隠居の独り言(223)

日本は北朝鮮との6ヵ国協議やアメリ中間選挙などで目を奪われている隙に
中国はアフリカ47ヵ国の首脳を招き中国・アフリカサミットを主催したうえ
相当額のアフリカの債務を減免し、着々と第三世界との関係強化に力を注いで
中東やアフリカの「資源の確保」を狙っている。尖閣諸島北方にも海底油田の
井戸を掘り日本政府からの抗議に耳を貸さない外交手段はそのままでいいのか。
先日のハノイで開かれたAPECにしても北朝鮮に対し拉致や非核化の要求も
中国の反対で議長国の「強い懸念」の口頭のみになってしまったが年に一度の
お祭りのような気がしてならない。とにかく中国は日本を目の敵にしている。
中国から見た日本はどのように映りどのような外交プランを持っているだろう。
たしかに中国には日本が目の上のタンコブで地球上から抹殺したいような国だ。
地政学的にも太平洋に出るには日本列島はまこと邪魔であり中国に併合または
植民地にしたいが、現在ではそうはいかないので出来ればアメリカと日本との
従属関係程度にしたいのだが日本は言う事を聞かない。そのうち中国は日本を
軍事力で制圧してしまおうと思うのだがこれには時間がかかる。でもそこは
悠久の国の中国ならではの事で、とっくに案を練っているだろう。その証拠に
核兵器を持ち原子力潜水艦や数百万の陸軍と数万台の戦車を持って前年比率が
毎年二桁増の国防費を増強して軍事大国になる必要性はどこにあるのだろうか。
核ミサイルや自前の航空母艦の建造を計画中らしいが中国の海の向こうの照準は
台湾と日本しかない。しかもそんな国にODAという形で援助をしている日本は
どう言う訳なのか分からない。中国はそれに感謝も無いし「野蛮人がくれるから
貰ってやる」の横柄な態度にも親中派の政治家達の頭が上がらないのも情けない。
いい加減に目を覚まさないと「泣き」を見てからでは遅い!