武蔵野御陵

harimaya2008-12-08

晩秋の一日、昭和天皇の眠る多摩御陵を散策した。
参道にあたる名物の甲州街道の銀杏並木は散ったが
秋の名残の枯葉色が道を彩っている。御陵の境内は
常緑樹が多く秋の気配を感じさせるものは少ないが
それでもケヤキやモミジも残って鮮やかな色模様は
澄んだ青空と組んで絵の中に入り込んだ気になる。
御陵は大正天皇貞明皇后香淳皇后昭和天皇
四人の方が埋葬されていて玉砂利の杉並木を進むと
荘厳な気分と空気で何回も深呼吸をしながら歩いた。
今年の平成20年も間もなく終わるが、昭和の時代もその分、遠くなっていく。
戦争の世紀といわれた20世紀に苦労された昭和天皇に改めて深く頭を下げた。
1941年の今日、大東亜戦争の開戦勅諭が昭和天皇より発せられたが陛下は戦争に
反対されていただけに、お気持ちはいかばかりだったかその苦悩は計りしれない。