隠居独り言(124)

政府の歳出歳入一体改革案がまとまったが、その中に今まで一般公務員より
優遇され「聖域」扱いだった公立小中学校の教員給与の削減が盛り込まれて
いるが、こんな当たり前のことを国家財政が厳しい昨今に長期間にわたって
何故出来なかったのか不思議だし人を教える立場の教員が自己保身になって
口を噤んでいたのは醜い限りだ。最近の公立小中学校では低学年のときから
「学級崩壊」が続発して勉強にならないクラスが多いが、それらの教員では
防ぐ手だてを出来ない人ばかりだ。授業中に大声で騒ぐ、喧嘩をする、机や
椅子に傷つける、先生に怒鳴る、教室を出て行く、これでは授業にならない。
学級崩壊はクラスによって多少の差はあっても学校が抱える深刻な問題だし
真面目な子供たちはいい迷惑で勉強も進まないし家で自習をしている始末だ。
そのうえ宿題は少なく土曜日も休みとあって子供たちの学ぶ時間と楽しさは
どこから得ればよいのだろう。これで教員の給与が一般公務員よりいいなんて
腹立たしさ通り越して呆れるばかりだが日本の皆様は気がいいのでしょうか。
私立の学校は勉強時間も長いし先生と生徒の授業環境もしっかりとしている。
親にとって出来るなら私立へ行かせたいし学校の補習には塾へ通わせたいのは
やまやまだが環境や地域の都合で叶えられる事は難しい面もあるだろう。
言いたいのは私立に出来て何故公立で出来ないのか。それは教員の質の低下
そのものだし競争心理の無さが教育を駄目にしている。猛省してもらいたい。