2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

隠居の独り言(630)

今年の隠居の愚痴も今日が最後だが正直な気持ち、正月が来るのは嬉しくない。 一休宗純禅師の「元旦や冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」の 句の意味が身に沁みるのは歳を重ねたからで人に限らず宇宙の森羅万象全てが いつか必ず生命が終わる運…

浅草仲見世

家族・仕事・健康など無事に過ごせた 今年のお礼参りに浅草寺へ出かけた。 雷門から参道にあたる仲見世の名称は 江戸の吉原遊郭の格付けの名残りだが、 今では浅草随一の代名詞として全国に 名を馳せている。自分にとって浅草は 小僧の時代に住んだことがあ…

隠居の独り言(629)

中国の大地震、アメリカの金融危機、インドの同時テロ等々、天災人災の続いた 2008年の終わりとともにアメリカ大統領のブッシュも政権の座から去っていく。 先だってのイラク訪問で現地の記者から靴を投げられる屈辱的シーンがあったが ブッシュの失政はそれ…

冬景色

暦は「冬至」を過ぎたが冬の到来の強風は 容赦なく広葉樹の葉は衣服を剥がすように 枯れ木にしてしまう。自然は厳しいものだ。 通勤路の墨田堤の桜木も冬眠状態に入った。 春の花見時、夏の木陰、秋の紅葉と一年を 通じて私達を楽しませてくれたが寒い冬が …

隠居の独り言(628)

麻生首相は100年に一度の不況だという。では100年前の生活はどうだったのか。 自分の生まれた75年前は世界大恐慌の余波で世界各国は保護主義に走り、ために 日本も失業者が続出し折からの天災で農家も飢餓状態になり東北地方では娘たちを 遊郭へ売ったとかの…

ユリカモメ

安田庭園も沢山のユリカモメが飛来する シーズンになってきた。白く美しい姿は 庭園の冬の風物詩にとても似合っている。 世間は年の瀬で人は忙しくしているのに 彼らは集団を組んで悠然と青い大空から 舞い降りて今日も庭園の池で遊んでいる。 孫もこの鳥は…

隠居の独り言(627)

元来、子孫が先祖に対して責任を持つ必要は一切無いと思う。僅か100年も 遡ればその間に血縁者は何百人になるか計算もした事も無いが、その無数の 先祖が行なった戦争、侵略などの罪をいつまでも子孫が被るのは無いはずだ。 「日本は侵略国家であったのか」…

メリークリスマス

今夜はクリスマス・イヴ、昨今は世界的な 不景気の最中だが昨日の東京銀座の情景は クリスマス一色で不景気どこ吹く風の感じ、 街中を歩いていたら有名ブランド店の前で 緑のサンタクロースがブルドッグを連れて 待ち行く人に声を掛け、子供たちに小さな 玩…

隠居の独り言(626)

今年2008年は後期高齢者となった年だが、鏡で自分の顔をしげしげと見ると 「俺も随分と老いたなぁ・」と老いの人生の悲哀をつくづくと感じる昨今だ。 呼称も孫たちは「ジージー」で、ヤマノカミや子等は「おじいちゃん」と呼び まぁ仕方ないかと諦めている。…

ピアノ発表会

毎年12月には孫達のピアノ発表会があり ジジババは付き添いと拍手係りで出かける。 孫の幼稚園児はブルグミュラーで小学生は モーツアルトのソナタだが、普段の練習の 成果を存分に発揮していたのが頼もしい。 兄弟3人の連弾は「崖の上のポニョ」で 好きな歌…

隠居の独り言(625)

今年の暮は金融恐慌が一番の話題だが実際に商売や株をやっている人でないと 新聞TVのニュースを見聞きしなければ何も気付かない人が多いのではないか。 メディアのネガティブな情報が氾濫しているので人は不安をかきたてられるが 街はクリスマスムードで華…

天衣無縫

冬到来の木枯らしで散った落ち葉の一枚も 自然の造形の美しさには感歎の思いがする。 天女が召した衣には縫い目が無いとの事で 完成された自然美には人為的な技巧は一切 必要無い。だからこそ木も花も葉も美しい。 麻雀の最高の役満は「天衣無縫」というが …

隠居の独り言(624)

年末恒例のNHK紅白歌合戦の思い出は父母が生きていた頃に、帰郷して 親や兄弟たちと居間で寛ぎながらTVからの歌と画像を楽しんだものだが 最近の大晦日の我が家は大勢の孫たちの喧騒でとても観られる環境でない。 それにしてもこのほど発表された歌手の…

お遊戯会

孫の幼稚園で「お遊戯会」が催され ジジババと家族一同で観に行った。 プログラムは日本の昔話から西洋の お伽話、ディズニーの話まであって 結構面白い。劇の幼い子供の仕草は とても愛らしく時も忘れて魅入った。 それにしても感心なのは園児たちが 歌や踊…

隠居の独り言(623)

NHK大河ドラマ「篤姫」の最終回を見て今年2008もこれで終わった思いだが いいものを見せてもらったと関係者一同に感謝したい。今まで大河は疎遠ぎみの 老妻も今年は日曜夜8時の時間を楽しみにしていた。我が家は夫婦揃ってTVを 見る機会はあまり無いが…

上野寛永寺

上野の山は博物館や美術館でいつも 大勢の人が訪れているが、その中で 静寂のスポットは寛永寺の境内だが 門から大名が寄進した石灯籠の列の 奥に徳川家菩提所の社が佇んでいる。 代々将軍の内の6人が眠っているが 徳川の最後を見守った天璋院篤姫も 夫・徳…

隠居の独り言(622)

どのメディアも麻生内閣の支持率の急落を伝えている。いったい支持率とは 何の意味があるのだろうか。少数のサンプルを抽出してあたかも世間一般の 評判だと論じているが移ろいやすい世論はメディアの操作で内閣の命運にも 影響してくる。民主主義たる国民の…

忠臣蔵

墨田区両国の由緒あるものといえば 国技館・回向院・吉良屋敷跡などが ポピュラーだが今頃は忠臣蔵の舞台、 吉良邸跡に人が集まる。史料によれば 現在の地よりも北側にあったらしく 首を洗ったという井戸も場所が違う。 忠臣蔵そのものも謎が多いが今では 浅…

隠居の独り言(621)

大本営発表「12月8日未明、帝国陸海軍は西太平洋上に於いて米英両軍と 戦闘状態に入れり」大阪市西成区岸里小学校に通っていた2年生の少年は 早朝ラジオでニュースを聞き、来るべきものが来た思いを痛切に感じた。 あの日から67年の歳月が流れたが昨日の如く…

第一生命ビル

東京人の東京知らず、という言葉がある。 一般に地元の人ほど、その土地の有名な スポットを知らないが、日比谷交差点の すぐ傍で内堀に面した第一生命のビルは 戦後、占領軍のGHQ司令部の置かれた 場所で、敗戦後の日本の統治はここから 発せられていた事を…

隠居の独り言(620)

日本の歴史を大きく変えた幕末から明治にかけて立役者を三人挙げるとすれば 多くの人は長州の木戸孝允、薩摩の西郷隆盛、大久保利通に落ちつくだろうし 自分も今までそう思ってきた。でも今年の大河「篤姫」を見て表舞台の彼らより その陰で私利私欲を捨て献…

武蔵野御陵

晩秋の一日、昭和天皇の眠る多摩御陵を散策した。 参道にあたる名物の甲州街道の銀杏並木は散ったが 秋の名残の枯葉色が道を彩っている。御陵の境内は 常緑樹が多く秋の気配を感じさせるものは少ないが それでもケヤキやモミジも残って鮮やかな色模様は 澄ん…

隠居の独り言(619)

今年を振り返ってまたも北朝鮮に振り回されて解決のメドすら付かない拉致だが 被害者の市川修一さんの母トミさんが息子を待ちきれず先月91歳で亡くなった。 トミさんは息子が生きていると信じ修一さんの服をいつも虫干ししていたという。 この家族達の切なる…

江戸城

今年一年は大河ドラマ篤姫に酔ったが 舞台の大半は江戸城の大奥の出来事で 煌びやかな設定と宮崎あおいの好演に ヤマノカミ共々TVに釘付けになった。 驚きの視聴率を誇ったドラマの舞台、 江戸城もきっと喜んでいる事だろう。 明治元年9月(1868)に京から東…

隠居の独り言(618)

師匠も走るという忙しい暮れの月のはずなのに、今年は殆どの産業に不景気風が 直撃して、仕事が無い、物が売れない、失業者が増える、株が下がる、これでは 気持ちばかりが急いて師走の気分にはとてもなれない。自分の会社の売り上げも 夏をピークに急降下の…

秩父神社の夜祭

5年前に見に行った秩父夜祭は今日がピークだ。 12月2-3日に行なわれる秩父神社の例大祭の 秩父夜祭は京都祇園祭、飛騨高山祭と並んで 日本三大曳山祭の一つに数えられているとか、 先月にSLの旅で秩父神社を訪れて参拝をしたが 社の梁や壁に彫られた彫刻が豪…

隠居の独り言(617)

大河ドラマ「篤姫」も後二回を残すのみになったが、高い視聴率を誇ったのは 強い意志を持った女性が主人公であった事、時代劇であるのに残虐な切りあう シーンが殆ど無かった事、宮崎あおい始めとして各々役者の演技が優れていた事、 大奥という華やかな舞台…

サイクリングロード

皇居外苑の中の内堀通りから祝田橋まで ウイークディは自動車の混雑はひどいが 休日はサイクリングロードになり大勢の 人たちが皇居外苑の景色を楽しみながら 自転車を走らせている。小さい子供から 二人乗りや、大人用のギア付きもあって 家族で結構楽しめ…