2018-01-01から1年間の記事一覧

隠居の独り言 167

今年も間もなく終りで、来年には歳を取らなくてはならない。取りたくないと思っても、取らなくてならないのが世の定め。歳とは、未知の世界を歩むことで、本来なら祝福ものだが八十路とは山の尾根道のようで、滑落の危険が付きまとう。齢を重ねると心が僻み…

隠居の独り言 166

この頃は、どの家も何冊ものアルバムがあって家族の歴史が記録されている。その他PCやスマホに保管されどの時代の写真も即見られるようになっている。文明の発達は素晴らしい。昭和初期のカメラは貴重品で持っている人は滅多になかった。例え家にあってもフ…

隠居の独り言 165

最近「絶食系」という言葉があるらしい。絶食といって食事を摂らないことでなく所謂、結婚したくもできない「草食系」男の行きついた言葉で、昨今の晩婚化、非婚化を象徴している。草食系のみならずそもそも結婚したくない「絶食系」の若者が増えている世相…

隠居の独り言 164

世界の交通が発達すればするほど、行動範囲が拡大するが、拡大とともに考える次元も大きく地球を飛び出して宇宙になる。人の歩く速度は時速4キロと云われるが、自分に置き換えると自宅から会社までの距離が約8キロで歩けば2時間かかるが、車だと約20分、便利…

隠居の独り言 163

来月にも安倍総理とプーチン大統領が日露平和条約について話し合い北方領土交渉を進めるそうだが相手に返還の意思が全然無いので会談しても無駄な気がする。日ソ共同声明での2島返還が謳われていても、今になって主権はロシアのもの、アメリカ軍の基地は許さ…

隠居の独り言 162

今日12月23日の天皇誕生日で陛下は85歳になられる。昭和8年生まれで昭和動乱の同じ世代を生き抜いてきた同年生れとして親しみを持ってお誕生日のお祝いをしたい。昭和8年といえば世界全体で戦乱のいぶきを感じはじめドイツではヒトラーが首相になりナチスが…

隠居の独り言 161

日本の人口減少は止まらない。明治32年に統計を取り始めて増え続けてきた日本の人口が2005年を境に減少方向に入って人口デフレの進行は当分止まらないと言う。21世紀末になると約5000万人規模になるらしいが人口が100年前の明治期の日本に戻ることで、自然豊…

隠居の独り言 160

昔の歳末の玄関の飾りはお正月の松や竹と決まっていたが、昨今ではクリスマスの習慣の方が大きく広まった気がする。欧米はキリスト教という大筋があって、それに対する異端は少数派だが日本人は唯一不可侵の宗教的権威が無いからクリスマスにはキリスト教徒…

隠居の独り言 159

ボクの独断と偏見だが、平成のイケメンはキムタクだが昭和のイケメンといえば美男俳優の長谷川一夫だろう。長谷川一夫は19歳でデビュー、75歳で亡くなるまで「水も滴るいい男」だった。一般的に見て、今の日本の若者はカッコいいのが多いけれど、歴史を紐解…

隠居の独り言 158

師走。年の瀬。12月だからって時間が短くなったわけでない。一年365日。12ヶ月。そのうちの12分の1なのに、何故か気持ちばかりが忙しい。地球誕生以来、毎年、毎月、毎日と時間は流れゆく。年末にマスコミは「今年の十大ニュース」を発表するがこれも師走の…

隠居の独り言 157

一年を楽しませてくれた大河「西郷どん」が終わったが、今年は明治維新150周年に当たり、記念すべき年に維新を語る「西郷どん」を上映したのは良かったと思う。幕末の頃は綺羅星のように多くの優れた人材の志士が活躍し、そして流れ星のように散っていった。…

隠居の独り言 156

それにしても世の中、便利になり世界も小さくなったものだ。思えば一昔前は海外へ旅行するときは友人や親戚縁者が集まって壮行会などして旅の無事と成功を祈ったものだった。ウン十年前に、姫路の叔父がユネスコの委員をしていたとき「姫路城の世界遺産登録…

隠居の独り言 155

少子化の問題が前から叫ばれているのに国民の意識の無さや政府の無策ぶりが浮き彫りになるような数字が報道されている。子供を育てるのに教育の費用だけでも、幼稚園から大学まで全て国公立の学校で学んだ場合の学習費は約860万円に対し全て私立の場合は約22…

隠居の独り言 154

渡辺淳一の「孤舟」を読んだ。多分平均的であろう定年後の夫婦の生活を描いたものだが、ポイントは男という生き物は女子供のために働くのが本来の姿であり職を閉じて定年になると収入は減り、そのうえ家に居続け家族との対話も無く、朝昼晩「オイ、メシ」で…

隠居の独り言 153

十数年前まで、ギター仲間と老人ホームの慰問をしていた。ボクは弾き語りだが、当時の入居者の多くは戦争体験者で中でもお年寄りに最も受けた歌は「戦友」で入居者の中には,ボクの歌を聴きながら目に涙を浮かべ、泣き出す人もいた。♪ここは御国を何百里、離…

隠居の独り言 152

歳のせいかも知れないが年末には子供の頃が思い出される。2018年も後わずか。今は子供が少ないせいか町の路地から子供の歓声が聞こえてこない。昔の路地とは子供の天国で、冬の日でも子供は汗をかくほど動き回って寒さも吹き飛んだ。ホッペはヒビでガサガサ…

隠居の独り言 151

今日12/8日は先の大戦の発端となった真珠湾攻撃の日だが今の若者は日米が戦争したということを知らない人も多くいる。これも時代の流れだろうか。歴史の時間で学ばなかったのか。某調査では今の大学生の30%が知らないというから驚きだ。戦後の日本人がいか…

隠居の独り言 150

幼い頃の記憶力は侮るべからず。85歳を過ぎた今でも戦前の教育勅語の文言や、天長節、明治節などの詞は今も淀みなく言える。文言ばかりでない。家族と楽しんだ「いろはかるた」も暗記、百人一首も半分以上覚えている。幼い頃の脳は柔らかく記憶が素直に入っ…

隠居の独り言 149

日々電車通勤をしている。千代田線・綾瀬から湯島まで乗り、湯島から外を歩いて大江戸線・上野御徒町から両国駅まで、総計約40-50分の時間を掛けて会社に着く。有難いことに綾瀬から始発があるので優先席に座って本がゆっくり読める。座れない日や途中で身障…

隠居の独り言 148

テレビの国会中継を見ていると議員人数が多すぎる気がする。それも衆議院と参議院の二つの院でそれぞれに議員がいる。中には寝ている議員もいるが、あれが国の立法府かと思うと情けない。腹立たしく思うのは議員に掛ける費用が多額で国家財政が大赤字で首が…

隠居の独り言 147

ストーカー事件が後を絶たない。事件を聞く度に今の男女の別れ方がものすごく下手で野暮になっているとしか思えない。男と女が恋愛を始める。でもいつまでも愛が変わらないのに越したことはないが、初めは好感を抱いても付き合うほどに相手の気付かなかった…

隠居の独り言 146

昔は粋な言葉の遊びがあった。その一つが都々逸。「七七七五」つまり26文字を基本に主として男女の情を歌詞にして三味線で合わせて唄う素晴らしく粋な芸だが今ではすっかり廃れてしまった。昔も今も異性にモテたい、愛されたいという願いは共通しているが都…

隠居の独り言 145

「まことに小さな国が、開花期をむかえようとしている」この文章ではじまる司馬遼太郎の「坂の上の雲」を最近、再読しはじめました。明治維新を成功させ近代国家として歩み出し日露戦争勝利に至るまでの勃興期の明治を描いた作品で、全8巻の大作です。明治27…

隠居の独り言 144

外国人労働者の受け入れ拡大に向け本格的に動いて衆議院で自民、公明、維新の賛成多数で可決されたが、何故安倍総理が早期成立するのに拘るのか、きちんとした説明が国民に欲しい。移民は国民の意思を問わずして強行すれば将来に禍根を残す。総理は移民でな…

隠居の独り言 143

主婦は「半額セール」「激安」「タイムサービス」「閉店セール」などの言葉に滅法弱い。朝刊に挟まれてくる広告のチラシは、それらの言葉に満ち溢れている。金銭に疎い亭主と違って主婦は日々の家計簿で倹約精神が備わっているからだろう。ボクは男だから普…

隠居の独り言 142

日露首脳会談は数多く催されたが、平和条約の基礎となる北方領土に関しては、どうやら2島返還で手が打たれそうで「平和条約を締結したあと歯舞群島と色丹島を引き渡す」との1956年の日ソ共同宣言と変わらず・・70年間は何だったのか。ロシアのしたたかさもさ…

隠居の独り言 141

朝夕電車で通勤しているが乗客の猫も杓子もスマホに夢中で周囲の人のことにはまるで無関心で、例え車掌の車内放送で「優先席付近での携帯の電源をお切りください」の注意勧告も知らん顔でスマホから目を離さない。今のスマホ漬けになった大人や若者の未来像…

隠居の独り言 140

11月22日は「いい夫婦の日」老夫婦は昭和40年に結婚。今年で53年になる。よくぞ続いたものだと思うが53年の歳月は幾山河ありで、なけなしだった結婚当初の状態から、今の平穏な日々を送る事が出来るのは互いの協力無しでありえない。丁稚小僧から独立して、…

隠居の独り言 139

落語は好きだが寄席に入ったのは数回だけで多くを語れない。最後に行ったのは10年前で、立川談志の寄席が最後になる。談志が滅法好きで、若い頃はミシンを踏みながら聞いてもので当時から立川談志は独特の話し方で落語界の風雲児だった。2011年11月21日に亡…

隠居の独り言 138

世界の人口は75億人という。2055年には100憶になる。これは人間が生きられる限度という。地球の陸地面積が限られて食糧増産が人口増加に追いつかない現状では、国家間の争いは避けられず食糧不足の戦争は不可避で、アメリカの一国主義も、中国の覇権主義もこ…