魁皇 栃東、千代大海も峠が越えたし若手の 稀勢の里、琴奨菊、豊真将のあ…

隠居の独り言(256)

正月も半ばを過ぎたが、正月三日間を家で過ごして気付いた事は自分が子供の頃の 正月風景と随分変わったものだ。あの頃はテレビやゲーム機などは無く子供たちは 家の外で元気に遊び男の子はベーゴマ、メンコ、凧揚げがご三家、女の子はお手玉 羽根つき、縄跳…

忠犬ハチ公

渋谷駅で銅像にまでされた秋田犬は 昭和ののどかな時代に主人の帰りを 待って駅の前で佇んでいた実在した 犬らしいが、今では都条例で犬には 鎖を付けねばならずこの光景は無い。 でも渋谷の待ち合わせ場所といえば ここが定番で、銀座なら服部時計店、 新宿…

隠居の独り言(255)

文化庁は14日に一般公募の中から選んだ「親子で継ごう 日本の歌100選」を 発表したが、美しい日本の歌を継承していく試みはとてもいいことだと思う。 世代を問わず親しく口ずさめる歌は「赤とんぼ」「さくらさくら」「海」などの 古い歌から戦後のヒット作の…

湯島天神

受験シーズンの湯島天神は受験生たちや 家族の人で連日大賑わいが続いている。 少子化の影響で、統計的には子供たちが 減ったはずなのに、逆に受験生が増えて いるのは「ゆとり教育」のせいか学力の 低下やイジメの問題で公立離れが著しく 小中学校から私立…

隠居の独り言(254)

人間誰もが人様のことが気になるのは本能的なもので、例えば電車に乗ったとき 座っている前の人達をしげしげと、といって見ないフリして見ているときが多い。 ある日ある時の山手線の中での向かいの若夫婦とおぼしき二人連れ。男の面相は 鬼瓦のようで、黙り…

NHKスタジオパーク

日曜日に小さい孫を連れて代々木の NHKスタジオパークに遊んだ。 正面を入ると「芋たこなんきん」の 藤山直美のパネルが迎えてくれて、 ハイビジョンカメラの150インチの 画面で入場者が映し出されビックリ、 放送の仕組みやスタジオ見学、実況 番組の紹…

隠居の独り言(253)

時代劇を見るにはその背景を知るのは要だがNHK大河ドラマ「風林火山」は 応仁の乱が終結した15世紀末に畿内から東北にかけて数多くの一揆が起こり 守護大名と一揆勢力との争いが相次いだいわゆる戦国時代だが、そのなかでも 日本の中部地方一体は相模の北…

ダルマ

お宮参りの参道で見つけた土産物に ダルマ屋があったが言わずと知れた 「七転び八起き」の身近な縁起物で 面壁九年の座禅をしたという中国の 達磨大師のありがた〜いお坊さんに あやかったもので子供の頃はそんな 事も知らずに、睨めっこの対象物で ダルマさ…

隠居の独り言(252)

団塊の世代様、長年のお勤めご苦労様でした。思い起こせば昭和30-40年代に 金の卵ともてはやされ集団就職で首都圏の工場などに働くため上京された方や 学生のときには全学連などを経験された方も多く若い日々は激動の時代を経験 されたあなた方ですが、日本…

雛人形

弥生三月の雛節句に備えてデパートや 人形店では早くも雛壇が飾られている。 お雛様は見るだけでも気持ちが華やぐ。 雛祭りは五節句の一つで江戸時代には 幕府が公的な行事と定めて一月七日の 七草の節句が終わると次の三月三日の 桃の節句を心待ちしたこと…

隠居の独り言(251)

北海道夕張市の財政破綻は市職員を段階的に3分の1に減らし給与を3割カット 退職金は4分の1にして、小中学校をはじめ公共施設を必要最小限に統廃合する。 そのうえ市民税や公共料金の引き上げなどで一所帯あたり数万円の負担増となる。 このニュースを聞くた…

矢切の渡し

江戸の昔は幕府の防衛戦略上の理由で 大河に橋を架けるのを禁止していた。 利根川水系の荒川も例外でなく矢切は 水戸街道の定船場の一つと指定されて 旅人たちや近郷の農民が利用してきた。 今も残る都内唯一の渡し場で柴又から 手漕ぎの船頭さんがのんびり…