2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

隠居の独り言(126)

「昔は良かった」何も年寄りの口癖の回顧趣味ではない。最近の犯罪の増加は その「質」を見ても昔では考えられなかった衝動的で残虐極まりないのが多く 倫理観や道徳観のいかに希薄になったか日本人がこんなに堕ちてしまったのか 考えさせられる。かつて秋田…

尋常小学校

老人施設慰問の演奏曲はお年寄りが 子供の頃歌っていた歌が最も受けて 音楽療法には欠かせなく良いそうだ。 懐かしい昔を偲び当時の歌を歌うと 神経や血液のめぐりもよく認知症や 脳の老化には止める力があるようで 最新の医療技術より効果があるのは 実証さ…

隠居の独り言(125)

El Reloj(時計)は恋人との逢瀬の時がこのまま止まっていて欲しいと願う 切ないメキシコの歌だが、時の経過の哀しさは恋人達だけのものじゃない。 歳を取れば老いに向かって緩やかに変貌していく自分に気付き着実に人生の 終着駅に辿り着く哀しさを思う。老…

拉致

新聞でなんとも不思議な写真を見た。 拉致被害者横田めぐみさんの元夫の 金英男氏が拉致されて28年ぶりに 母親と再会したというのになんとも 冷静に笑顔をみせて対応する姿は 北朝鮮の謀略が見え隠れして異様な 感じを受けたが昨夜TVを見ていた 横田滋、横…

隠居独り言(124)

政府の歳出歳入一体改革案がまとまったが、その中に今まで一般公務員より 優遇され「聖域」扱いだった公立小中学校の教員給与の削減が盛り込まれて いるが、こんな当たり前のことを国家財政が厳しい昨今に長期間にわたって 何故出来なかったのか不思議だし人…

赤い薔薇

我が家の庭に赤い薔薇が咲いている。 眺めるのは私と家内の二人だけだが 折角なのに勿体ない気がしてくる。 花が咲くのは子孫繁栄の為で人間の 都合の為に鮮やかな色合いをつけて 季節を謳歌しているのではないはず と、分かっていても愛でてしまう。 カルメ…

隠居の独り言(123)

ジーコ監督が退任すると云う「およそ4年間の任期を全うできてよかった。 悔いはまったくない」との言葉を残して去っていったがあの豪州戦終わりの 魔の数分間が無ければ「サッカーの神様」として続投だったのに実に残念だ。 サッカーW杯も日本が決勝リーグ…

釣り船

六月の夕方隅田川を眺めていると 東京湾沖の釣りの帰りか屋形船が 何艘も川をさかのぼっていく。 房総沖や三崎沖や湾の入り口では 今はアジや白キスが釣れるそうだ。 今日の釣果に満足げな客を乗せて 今夜のオカズの話が聞こえてくる ようだ。橋の上で穏やか…

隠居の独り言(122)

女性に年齢を尋ねるのは失礼という習慣はいつから根付いたのだろう。 いつまでも若くありたい、との気持ちは男女を問わずに永遠の望みだが 生きとし生けるもの全ては時間の経過と共に成長し、栄え、衰えていく。 梅雨に咲くアジサイの美しさは季節に合ってい…

トリオ・ロス・ペペス

久しぶりにペペスの演奏を聴いた。 日本のラテンコーラストリオでは ペペスの右に出るものはいないが ハーモニーのいい男性コーラスと 超技巧のレキントGとギターとの 組み合わせが何とも耳に心地よい。 トリオの難しさはそれぞれが声と 楽器を同時に奏でて…

隠居の独り言(121)

7年前の平成11年に起きた山口県光市の母子殺人事件で20日最高裁は 無期懲役とした広島高裁2審の判決を破棄して審議を高裁に差し戻した。 差し戻されれば死刑判決の可能性が高く当然の成り行きだと強く感じる。 犯行は強姦致死で、だれよりかわいそうなのは犯…

W杯ブラジル戦

終わってみれば4−1でブラジル。 狂喜は玉田圭司のシュートだけで いいように扱われて相変わらずの GK川口能活の悲壮感の目だけが 目立った守りばかりのゲームは 開き直りさえも許されなかった。 映像の力尽きて倒れた中田英寿と ロナウドの笑顔が試合を…

隠居の独り言(120)

小泉首相は、ほんとにツイテいる人だなぁと感心する。首相を辞める直前に 自衛隊のイラク撤収が決まった事だ。戦争と異性関係は「入り口は易しいが 出口が難しい」と言うが、イラクの本格政権の発足の機を捉えて日米英豪の 協議で治安権限をイラク側に移譲し…

柳橋

橋の袂には紫陽花がしっとりと雨に 濡れている。隅田川と神田川が一緒 になる場所に柳橋が架かっているが この界隈はかつて新橋、赤坂と並び 高級花柳界の御三家だが料亭の傍で 夜のとばりが降りると芸人や芸者の 歩く姿が見られた粋な風情があった。 山本周…

隠居の独り言(119)

北朝鮮が長距離弾道ミサイル「テポドン」の発射準備を進めているという。 発射する、しないは北朝鮮の勝手だが同時に考えるべきなのは日本の備えが 万全なのかミサイル防衛システムと一緒に思うのは米軍との集団的自衛権が いつも憲法問題に引っかかって思う…

鳥居

神社の入り口にあるあの「鳥居」は なにげなく人はくぐっているけれど あれはなんぞや、神社の門だろうか、 俗界と聖域との境界線なのだろうか、 神社のトレードマークなのだろうか、 そしてあの形体の意味はなんだろう。 幼稚で素朴な疑問で恐縮に思ったが …

隠居の独り言(118)

「お金を儲けるのはそんなに悪い事なのでしょうか」大目玉で語った村上世彰の 言葉は今年の流行語になりそうだが、ひがみじゃないがけっして悪い事ではない。 問題は儲け方と使い道だ。一代でここまで築き上げた実力は堀江貴文等と並んで 立派だが、汚い手法…

梅雨の中休み

月曜日の上野公園は動物園をはじめ 博物館、美術館など休みの所が多く 公園は人も少なく閑散としている。 木々も小鳥たちもこんな日は静かに 寛いでいるのだろうか。小さな孫を 連れていると同じようなカップルが いて話が弾むのも楽しいひとときだ。 いつも…

隠居の独り言(117)

人の命とか運とかは分からないものだ。東京葛飾区の慈恵大付属病院の 手術ミスで東京地裁は三人の医師に対し業務上過失致死罪で有罪判決が あったが事故は4年前の2002年11月に行われた前立腺ガン摘出手術を 受けた患者が医師たちの経験の無い腹腔鏡手術で血…

W杯引き分ける

絶体絶命のピンチをGK川口能活が 救い中田英寿が駆け寄り抱き着いた。 あのシーンで充分のTV観戦だった。 歴史に「もしれば」は許されないが 日豪戦で1-0で勝っていれば楽に クロアチアと戦えたしジーコ監督も 「サッカーの神様」で崇められた。 「勝て…

隠居の独り言(116)

生暖かい梅雨時の夜はむかし祖母が怪談話をしてくれた事を思い出す。 地方出身の年寄りの最後の仕事の一つに自分の入る墓地探しがあるが 公営墓地はいつも満員状態でたまの募集の抽選も倍率が高くて籤運の 弱い私には望むべくもなく、新聞のチラシにある広告…

父の日

誰が決めたのか、デパートの策略か 「父の日」は「母の日」のおまけの ように一ヶ月を経つとやってくる。 最近のお父さんは勤務先では上司に 気を遣い家では奥方に尻に敷かれて 立つ瀬も無くて弱くなったものだ。 子供に対して「厳父」というよりも 友達感覚…

隠居の独り言(115) 

日本と韓国の排他的経済水域(EEZ)の交渉が始まった。この問題が 議題が上がる度に竹島の領有権が浮上してくるのは今までの日本政府が きちんと竹島が歴史的にも国際法上もまぎれもない固有の領土の主張を してこなかったツケが重くのしかかる。まして今…

ももんじゃ

今年の里はイノシシの出没が多いが 豚の親戚にあたるのかすき焼にして 食べるとなかなかの美味さがある。 両国橋の袂にある「ももんじゃ」は 狩猟で仕留めた天然物のいのししが 店のウインドーにぶらさがっている。 ここの「しし鍋」は脂身のバラ肉を 野菜と…

隠居の独り言(114)

サッカーW杯の豪州戦で最後の「魔の6分間」で3点目が入った時の TVに映し出された中田英寿の茫然自失の顔と姿が印象的だったが 勝負の厳しさを痛感する。負けた悔しさで言うわけではないが豪州の 子供の頃のイメージは嫌いな国だった。その建国だってひ…

鳥越神社

祭神が日本武尊と謂われる古い社の 鳥越神社の祭礼が先週に行われた。 小僧時代にすぐそばで修業したので ここの祭りは若かりし頃の思い出が 頭の中にいっぱいに詰まっている。 関東の神輿では最も重いといわれる 千貫御輿を担ぐ祭りのハイライトは 鳥越なら…

隠居の独り言(113)

日本が封建時代だった頃は「士農工商」の身分が歴然とあって「士」が トップで「商」が最下位だった。それはお金や土地等を私物化するのが 卑しいとされ、たとえ大名でも城や屋敷なども私的財産ではなかったし 「武士道」に例えられる士のプライドは「財」よ…

W杯豪州に敗れる

サッカーW杯の緒戦は惨敗だった。 新聞報道ではジーコ監督の作戦の 誤りとかGK川口能活のミスとか 書いてあるが負けは負け。ヘタな 言い訳は止めよう。全員一生懸命 やったのだからいいじゃないか。 これを「訓」にしよう! ジーコジャパン気持ちに負ける…

隠居の独り言(112)

世の中が大きく変わったことで、さまざまな情緒も失われた気がする。 電車に乗れば若者のほとんどが携帯を取り出しメールの手さばきよく 友人か恋人へ自分の意思を伝達している。やっかみじゃないが若者が 恋人へ今の気持ちをそのままストレートに伝えられる…

サッカーW杯

いよいよ始まったサッカーW杯だが 日本が出場する一次リーグのF組は どのチームも優勝候補の強豪揃いで 大相撲に例えれば三役以上ばかりで ブラジルが横綱、日本は続いて大関、 オーストラリア、クロアチアが関脇、 どの国が勝っても僅差に違いない。 孫た…