隠居の独り言(619)

今年を振り返ってまたも北朝鮮に振り回されて解決のメドすら付かない拉致だが
被害者の市川修一さんの母トミさんが息子を待ちきれず先月91歳で亡くなった。
トミさんは息子が生きていると信じ修一さんの服をいつも虫干ししていたという。
この家族達の切なる思いを政府始め日本人全てが共有しなければならないと思う。
横田めぐみさんの父・横田滋さん76歳、母・早紀江さん72歳、飯塚繁雄さん70歳、
有本恵子さんの両親は80歳を超えている。被害者の多くが高齢化と体力の衰えが
心配され、これ以上の北朝鮮の強攻策による時間稼ぎを許してはならないはずだ。
そのうえアメリカがテロ国家指定解除に走ったのはブッシュ政権の日本に対する
背信としか思えないが、この際日本が独自に北をテロ支援国家指定に動けばいい。
それは北朝鮮の人や船の出入りの差し止めは勿論だが、日本は世界に向かって
北朝鮮に支援する国は準敵国と見做して金融危機に伴う一切の援助をしない、と
宣言すればいい。日本はアジア開銀の拠出国の第1位で経済的締め付けが出来る。
慌てる国は宣言によっておよその見当がつくが、はっきりしていいのではないか。
横田早紀江さんは「日本はもっと強くなってこの問題を世界に訴えて欲しい」と
叫ばれるがまさに正論だ。社会の一般的通念から言えば、殴られたら殴り返す、
蹴られたら蹴り返すのが正当防衛で、相手の言いなりばかりで解決出来ないのなら
引き下がるより自衛隊を派遣すると宣告すればいい。交渉事は“力”の背景があって
はじめてモノが言えるのであって数千年の人類の歴史は何時も弱いのはナキをみた。
北朝鮮は8月に再調査を約束しておきながら、11月になっても何の返事も無いが
嘘八百の狼少年に日本始め世界の国々はいつまで翻弄し続けなければならないのか。
哀しいかな、この問題は今の情勢では解決しないだろう。全面解決のメドは二つ。
北朝鮮の現政権が崩壊するか、日本が憲法を改正して軍事を正当化するしかない!