隠居の独り言(123)

ジーコ監督が退任すると云う「およそ4年間の任期を全うできてよかった。
悔いはまったくない」との言葉を残して去っていったがあの豪州戦終わりの
魔の数分間が無ければ「サッカーの神様」として続投だったのに実に残念だ。
サッカーW杯も日本が決勝リーグで敗退してサッカー熱も潮が引くように
冷めていった。決勝16チームのなかにアジア勢が一つも残らなかったが
だいたいサッカーというスポーツは小柄で胴長短足体系のアジア人には
向いていないのかも知れない。長時間のスタミナ、強靭な脚力、体長の差
どれをとっても人種的な違いはどうしようもない。日本のチームだって
中盤の中田英寿中村俊輔が頑張ってもトドメ刺すストライカーがいない。
サッカーの見せ場は強烈なシュートが決まった時だがリーグの4戦で僅か
一回の玉田圭司のだけとは淋しい限りで、W杯敗退後のジーコ監督の話で
「今日のブラジルのようなサッカーをしたかった」と素直に語ったそうだが
タマ不足の戦力ではどうしようもない。日本にはロナウジーニョやカカの
ような選手が埋もれているとは思えないがこれからの育成の課題は大きい。
今回のW杯はやはり各チームともスーパースターの活躍が目立つ大会だが
クローゼ、ベッカムロナウドジダンなど名実共に彼らは素晴らしい。
今は小中学校の部活動でも野球よりサッカーの人気が高いがその少年達の
中から将来の名選手が現れてきてほしい。時間は掛かっても一歩でも近く
欧州レベルに近づいてもらいたいものだ。私はサッカーの詳細は今一だが
家族が一緒になって日本を応援し一体感が生まれるのは何よりの収穫だし
最近はやりの愛国心とはこういうものだろう。ジーコジャパンありがとう。