晩秋

harimaya2006-11-30

今年の11月も今日で終わりだが
歳の数だけ秋を過ごして重ねると
この季節が一番好きになっている。
早いものであと一ヶ月とは聞いても
別に日の時間が短くなるわけでなし、
それでも感慨深くなるのは暦の頁が
無くなるのが寂しいのか、それとも
歳のせいか、秋はとにかく足早だ。
かえでの葉も、いちょうの葉も色を
添えて綺麗になったと褒められても
それは人間の目の保養をさせているだけで葉にとっては若いエネルギーを失い
生きる役目を全て終えて有終の美を飾って散る姿は哀しいと感じているだろう。
「裏を見せ表を見せて散るもみじ」良寛和尚は自然に生き自然に散ったという。