上野寛永寺

harimaya2008-12-15

上野の山は博物館や美術館でいつも
大勢の人が訪れているが、その中で
静寂のスポットは寛永寺の境内だが
門から大名が寄進した石灯籠の列の
奥に徳川家菩提所の社が佇んでいる。
代々将軍の内の6人が眠っているが
徳川の最後を見守った天璋院篤姫
夫・徳川家定とともにこの寺に眠る。
楽しませてくれた一年の感謝の気持ちをご本人に報告させていただき頭を垂れた。
江戸城を出た篤姫は徳川宗家家達の養育に没頭して余生を送るが、家達はその後、
英国に留学し、貴族院議長、赤十字社長、世界軍縮全権大使などの重責を果たす。
篤姫の晩年は自らの所持金を切り詰めてでも元大奥の女性の就職や縁組に奔走し、
死に際しての所持金は僅か3円だったという。清廉な篤姫に相応しい最期だった。
戒名は「天璋院殿敬順貞静大姉」・・・合掌