隠居の独り言 148

テレビの国会中継を見ていると議員人数が多すぎる気がする。それも衆議院参議院の二つの院でそれぞれに議員がいる。中には寝ている議員もいるが、あれが国の立法府かと思うと情けない。腹立たしく思うのは議員に掛ける費用が多額で国家財政が大赤字で首が回らないのに緊迫感が無いのは税を払う身として文句を言いたい。議員数は衆議院465人、参議院242人、計707人だが、日本人の3倍もいる米国は上院100人下院435人、計535人で日本よりも断然少ない。英国は下院が656人、貴族院は700人だが、実質的には下院が法案を作り貴族院は形式的なもので無給奉仕する。因みに各国の議員歳費では米国1334万、ドイツ800万、英国493万、フランス680万に対して日本は2363万円で一人当たりの歳費でそれに見合う仕事をしているだろうか。国際感覚からして議員報酬を考え直さないと日本の恥だ。しかも今年度一般会計の税収入が過去最高の60兆円を超える。アベノミクスの効果だろうが、これで消費税UPの必要があるのだろうか。この不条理を国民もっと知るべきで、世界の国会議員の人口に占める割合と歳費はそれぞれで制度を許してきた国民にも責任の一端があるかも知れない。議員数もさりながら衆参両院が同じ政党を持ち仕事の質が変わらないのであれば二院制は無駄であり一院制で充分。参議院良識の府とされているが何処が良識か分からない。内憂外患の今こそ国会議員の全て国のため論議するのが当然なのにピント外れの議員の多さに庶民は鬱を通り越し怒りを覚える。