隠居の独り言(119)

北朝鮮が長距離弾道ミサイルテポドン」の発射準備を進めているという。
発射する、しないは北朝鮮の勝手だが同時に考えるべきなのは日本の備えが
万全なのかミサイル防衛システムと一緒に思うのは米軍との集団的自衛権
いつも憲法問題に引っかかって思うように行動が取れないことに切歯扼腕の
感じだ。日本に向けて発射された場合、まずはイージス艦の迎撃ミサイルで
防ぎ、これで阻止できなかったらば国内に配備された地上発射型ミサイルで
撃ち落す。これだって5年後にシステムが完成するらしいがそれもアメリカの
提供する情報に頼らざるを得ないが、これほどに緊急なのに「おっとり刀」の
日本は大丈夫なのだろうか。ミサイルが発射されれば約10分間で日本本土に
着弾する。自衛隊が迎え撃つためには首相が出動命令を出さねばならない。
むろん北朝鮮のミサイル燃料注入などである程度の発射時間は分かるだろうが
それもアメリカからの情報待ちだから米軍との集団的自衛権なくして防衛は
不可能だ。ましてその後には米軍と自衛隊が共同作戦で敵基地を叩くことは
不可欠だから、ますます命令系統の大切さが緊急課題となってきている。
今回の北朝鮮のミサイルのことは日本の備えと法の不備の問題を投げかけた。
これは我が国の待ったなしの課題だ。軍隊組織として自衛隊が外国に対して
立ち向かうに越した事はないがこれを機に国防について護憲論者も改憲論者も
全ての人が日本の安全を真剣に考えなくてはならない時が来ている。それを
投げかけたのは皮肉にも将軍様金正日だ。