隠居の独り言 163

来月にも安倍総理プーチン大統領が日露平和条約について話し合い北方領土交渉を進めるそうだが相手に返還の意思が全然無いので会談しても無駄な気がする。日ソ共同声明での2島返還が謳われていても、今になって主権はロシアのもの、アメリカ軍の基地は許さないとか、言いたい放題には呆れる。戦争末期の1945/8/6日に広島原爆投下で、瀕死の日本にとどめをするように、僅か2日後の8/8日に満州に攻め入り日本人に対して暴虐の限りを尽くし、あげく60万人の兵士を極寒のシベリアに拉致し奴隷として働かせ6万人が死んだ。8/15日の降伏後に樺太千島に攻め入り多くの日本人が亡くなり、或いは追放された。いずれも国際法違反に当たる。そもそも先の戦争の最中に米英ソ三国は世界大戦における連合国側の原則というべき大西洋憲章に署名し戦争によって領土の拡張は求めない方針を明らかにした。また1943年のカイロ宣言は憲章の方針を確認しつつ「暴力及び貪欲により日本国が略取した」地域からは日本は追い出すと宣言された。しかし北方四島は固有の領土であり「日本国が略取した」との地域に当たらないのは、歴史的経緯に鑑みても明らかであり、それに対しても弁明も謝罪も無い。ロシアとはそんな国と思う。そんな国を相手に領土返還を求めても最初から無理な話で今までの交渉過程で、ロシアは経済関係の話は乗るけれど、領土には口を噤み、大戦の結果だから日本は認めるべきと話にならない。北方領土のロシアの施政権をそのままにして共同開発を進めてもロシアだけが利するだけで止めるべき・・ただ単に墓参りのためだけの話し合いなら、しない方がいい。一昨年にロシアでの安倍総理プーチン大統領との会談で8項目の経済援助協力プランを示したがそれも中止すること、これからはロシアから原油天然ガスの資源を買わないこと、これ以上イチャモン付けるなら、その場で席を蹴るべきと思う。アメリカによる対ロシア制裁が続き、ロシア経済はどん底だが、とことん困れば向こうから何か言ってくる。それからでいい。